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蚊は耳元になぜ寄ってくるのか?習性と羽音で起こる距離感の錯覚

公開日: : 最終更新日:2018/05/17 知識・お役立ち

蚊 耳元 なぜ

夏の夜といえば、寝室にいる蚊とバトルを繰り広げることも多いですよね。

刺されるだけでも嫌なのに、深夜に耳元でプ~ンという音を聞かされては、たまったもんではありません。

しかし、なぜ蚊はわざわざ耳元にばかり飛んでくるのでしょうか?

人間の耳元に寄ってくる理由について、蚊の習性と特徴から読み解いていこうと思います。

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蚊が耳元にくる理由とは?

蚊の羽音はやたら耳元で聞こえることが多いですが、実際にはそこまで接近されていないケースも多いです。

耳元に近いと感じてしまうのは、蚊の持つ以下の2つの特性によるものです。

蚊は顔の近くを飛びやすい

人体の中でも、特に顔の部分には蚊が寄り付きやすい要素が集中しています。

蚊は血を吸う獲物を探す際、二酸化炭素・熱・匂いなどを頼りにターゲットを物色します。

人間は呼吸する際に二酸化炭素を吐き出していますので、顔は他の部位よりも感知されやすい場所といえます。

また、服を着ていると肌の面積が少なくなりますが、顔は常に露出しているせいでどんな時でも狙われてしまいます。

寝ている時も、布団で体が覆われていれば、露出している顔がターゲットになるのはある意味必然でしょう。

要するに、蚊の立場から人間を狙うことを考えると、顔は感知しやすく常に狙える場所であり、その周辺を飛ぶ機会がどうしても多くなるわけです。

蚊の羽音の特殊な性質

いくら顔を狙ってくるとはいっても、それだけでは羽音を近くに感じる理由の説明としては足りません。

羽音が耳元でばかり聞こえるもうひとつの理由として、蚊が発する羽音の特殊性が挙げられます。

蚊は、1秒間におよそ800回~1000回もの羽ばたきを行っており、これは虫の中でも桁外れに多い回数となっています。(蝶が約10回、ハチやハエが約200回)

この羽ばたきによって発生する羽音は、およそ400ヘルツ~900ヘルツという、かなりの高音域です。

この音域は、人間の耳にやたら引っかかる音なのが特徴で、時報の音などがちょうどこのあたりの音域で構成されています。

さらに、蚊が出す羽音にはピンクノイズの性質があります。

ピンクノイズとは、振幅が周期的に変化する音のことで、テレビの砂嵐画面で流れる「ザー」という音のように、人間の耳に強く突き刺さります。

「高音域+ピンクノイズ」という性質を持つこの羽音は、たとえ小さな音であっても人間の耳に強く、そして不快な音として認識されるのです。

さらに、高音域の音には遠くからでも近くに感じるという性質があるため、これが我々の距離感を狂わせます。

羽音を聞いてから耳元をバチン!と叩いてもなかなか退治できないのは、この距離感のズレによるものです。

夜中の静かな空間ではさらにこれが顕著となり、昼間よりも音が耳に届きやすいぶん、より耳元に近い印象を受けてしまいます。

・顔の近くに寄ってくる習性
・距離感が掴みにくく不快な羽音

上記の2つを併せ持つことで、あたかも蚊は耳元にばかり寄ってきているように感じてしまうのです。

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蚊を寄せ付けないための対策

蚊を寄せ付けないための対策

顔周辺の対策

蚊は二酸化炭素や熱を感知して飛んでくるため、どうしても顔の周辺は狙われることが多くなります。

顔の周辺を刺されないためには、以下のような対処法が有効です。

扇風機を活用する

夏に出番の多い扇風機は、実は蚊に対しても有効な対抗手段となります。

蚊は飛行能力があまり高くないのでちょっとした風に弱く、扇風機の風が当たるだけでも吹っ飛んでいきます。

扇風機の風が通る一帯は蚊が近づけなくなるため、人がいる範囲に風を循環させておけば、刺される可能性を低下させることができるのです。

また、扇風機の風は人間が出す二酸化炭素を散らしてくれるうえ、蚊が人間を感知するセンサー「毛状感覚子」の働きを狂わせてくれます。

これによって感知されにくくなるため、部屋の中でただ回しておくだけでも蚊の動きを妨害することができます。

扇風機は、無防備になりやすい就寝時に特に有効なので、うまく活用していきましょう。

お酒や香水は蚊を引き寄せるのでNG

夏の時期はアルコール飲料が美味しいですが、お酒を飲むと蚊が寄ってきやすくなるというデメリットがあります。

飲酒をすると、体温の上昇と発汗の増加、そして二酸化炭素の排出量もアップするため、感知されやすい要素が一気に増えてしまいます。

特に、アルコールの影響でほてった顔などは、まるで「刺してくれ」と言わんばかりの格好の標的になってしまいます。

たった1杯のビールでも寄ってくる確率が格段に上がるので、バーベキューや川原で遊ぶ際などは、忘れずに蚊取り線香虫除けスプレーを準備しておきましょう。

また、香水や整髪料・化粧品などの中には、蚊が好んで寄ってくる性質のものがあります。

化粧をまったくしないというのは無理ですが、レモン・ハッカ・ラベンダーなどの香りは蚊が嫌うものなので、これらを上手く組み合わせて防いでいくのが良いでしょう。

手足・胴体の蚊対策

狙われやすいのは顔ですが、刺される割合としては圧倒的に手や足の方が多いでしょう。

手や胴体は汗、足は汗+匂いという蚊が好む要素があるため、こちらもきっちりと対策を行う必要があります。

汗に反応して寄ってくる

蚊は、人間の汗の中に含まれる乳酸の香りに反応して近寄ってきます。

お風呂に入らずにうっかり寝てしまったりすると、夜のうちに標的にされる可能性がそれだけ高くなります。

日中はこまめに汗を拭き取り、寝る前にはシャワーやお風呂できっちりと汗を流しておくことが大切です。

ただ、夏に汗をかくのを避けるのは難しいため、どうにもならない場合は虫除けスプレーなどで肌をガードするのがおすすめです。

足の匂いが蚊を引き寄せる

蚊は二酸化炭素や体温以外にも、人間の匂いに反応して寄ってくるという性質があります。

特に、足の裏の匂いには非常に強く反応することが分かっており、匂いが強ければ顔すら無視して足を優先的に狙ってきます。

最近の研究では、足の臭いの原因となる常在菌が多い人ほど蚊が寄ってくることが判明しており、刺されないためには足の裏を清潔に保つことが重要となります。

足の裏の常在菌は蒸れた環境ほど増加しやすいため、靴下は毎日きちんと洗い、靴なども定期的に干しておくのが良いでしょう。

きちんと洗っているのに足ばかり刺される場合には、足をアルコールで拭くようにすると狙われにくくなります。

就寝時におすすめの商品

起きている間はまだしも、夜寝ている間に襲ってくる蚊は対処しづらく厄介です。

そんな寝室での対策には、以下の商品がおすすめです。

蚊がいなくなるスプレー 蚊取り 24時間持続 255日分 無香料 (防除用医薬部外品)

蚊は壁や天井にとまっている時間の方が長く、このスプレーはあらかじめ薬剤をそれらの場所にトラップのように設置しておくことができます。

1プッシュで長時間の効果が見込めるうえ、寝室以外の部屋でも使えるので、ぜひ活用してみてください。

寝室に蚊がいるときの対策|見つけ方や退治のコツ・侵入を防ぐには

まとめ

蚊は、我々が思うほど耳元に来ているわけではなく、独特の羽音の効果で実際よりも近いと錯覚させられているだけです。

この羽音は本当に厄介で、素早いスピードで動き回る上に音で距離が掴みにくいため、仕留めるのにとても苦労します。

きちんと目で追いながら叩くか、もしくはスプレーなどのグッズを使って確実に退治しましょう。

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