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蚊は扇風機で追い払える?夜中の配置や家の中に侵入させない工夫

2022年9月2日知識・お役立ち

蚊 扇風機

夏の時期といえば、暑さだけでなく、毎日襲ってくる蚊とも戦わなくてはなりません。

ちょこまかと動き回って我々を悩ませてくれる蚊ですが、「扇風機の風の中では飛べない」という話を聞いたことはないでしょうか?

夏の時期には欠かせない扇風機ですが、ただ涼しいだけではなく、蚊への対策としても実はとても有用なのです。

蚊を防ぐには扇風機をどう使えばいいのか、この機会にぜひ知っておきましょう。

蚊は扇風機で追い払うことができる

蚊は扇風機で追い払うことができる

蚊は扇風機の風で飛べなくなる

蚊はサイズが小さいこともあって、それほど高い飛行能力を持っているわけではありません。

時速でいえば1.5km~2.5km程度と非常に遅く、わずかな風を受けただけでも簡単に飛行障害を起こしてしまいます。

扇風機の風は、たとえ「弱」であっても蚊の飛行速度を軽く上回る風速があり、蚊にとっては暴風や突風に相当する威力があります。

そんな扇風機の風が直撃すれば、蚊はろくに飛ぶこともできずに成すすべなく飛ばされてしまうのです

また、蚊は血を吸うという関係上、人間の体にとまって一定時間その場に居続けなくてはなりません。

扇風機が首振りで置いてあれば、たとえわずかな隙を突いて接近できたとしても、血を吸っている間に次の風がきて結局吹き飛ばされることになります。

つまり扇風機には、飛行を妨げて人間に近づかせない効果と、着地後の吸血を妨害する効果の2つが期待できるわけです。

風が感知能力を鈍らせる

扇風機がもたらす効果は、直接的に風を当てること以外にもあります。

蚊は、人間の出す熱や二酸化炭素を「毛状感覚子」と呼ばれる器官で感知して襲ってきます。

扇風機の風は、人間が吐き出した二酸化炭素を散らしてくれるうえ、この毛状感覚子の働きを混乱させるという効果があります。

これにより、蚊は人間の位置を捕捉する能力が低下して、近づいてくる可能性が低くなります。

風を直接当てなくとも、扇風機が稼動していれば、間接的に蚊が狙ってくるのを予防してくれる効果があるのです。

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扇風機で蚊の被害を予防するには?

扇風機で蚊の被害を予防するには?

それでは、蚊による被害を防ぐためには、どのような場所に扇風機を置くのが効果的なのでしょうか?

蚊を家の中に入れない工夫

蚊は、強い風が吹き荒れている空間は通ることができません。

真夏になると、コンビニの入り口などに大型扇風機が設置されていることがあります。

あれは暑い空気を外に追いやる意味もありますが、メインの目的は虫除けです。

店の入り口に強風を当てておくと、蚊だけでなくいろんな虫が飛行障害を起こすので、結果的に虫が店の中に入りにくくなるのです。

そして、一般の家庭でもこれと同じ対策が使えます。

真夏に玄関を開けっぱなしにしたり、窓を開けておく場合には、外に風が向かうように扇風機を置いておきましょう

外に向けて風を噴射しておくと、蚊が外から入ろうとしても前に進めなくなるため、家庭内への侵入をある程度防ぐことができます。

侵入防止で使う場合には、普通の家庭用扇風機ではあまり風が強くないので「強風+首振りなし」で置いておくのが良いでしょう。

サーキュレーターや業務用扇風機(工業扇)であれば、扇風機よりもさらに強い風を出せるので、より高い効果が望めます。


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人が動き回る範囲に定期的に風を送る

日中に扇風機を使う場合には、なるべく人の動き回る範囲をカバーできる位置に置きましょう。

「弱風+首振り」 であっても、定期的に風が通り抜けるようになっていれば、それだけ蚊が近寄れる隙が小さくなります。

強風や固定にしなくてもある程度効果があるので、無理に風が当たり続ける設定にする必要はありません。

また、バーベキューやキャンプなどの際も、扇風機で広範囲に風を送っていれば、その空間の中は蚊に刺される可能性が低くなります。

最近は、野外でも使える持ち運び式扇風機が販売されているので、涼を取りながら蚊を防ぐ手段としてうまく活用していきましょう。

夜に扇風機を使う場合の注意点

蚊の動きを抑制するのであれば、無防備で刺されやすい睡眠中にこそ使いたくなると思います。

ただし、就寝時に扇風機をつける場合には少し注意が必要です。

寝ている時の人間の体は、日中とは違って熱を外に放出しているため、とても冷えやすくなっています。

エアコンや扇風機の風が直接体に当たってしまうと、過冷却によって倦怠感や疲労感が生じ、いわゆる「クーラー病」や「寝冷え」の原因となってしまいます。

これを防ぐためにも、扇風機の風が直接体に当たらないような向きに配置しておきましょう。

おすすめなのは、「弱風+首振りON」で体の少し上の空間に向けて風を送るような配置にすることです。

こうすることで、直接風が当たらなくても部屋の空気に流れができます。

滞留したぬるい空気をかき混ぜればその分暑さが緩和されますし、それでいて蚊に対しても一定の妨害効果が見込めます。

風が直接当たらないと、蚊を妨げる効果は少し下がってしまいますが、体を冷やさないようにするためにはある程度は仕方がありません。

寝ている間だけは扇風機の予防効果を十分に生かしきれないため、電気蚊取りなどを併用して上手く防いでいきましょう。


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まとめ

扇風機の風は蚊を吹き飛ばしてくれるため、風が通り抜ける範囲内には蚊が近づけなくなります。

涼を取りながら蚊への対策もできるという一石二鳥の方法であり、単純ながらもとても効果的な方法といえます。

人間が動く範囲をカバーできるように扇風機を配置して、うまく蚊を追い払っていきましょう。

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