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白い血と食後高脂血症|健康診断では見抜きにくい動脈硬化の原因

公開日: : 健康・身体

白い血と食後高脂血症

最近、健康診断でも見抜くことが困難な食後高脂血症という症状が注目されています。

健康診断で行う血液検査では中性脂肪の数値も出るので、それが正常な数値であれば安心している方がほとんどだと思います。

しかし、食後にのみ血中の中性脂肪が高い状態が続いてしまうという、いわば「隠れ中性脂肪」とも呼べる症状が存在し、放っておくと動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす原因となることがあるのです。

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食後高脂血症とは?

食後高脂血症とは?

血中の中性脂肪が高いままになる

我々の身体は食後に血糖値が上昇するということは有名ですが、脂っこい食事をした後というのは血中の中性脂肪(トリグリセリド)の値も上昇します。

血糖値がインシュリンの分泌によって低下していくように、中性脂肪も「リポ蛋白リパーゼ」という酵素が分泌されることによってゆっくりと分解されていきます。

しかし、何らかの原因によってこの「リポ蛋白リパーゼ」がうまく分泌されなくなってしまうと、食後の中性脂肪の分解が追いつかずに、数値が高いままとなってしまう場合があります。

食後に中性脂肪が下がりきらず、高い数値のままとなってしまう症状のことを食後高脂血症と呼びます。

健康診断と白い血液

食後高脂血症の厄介なところは、健康診断で見抜くことが難しいということです。

みなさんも経験があるかと思いますが、普通の健康診断であれば血液検査は食事をしない空腹状態で行います。

食後高脂血症は食事をした後に起こる症状のため、空腹状態の血液検査では見落としてしまう可能性があります。

これを見抜くには健康診断とは別に、きちんと食事をした後の血液を採取して血清の状態を見る必要があります。

人の血液は遠心分離機にかけると「血清(血漿)」「白血球・血小板」「赤血球」の3つの層に分かれます。

血液の遠心分離

出典:Wikipedia

中性脂肪は血清部分に含まれるのですが、中性脂肪が低い状態であれば血清は透き通った色になります。

しかし、中性脂肪が多く含まれている場合には、血清部分が白く濁った状態となります。

白い血液

写真左から、ファーストフード食事前、食後2時間、食後4時間、食後6時間の血清

出典:平光ハートクリニック
http://hiramitsu.exblog.jp/11450121/

白く濁った部分は脂であり、これが食後に適切に低下していくかどうかを調べる必要があります。

もし、この濁りが慢性的に続いてしまう場合には、中性脂肪の分解能力が低下してしまっている可能性があります。

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原因と動脈硬化のリスク

原因と動脈硬化のリスク

食後高脂血症になる原因とは?

食後高脂血症になりやすい人というのは、以下のような場合です。

【食後高脂血症になりやすい人】

・運動不足で筋肉量が少ない
・日頃の食事で脂肪分をよく摂る
・間食が多い
・肥満体型(内臓脂肪が多い)
・アルコールをよく飲む


主な原因としては、やはり運動不足食事の内容が大きく影響してきます。

普段、運動の習慣がない人の場合は、全身の筋肉量が少ないこともあって基礎代謝量が少なくなりがちです。

基礎代謝が少ないと、それだけ脂肪分を分解する能力が落ちてしまうことになるため、摂取した脂肪を分解しきれなくなります。

また、普段から脂肪分の多い食事をしている場合も要注意であり、たとえ分解量が多くても摂取量が多くなりすぎれば、分解が追いつかなくなってしまいます。

動脈硬化が進行するので危険

血中の中性脂肪が高い状態が慢性化すると、分解しきれなかった脂肪分が血管に蓄積されることとなり、動脈硬化が進むことになります。

動脈硬化が進行すると、いずれは狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な病気を引き起こす原因となる場合があります。

健康診断で見つけにくいということもあり、食後高脂血症による動脈硬化は知らない間に進行していることが多い症状です。

そのため、健康診断で引っかかったことがない人であっても、ある日突然心筋梗塞などを発症してしまう場合があるので注意が必要です。

血管の病気を治す正しい知識 動脈硬化を防いで脳卒中や心筋梗塞を予防・改善する方 [ 犬山康子 ]

 

食後高脂血症の改善方法

食後高脂血症の改善方法

食後高脂血症になるリスクを下げるうえで重要となるのは、日々の運動習慣油ものを控える食事です。

運動不足を解消することは中性脂肪の分解能力を上昇させることにつながり、食事の改善は中性脂肪の上昇量を緩やかにしてくれます。

この2つをバランスよく並行して行うことが、食後高脂血症を防ぐうえでは重要となります。

運動習慣とタイミング

運動するタイミングとしては、食後30分~1時間程度が目安です。

食後に血中の中性脂肪が上昇してくるのがこのぐらいの時間であり、そのタイミングで運動を行うようにすると、たとえ短時間の運動でも中性脂肪の値を低下させることができます。

運動のメニューとしては、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を行えば十分であり、ハードな運動をする必要はありません。

体力的に辛くてウォーキングなどができない場合には、ストレッチを行いましょう。

運動する時間は、およそ10分~30分程度を目標にしましょう。

【関連記事】

運動を習慣化する方法・コツ|無理なく継続させるための秘訣とは

中性脂肪の上昇を抑える食事

脂っこい食事を避けることにくわえて、ぜひ一緒に行いたいのが水溶性食物繊維の摂取です。

水溶性食物繊維は、腸に入ると内壁に付着して、後から入ってくる脂肪分が吸収されるのを防いでくれるという働きがあります。

【水溶性食物繊維の多い食べ物】

海藻類(わかめ・めかぶ・もずく・昆布・寒天・ひじき)
野菜類(たまねぎ・ゴボウ・れんこん・オクラ・モロヘイヤ)
果物類(バナナ・レモン・キウイ・もも・いちご)
納豆・エシャロット・かんぴょうなど


毎日の適度な運動と、脂質の少ないヘルシーな食事を並行して行うことが大切です。

これらを無理なく生活に取り入れて、動脈硬化が進まないように予防していきましょう。

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