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ハナガメの飼育や生態は、特定外来種指定でどう変わる?

公開日: : 最終更新日:2016/11/14 動物・生き物

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環境省は、中国や台湾などから輸入されている「ハナガメ」を「特定外来生物」に指定する方向で検討をすすめているようです。

ハナガメ、輸入禁止に=巨大魚ガーも―環境省 (時事通信) – Yahoo!ニュース

値段が安くて敷居が低いためか、ペットとして飼う人が増加、捨てられる個体が増え、生態系へ与える影響が見過ごせないレベルになってきたようですね。

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ハナガメとは

爬虫綱カメ目イシガメ科イシガメ属のカメ。

ハナガメ出典:Atelier Mikami

主に中国、台湾、ベトナムに分布し、養殖されて日本にも輸出されているそうです。

甲羅は暗褐色で、3本の橙色の斑紋が入っているのが特徴。お腹側の甲羅は淡い黄色やクリーム色をしており、暗色斑と呼ばれる模様が入っています。この模様が花のように見えることから、中国語で「花亀」と呼ばれ、これが日本名の「ハナガメ」という名前の由来になっているそうです。

四肢や頭の部分は、黒やオリーブ色の肌に黄色の細かいストライプ模様になっています。

最大で27cmほどにまで成長するようで、オスよりもメスのほうが大型になります。

また、亜熱帯の生き物なので、野生化した場合でも、冬眠はしないそうです。

生態

流れの緩やかな河川や池、湿原などに好んで生息し、岸辺や中州、倒木や岩の上などで日光浴を行ったりします。普通のカメとあまり変わりませんね。

食性は雑食、幼体はどちらかというと動物食を好む傾向にありますが、メスの成体や暖季については植物食を好む傾向にあります。

飼育は簡単?

飼育はそれほど難しくなく、通常のカメと同じように、水場を広くとった水槽があれば飼育できるようです。

寒冷地でなければ、屋外で越冬することもできるようなので、池で飼育されるケースもあります。

注意しなければならないのは、幼体が水質の悪化や低温に弱い点と、雑食だが肥満に気をつけて餌をあげる必要がある点です。

また、最終的にかなり大きくなることも覚えておかないと、持て余してしまう可能性があります。

なぜ特定外来種指定?

ハナガメは、人間による生息地の破壊や、食用としての乱獲により、生息数自体は減少傾向にある生き物です。

2005年には中国がワシントン条約にも掲載しており、日本向けに輸出されるものは、基本的に養殖されたハナガメが多いようです。

日本では古くからペットとして輸入されていましたが、たびたび脱走や遺棄によって野生化することがありました。

野生化した場合、在来種と交雑することでの遺伝子汚染が懸念されており、亜熱帯生物であることから温暖な地域では定着する可能性があったため、要注意外来生物に指定されています。

逸出個体がしばしば見つかるが、亜熱帯に分布し、南日本では定着のおそれがある。飼育下でクサガメとの交雑と思われる例があり、野外でも在来種との交雑のおそれがある。

出典:要注意外来生物リスト(爬虫類・両生類)

つまり、ハナガメの場合、何かの生物の天敵となったり、作物に深刻な影響を及ぼすといった類ではなく、在来種との交雑により生態系が変わってしまうことが問題視されているのです。

今回の特定外来種指定は、野生化する個体を減少させ、生態系に与える影響を極力少なくするという狙いがあるということですね。

特定外来種に指定されるとどうなる?

特定外来種になると、様々な規制がかかり、飼育・保管および運搬することが原則禁止となります。

また、輸入、野外へ放つ、譲渡などをすると罰則を受けることになります。

学術研究や展示目的などの場合、大臣の許可を得ることで飼育することが可能になりますが、ペットや鑑賞目的での飼育は一切できなくなります。

特定外来生物として規制される以前から、ペット・鑑賞目的により飼育している場合は、規制されてから6ヶ月以内に申請を出し、許可を受けることができれば、引き続き飼育することができます。

許可を受けて飼育をする場合、放逐や遺棄を防止するために、マイクロチップを埋め込むなどの個体識別措置を講じる義務が発生します。

ハナガメの特定外来種指定は、今年の9月頃からのようです。

それ以降に、許可を受けずに飼育していたり、輸入を行ったりすると、逮捕されることになってしまうので、注意が必要です。

また、アリゲーターガーなどのガー科の魚についても、2018年の4月頃から特定外来種指定を受けるようなので、こちらも注意する必要があります。

指定されたことをまったく知らず、飼育や輸入を行って逮捕されるケースはたびたび起きています。知らなかったでは済まされないので、きちんと情報を確認するようにしましょう。

外来種ハンドブック [ 日本生態学会 ]

 

まとめ

ハナガメは知名度こそないものの、値段が安く簡単に飼うことができたので、野生化する個体が増加したのでしょうね。

カメ愛好家の方にはつらいかもしれませんが、在来種の生態系が変わってしまうような事態になってはならないので、致し方ない部分もあると思います。

すでに飼っている方、飼う予定のある方は、きちんと許可を受けるのを忘れないようにしてくださいね。

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