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長男長女は花粉症になりやすい体質?統計から判明した遺伝傾向とは

公開日: : 最終更新日:2018/04/27 健康・身体

長男長女は花粉症になりやすい体質

春も近づいてきて「そろそろ花粉症の季節か‥‥」と憂鬱になる方は多いと思います。

花粉症に悩む人の数は年々増加傾向にあり、いまや「国民病」とも呼ばれるほど花粉症の発症率は高くなっています。

そんな花粉症ですが、なりやすさには個人差があり、特に「長男・長女の方が花粉症になりやすい」というデータがあるのをご存知でしょうか。

統計から判明した花粉症の遺伝傾向について見てみたいと思います。

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長男・長女が花粉症になりやすい?

第1子にアレルギー傾向

現在では、日本人のおよそ「3人~4人に1人」が花粉症であると言われています。

花粉症は体質によるところが大きく、環境的な要因ももちろんですが、遺伝的な要因も大きく影響してきます。

なりやすさに関しては諸説ありますが、以前から医師の間では「第1子の方が第2子第3子に比べてアレルギーを発症する傾向が強い」と言われていました。

ロート製薬が行った調査によると、10歳から16歳の子供に対して「出生順」と「花粉症かどうか」について尋ねたところ、第1子が39.7%、第2子が29.2%、第3子が28.6%が「花粉症である」と答えたそうです。

また、2011年には、滋賀県立保健センター小児科部長の楠隆医師が、アメリカの学会でこれを裏付ける統計データを発表しています。

約1万3000人の保護者にアンケートを取ったところ、第1子は「食物アレルギー」「アトピー性鼻炎」「アレルギー性結膜炎」などを発症する割合が、弟や妹達よりも高いという結果が出ています。

胎内にいる時から兆候あり

さらに2016年2月には「米国胸部疾患学会」で、出生順とアレルギー体質に関する研究結果が発表されています。

アメリカのサウスカロライナ大研究チームは、およそ1200人の新生児の臍帯血(さいたいけつ=へその緒に含まれる血液)を調べ、「IgE」(免疫グロブリンE)と呼ばれる抗体の量を測定。

「IgE」はアレルギー反応因子の1つであり、この量が多いければ多いほど「アレルギー体質が強い」ということになります。

この調査の結果、第1子はそれ以降に生まれた子供よりも、IgEレベルが高い傾向があるという結果が導き出されました。

つまり、長男や長女は外的要因とは別に、母親の胎内にいる時点からすでにアレルギー疾患になる可能性が高い体質であるということになります。

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有力なのは「衛生仮説」

第1子が花粉症になりやすい理由として、現在有力視されているのが「衛生仮説」と呼ばれるものです。

衛生仮説とは、小さいときに過ごした衛生環境が免疫系の発達へ影響を及ぼして、アレルギーになりやすいかどうかが決まる、とされる説です。

人間の身体に存在するリンパ球は2種類あり、「Th1(Tヘルパー1)細胞」と「Th2(Tヘルパー2)細胞」に大別されます。

Th1細胞は「細菌やウイルスに対する防御」を司り、Th2細胞は「寄生虫やアレルギー物質に対する防御」を司ります。

俗にいう「アレルギー」とは、このTh2細胞が過剰になりすぎた結果として起こる症状のことです。

生まれたばかりの赤ちゃんの場合、Th2細胞のほうが優位となっており、Th1細胞はあまり機能していない状態となっています。

Th1細胞が不活性になる理由は、母親と胎児との間で拒絶反応が起こるのを防ぐためだといわれています。

そして、育っていく過程の中で様々な細菌やウイルスに感染することで、Th1細胞の数を増やしていき、免疫機能を徐々に高めていきます。

これによって、最終的にTh1細胞とTh2細胞のバランスが是正されていき、免疫系全体のバランスが保たれるようになります。

しかし、幼少期に清潔すぎる環境にいたり、細菌やウイルスが少ない環境で育った場合には、Th1細胞の機能が十分に育ちません。

Th1細胞が育たず、Th2細胞が優位なまま大人になってしまうと、結果としてアレルギー症状を引き起こしやすい体質となってしまいます。

第1子の場合には家庭に大人しか居ない状態であることが多く、細菌やウイルスなどが比較的少ない環境で育つことが多くなります。

それに対して、第2子以降の場合には、第1子などと同じ空間にいることで、第1子が撒き散らす細菌やウイルスに感染する機会が増えるため、第1子と比較してTh1細胞が育つ機会が多くなります。

そういった理由により、第1子のほうが第2子以降と比較して、アレルギー体質の人が多いのではないかと考えられています。

アレルギー遺伝も厄介

IgE抗体ができやすい体質というのは、遺伝すると言われています。

両親がアレルギー疾患を持っていると、その子供がアレルギーを発症する割合はおよそ6~8割と言われています。

逆に両親がアレルギーでない場合には、子供がアレルギーになる確率は3割ほどです。

アレルギーは必ず遺伝するわけではありませんが、比較的高い確率で遺伝していく傾向があるため、患者はこれからもゆるやかに増加していくことが予想されます。

少子化が叫ばれる昨今では、核家族化によって必然的に長男長女が多くなるため、アレルギー疾患を持つ子供はまだまだ増えていきそうです。

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まとめ

アレルギー体質は根本的な治療が難しく、対症療法しかできないのが辛いところです。

患者数が増加傾向にある以上、子育て中や教育機関でもアレルギー対策が必須になってくるので、一種の社会問題ともいえます。

私も花粉症で苦しんでいる1人ですが、アレルギー体質を改善するような画期的な方法が早く見つかって欲しいものですね。

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