「付款資格は永久に禁止されています。」は迷惑メールの可能性が高い
「付款資格は永久に禁止されています。」という件名のメールは、詐欺の可能性が高いので注意が必要です。
メールの中にリンクをクリックするような誘導文がありますが、非常に危険ですので絶対にリンクをクリックしないでください。
この記事では、「付款資格は永久に禁止されています。」という件名のメールの注意点について解説していきます。
メールを受信してしまったあなたの不安を取り除くための情報ですので、ぜひ参考にしてみてください。
「付款資格は永久に禁止されています。」という件名のメール
実際に来たメールのスクリーンショットと、メール本文を以下に掲載しておきます。
【スクリーンショット】
補足:メールに付いている「リンゴ+Pay」の画像はApple Payのものです。
【メールの本文】
こんにちは「※あなたのメールアドレス」、
お客様のカードが複数のデバイスで使用されていることが検出されました。
お客様のセキュリティを確保するため、お客様がカードの所有者であることを確認できるまでサービスをブロックしています。
以下のリンクをクリックして、確認プロセスを完了してください。
[今すぐ確認]
メールのおかしな点について
1.Apple Pay未使用なのに来る
まず、このメールがスパムの可能性が高い理由として、Apple Pay未使用なのにメールが来るという点が挙げられます。
メールは私の元にも来ていますが、そもそも私はApple Payを利用したことがありません。
カード登録どころか、利用登録しようとしたことさえないため、本物の可能性は限りなく低いと思います。
2.送信元メールアドレスが怪しい
メールの送信元は「abcs@sh.abcs.ru.com」という、あまり見たことのないアドレスになっています。
試しに「sh.abcs.ru.com」でGoogle検索をかけてみると分かりますが、まったく無関係のサイトしかヒットしません。
きちんとした企業が顧客に送るアドレスであれば、公式サイトが出てきていいはずなので、これは不自然です。
また、送信元の名前が「オンライン」というわけの分からないものになっており、正規の送信元である可能性は限りなく低いでしょう。
3.日本語がおかしい
まず、件名にある「付款資格は永久に禁止されています。」という文言からして、日本語がおかしいです。
付款は「ふかん」と読みますが、意味は「法律行為または行政行為から生じる効果を制限するために、表意者が特に付加する定め」のことだそうです。
まぁ、難しい言葉で滅多に使われないので、顧客に送るメールの件名に使うことはまずないと思っていいです。
「永久に禁止されています」の部分は、適当に翻訳ツールにかけて日本語にした感がありありなので、メールは海外から送られた可能性が高そうです。
本文の日本語は意外にもしっかりしており、特におかしな点はないのですが、実は一番重要な「Apple Pay」というまったく単語が使われていません。
「Apple Pay」という表記がないため、最初私は何のメールかまったく分からず、画像検索をしてようやく「Apple Pay」のことだと分かったぐらいです。
全体的にかなり適当で違和感が多いので、日本語がわからない人が送っている可能性が高いと考えられます。
4.リンク先のURLについて
メール下部にある「今すぐ確認」のリンク先は、以下のようなURLになっています。
app.getresponse.com/click.html?x=*******
前半部分を見ると、マーケティングプラットフォーム「GetResponse」を利用したものだと分かります。
「GetResponse」は、ポーランドの会社のソフトウェアで、主に電子メールマーケティングに使われています。
この会社自体は怪しいものではなく、メールマーケティングを行う際によく使われてるサービスというだけです。
しかし、後半部分も含めたURLで検索をかけた際、同じようなURLを使用したフィッシングメールの情報がひっかかりました。
NetflixやAmazonを騙った手口のフィッシングメールのリンク先URLが、今回のメールのURLと同様の形式だったのです。
恐らくは、さまざまな決済サービスを騙って無差別にメールを送り付ける手口であり、リンク先としてGetResponseのサービスを使っているのでしょう。
GetResponseの部分だけならばセーフっぽくも見えますが、その部分だけで判断するのは危険ということです。
まとめ
「付款資格は永久に禁止されています。」という件名のメールは、詐欺の可能性が高いです。
不自然な日本語などで見破りやすい部類ではあるものの、うっかりしているとクリックしてしまう恐れもあるので、くれぐれも注意してください。
もしリンクをクリックしたり、カード情報を入力してしまった場合には、すぐにクレジットカード会社に連絡することをおすすめします。