成人式にベストはいらないのか?着用のメリットや補正効果について

一生に一度の成人式、どんなスーツで行こうか迷っちゃいますよね。
最近よく聞くのが、スーツの中に着るベスト、いわゆるジレって本当に必要なの?という疑問です。
ネットで調べてみても、成人式にベストはいらないという意見もあれば、絶対にあったほうがいいという意見もあって、結局どっちを信じればいいのか分からなくなっている方も多いのではないでしょうか。
特に、ボタンの留め方やネクタイピンを付ける位置といった細かいマナー、あるいはレンタルを利用した際の相場など、気になるポイントはたくさんあるはずです。
私自身、いろいろな新成人の方の着こなしを見てきましたが、結論から言うとベストは必須ではありません。
でも、持っておくと意外なメリットがあるのも事実なんです。
この記事では、そんなベストの必要性から、もし着ない場合にどうやってお洒落に見せるかまで、私の視点でじっくりお伝えしていきますね。
- 成人式でベストを着用する歴史的な意味とマナー上の立ち位置
- ベストを着ることで得られる見た目や防寒面での具体的なメリット
- レンタルや購入を検討する際のコスト感と注意すべきリスク
- ベストなしのツーピーススーツで周りと差をつける着こなしのコツ
成人式にベストがいらないと言われる理由と真実
「とりあえず三つ揃え(スリーピース)にしておけば安心」と言われることも多いですが、なぜ最近はベストがいらないと考える人が増えているのでしょうか。
ここではその背景にある理由を深掘りしつつ、実は知られていないベストの真の役割についてお話しします。
スーツにベストを合わせる歴史的マナーと格式
そもそも、スーツの本場であるヨーロッパでは、シャツは「下着(アンダーウェア)」という扱いなんです。
そのため、人前でジャケットを脱いでシャツ一枚になるのは、下着姿を晒すのと同義で、非常に無粋なマナー違反とされてきました。
欧州の伝統的なドレスコードにおいてシャツが下着とされる背景については、専門のテーラーも詳しく解説しています。
(出典:Atelier BERUN『シャツは下着である』)
ベスト(ウェストコート)を着ていれば、もし室内やパーティー会場でジャケットを脱いでも「外着」としての体裁を保つことができます。
成人式は冠婚葬祭に準ずる格式高い式典ですから、この歴史的背景を大切にするなら、ベストがあるほうがよりフォーマルで紳士的な印象になりますね。
ちなみに、この「ベストを正しい装いの一部とする」という文化は、1666年にイギリス国王チャールズ2世が導入したのが始まりと言われています。
シャツの透けを防ぐベストの実用的な機能
見た目のマナーだけでなく、実用的な面でもベストは優秀です。
特に白いドレスシャツを着る場合、下に着ている肌着や素肌が透けて見えるのが気になることはありませんか?
ベストはこの透けを物理的に防いでくれます。
これがあるだけで、胸元の清潔感がグッと増して、視覚的なノイズがなくなるんですよね。
特に記念撮影でアップになったとき、シャツの下が透けていないのは、後から写真を見返したときの満足度にも繋がる意外と大きなポイントかなと思います。
寒い1月の成人式におけるベストの防寒効果
日本の成人式が行われる1月は、統計的にも一年で最も冷え込む時期の一つです。
屋外での記念撮影や開場待ちの列など、外にいる時間は意外と長く、体感温度に大きく影響します。
ベストを一枚挟むだけで、胴体部分の保温性が格段にアップします。
ウール素材のベストであれば、ジャケットの下にもう一枚生地を重ねるような感覚で過ごせます。
会場内は暖房が効きすぎていることもありますが、その時はジャケットを脱けばOK。
ベストを着ていればフォーマルさを失わずにスマートに体温調節ができるので、体調管理の面でもおすすめしたいアイテムです。
痩せ型やお腹周りが気になる人の体型カバー術
ベストには、着るだけで身体のラインを補正して、より美しく見せてくれる「視覚マジック」があります。
体型に悩みがある人にこそ、実はベストは強い味方なんです。
痩せ型(細身)の方への効果
Vゾーンにベストが加わることで胸元に奥行きと立体感が生まれ、平面的な体型をたくましく、貫禄があるように見せてくれます。
細身のスーツが貧相に見えてしまうのを防ぐ効果があります。
お腹周りが気になる方への効果
ベストがシャツの余分な「たるみ」を物理的に抑え、ウエストラインをスッキリと引き締めてくれます。
さらに、ベルトのバックルを隠すことで視覚的な境界線が曖昧になり、重心が上がって脚が長く見える(脚長効果)も期待できるんです。
これは写真映えを意識するなら、非常に大きなメリットと言えますね。
ホストみたいと言われない色と素材の選び方
ベストを敬遠する理由として「ホストっぽくなりそう」「生意気に見えそう」という不安を抱える方もいます。
その原因の多くは、実は過剰な光沢感にあります。
サテン地のようなテカテカした素材は、華やかですが夜の街の印象を与えがちです。
成人式では、スーツと同じウール素材や、上品な微光沢のあるものを選えば、むしろ知的な印象になります。
デザインも、最初は標準的な「襟なしのシングルブレスト」を選べば、主張しすぎずスッキリと着こなせますよ。
失敗しないベスト選びのポイント
- 安っぽい光沢(テカリ)のある生地は避ける
- ウール100%など、落ち着いた質感の素材を選ぶ
- サイズは「裾がベルトを隠す長さ」が絶対条件
成人式でベストがいらない人が知るべき着こなし術
もちろん、予算や好みの問題で「やっぱりベストはいらないかな」と判断するのも一つの正解です!
成人式においてスリーピースは義務ではありません。
ただし、ベストを着ない「ツーピース」を選ぶなら、より細部への気配りがお洒落の鍵を握ります。
立ち座りも安心な一番下のボタンの留め方
もしベストを着用することに決めたなら、これだけは覚えておいてほしいのがアンボタンマナーです。
ベストの一番下のボタンは、飾りだと思って外しておくのが正解です。
これには理由があって、ベストは体にフィットするように作られているため、全部留めると座った時に生地が横に引っ張られ、変なシワが寄ってしまうんです。
由来については、イギリスのエドワード7世が太っていてボタンが留まらず外していたのを、臣下が真似したという面白い説もありますが、現代では「シルエットを崩さないための知恵」として定着しています。
この一番下のボタンを外す「アンボタンマナー」は、現代のスーツを美しく着こなすための共通認識となっています。
(出典:Global Style『ベストのボタンの留め方は?』)
「一番下は外す」、これだけで「わかってる感」がグッと出ますよ。
ジャケットを脱いでも品格を保つ着こなし術
ベストを着ている(スリーピース)場合と、着ていない(ツーピース)場合では、ジャケットのボタンの扱いも変化してきます。
ここを知っていると、所作がとてもスマートに見えます。
ベストを着ているときは、ジャケットのボタンは全開にするのが正統なスタイルです。
ベストを見せることでレイヤード(層)の美しさが際立ちますし、ベストのおかげで胸元がすでに整っているため、前を開けていてもだらしなく見えないんです。
逆にベストなしの時は、立っている間はジャケットのボタンを一つ留めるのが基本。
自分のスタイルに合わせて、ボタン一つの開け閉めにも意識を向けてみてくださいね。
レンタル相場と後から買う際の色ブレリスク
「今は予算がないから、ベストだけ後で買おう」……実はこれ、結構リスクがあるんです。
生地には「ロット」という製造単位があり、同じ色番でも作る時期や環境によって、微妙に色が異なる「色ブレ」が起こるからです。
後からベストだけ買うと、太陽光の下で見た時に「あれ?微妙に色が違う……」となってしまうことも。
セットアップとして完璧に着こなしたいなら、最初から三点セットで購入するか、あるいはお得なレンタルサービスを利用するのが賢い方法です。
| 項目 | 費用の目安(レンタル) | 特徴 |
|---|---|---|
| スーツ一式(3泊4日) | 約4,800円 〜 20,000円 | 一度きりの着用ならコスパ最強 |
| ベスト単品追加 | +1,000円 〜 3,000円 | セットで借りるのが最もお得 |
| 延滞料金(1日) | レンタル料の10% 〜 20% | 返却期限には要注意です! |
ベストなしコーデを華やかにするネクタイ結び方
ベストを着ないことを選んだ「いらない派」の皆さんに、一番こだわってほしいのがVゾーンのボリューム感です。
ベストがない分、胸元が寂しく見えがちなので、ネクタイの結び方で華やかさをプラスしましょう。
おすすめはダブルノットです。
プレーンノットよりも一回多く巻きつけることで、結び目が少し大きく、非対称な美しさが生まれます。
さらに、結び目の下に「ディンプル(くぼみ)」をしっかり作ってください。
このディンプル(えくぼ)を綺麗に作るコツについては、こちらの解説ページも非常に参考になります。
(出典:Global Style『ネクタイのディンプルの作り方』)
これがあるだけでネクタイに陰影が出て、プロのような洗練された雰囲気になります。
ベストがない分、こういった細かい技術で「大人の余裕」を演出するのがコツですね。
ネクタイピンの正しい位置とチーフの活用術
ベストなしのスタイルにおいて、アクセサリーは「おまけ」ではなく「主役」級の重要アイテムです。
特にネクタイピンとポケットチーフは、フォーマル度を一気に引き上げてくれます。
ネクタイピンの位置
ジャケットを羽織った時にチラリと見える位置、具体的にはシャツの第3〜第4ボタンの間くらいに留めるのが最もスタイリッシュです。
少しネクタイを上に持ち上げるように留めると、胸元に立体感が出てさらにカッコよくなります。
ポケットチーフの魔法
ベストなしの場合、ポケットチーフはもはや必須と言ってもいいかもしれません。
「スリーピークス」という、角を3つ作る折り方なら、成人式のようなお祝いの席にぴったりな権威と華やかさを演出できます。
チーフが一枚あるだけで、普通のビジネススーツが「パーティースーツ」に様変わりしますよ。
知っておきたい!ベスト着用時のタイピン
ベストを着ているときは、ネクタイがベストに固定されるため、物理的にはネクタイピンは不要です。
どうしても付けたい場合は装飾としてアリですが、基本的には「ベストを着るならタイピンなし」が最もクラシックでスマートな着こなしとされています。
自分に合う成人式のベストがいらない派の選択肢
ここまで読んでくださってありがとうございます。
結局のところ、成人式において「ベストはいらない」という選択は決して間違いではありません。
自分の予算や、なりたい姿、転機となる当日の気温など、あらゆる条件を天秤にかけて選んだスタイルが、あなたにとってのベスト(最適解)なんです。
ベストを着て格式高くキメるのも、ベストなしで軽やかにアクセサリーで個性を出すのも、どちらも素敵な門出の装いです。
大切なのは「自分はこう着こなしたい!」という自信を持って会場へ向かうことかなと思います。
この記事が、皆さんの成人式をより輝かせるための一助になれば、これほど嬉しいことはありません!
今回お伝えした価格やマナー、レンタルの仕組みについては、あくまで一般的な傾向や目安です。
お店や地域によってルールが異なる場合もあるので、最終的な判断は各ショップの店員さんに相談したり、公式サイトの最新情報をチェックしたりしてくださいね。
最高にカッコいい姿で、素敵な一日を過ごしてください!