成人式はいつの友達と行くべきか?主流の考え方や柔軟な行動戦略

「一生に一度の成人式、一体誰と行けばいいんだろう?」
式の案内状が届く時期になると、多くの新成人がこの悩みに直面します。
久しぶりに再会する地元の中学校の友達とは、もう何年も連絡を取っていないし、話が合うかどうかも不安。
かといって、今の大学や職場の友達と行こうにも、地元がバラバラで一緒には参加できない……。
そんな「人間関係の棚卸し」を迫られるのが、成人式というイベントの隠れた側面でもあります。
私自身も当時、同じような不安を抱えていました。
でも、安心してください。
実は今、成人式の楽しみ方は驚くほど多様化しています。
「地元の友達とワイワイ過ごす」というステレオタイプだけでなく、自分のペースで参加したり、推し活と組み合わせたりと、自分らしいスタイルで祝う人が増えているのです。
この記事では、気まずい思いをせず、心から晴れ舞台を楽しむための具体的な戦略を、私の経験も交えてお話しします。
- 成人式の参加グループで最も多いパターンと、自分に合った選び方
- 引っ越しで住民票を移していても地元の式典に参加する確実な手順
- 「ぼっち参加」でも寂しい思いをせず、むしろ楽しむための行動戦略
- 式典後の同窓会で浮かないための服装マナーと失敗しない振袖の扱い
成人式はいつの友達と行くのが一般的か
成人式の計画を立てる際、まず最初にぶつかる壁が「誰と行くか」という問題です。
「みんなはどうしているの?」と気になりますよね。
結論からお伝えすると、圧倒的に多いのは「地元の中学校の同級生」というパターンですが、決してそれが「唯一の正解」ではありません。
ここでは、なぜそのパターンが多いのかという背景と、それ以外の選択肢について、詳しく紐解いていきましょう。
地元の公立中学校の同級生が主流
まず、成人式(二十歳のつどい)というイベントの仕組みについて知っておくと、状況が整理しやすくなります。
成人式は基本的に、市区町村などの自治体が主催する公的な行事です。
そのため、会場の割り振りや案内状の送付は、多くの場合「公立中学校の学区」を基準に行われます。
この行政的な仕組みがあるため、会場に足を運べば、物理的に中学校時代の同級生と顔を合わせることになります。
これが、成人式のメインストリームが「中学の友達」になる最大の理由です。
卒業してから約5年という「空白の期間」があるため、当時のスクールカーストや人間関係を思い出して不安になる方もいるかもしれません。
しかし、5年という歳月は人を大きく変えます。
当時やんちゃだった人が落ち着いていたり、話したことのなかった人と意外な共通点で盛り上がったりと、ポジティブなサプライズが多いのも成人式の醍醐味です。
また、法務省の調査などを見ても、成人式の対象年齢については、多くの自治体が「20歳」を維持しており、地域社会全体で若者の門出を祝うという趣旨が変わっていないことがわかります。
(出典:法務省『成人式の時期や在り方等に関する報告書』)
この「地域のつながり」を再確認する場として、中学校のコミュニティが機能しているのです。
公立と私立のどっちに参加するか
一方で、中学受験をして私立中学校へ進学した方や、家庭の事情で転校を経験した方にとっては、地元の公立中学校単位での成人式は少し複雑な心境かもしれません。
「知っている顔がほとんどいない」「アウェイ感がすごい」という悩みは、毎年必ず相談されるトピックです。
私立中出身者の主な選択肢
私立出身者や転居者の場合、以下のような選択をする方が多いです。
- 小学校の同窓会と割り切る:「中学の友達はいなくても、小学校の友達に会いに行く」というスタンスで地元に参加する。
- 学校主催の集いに参加する:私立の中高一貫校などが独自にホテルや母校で開催する「成人の集い」に参加し、地元の式典は欠席する。
- 両方参加する:午前中は地元の式典、午後は学校主催のパーティーと、ハシゴして両方のコミュニティを楽しむ強者もいます。
大切なのは「自分が会いたい人はどこにいるか」です。
義務感で参加して居心地の悪い思いをする必要はありません。
あなたが心から笑顔になれる場所を選んでくださいね。
住民票を移した人の参加手続き
進学や就職を機に地元を離れ、住民票も現住所(一人暮らし先)に移している場合、「地元の成人式には出られないの?」と不安になりますよね。
原則として、自治体からの案内状は住民票がある住所に届くため、何もしないと実家には届きません。
しかし、ご安心ください。
住民票を移していても、ほぼ全ての自治体で地元の成人式に参加することが可能です。
ただし、そのための手続きは自治体によって大きく異なります。
直前になって慌てないよう、以下の3つのパターンを確認しておきましょう。
| パターン | 特徴・手続き方法 | 注意点・リスク |
|---|---|---|
| 完全オープン型 | 事前の手続きは一切不要。 当日、会場の受付で「以前住んでいました」「住民票は市外です」と申告すれば入場できる最も手軽なパターンです。 | 自治体によっては記念品がもらえない場合があります。また、身分証明書の提示を求められることがあります。 |
| 事前申請型 | Webフォームや電話で事前に申請が必要。 申請すると、実家や現住所に案内状を送付してくれます。近年、電子申請化が進んでいます。 | 申請期限(11月〜12月頃)があるため、これを過ぎると案内状が届かず、入場できない可能性があります。 |
| チケット制 | テーマパークやコンサートホールで開催される場合。 セキュリティや収容人数の関係で、事前のチケット(招待状)がないと絶対に入れません。 | 最も注意が必要です。「当日行けばなんとかなる」は通用しません。必ず期限内に手配を完了させてください。 |
特に、テーマパークで成人式を行う千葉県浦安市や、会場キャパシティがギリギリの都市部の区などは、対応が非常に厳格です。
10月頃になったら、必ず地元の自治体ホームページで「市外在住者の参加について」という項目をチェックするようにしましょう。
成人式でぼっちになるのが怖い
「一緒に行く友達がいない」「会場でポツンとなるのが怖いから行きたくない」……そう悩んで検索しているのは、あなただけではありません。
実は、成人式の不参加率は約3割にも達しており、その理由の上位には常に「会いたい友達がいない」「人間関係が面倒」といった声がランクインしています。
「ぼっち」には3つのタイプがある
一言で「ぼっち」と言っても、その背景はさまざまです。
- 不可避なぼっち:引っ越しや転勤で、誰も知り合いがいない地域の式典に参加せざるを得ないケース。
- 疎遠型ぼっち:過去のいじめやトラブル、あるいは単なる疎遠で、地元のコミュニティと距離を置いているケース。
- 自立型ぼっち:「群れるのが嫌い」「式典の雰囲気だけ見たい」と、あえて一人での参加を選択するケース。
もし、過去のトラウマなどが原因で精神的な負担が大きいのであれば、「無理に行かない」という選択も、自分を守るための立派な決断です。
式典に出席することだけが成人ではありません。
写真撮影だけ行って家族と食事をするなど、あなたらしいお祝いの形を見つけても良いのです。
一人で参加する場合の楽しみ方
それでも、「親に晴れ姿を見せて安心させたい」「一生に一度のイベントだから、空気感だけでも味わっておきたい」と、勇気を出して一人での参加を決意する方もいるでしょう。
その素晴らしい決断を全力で応援するために、一人でも傷つかず、スマートに振る舞うための「会場での立ち回り戦略」を伝授します。
- 「時間差入場・即退場」作戦: 最も気まずいのは、開場直後や式典終了後のロビーでの歓談タイムを避けるため、式典開始の10分前に到着してサッと着席し、閉会の辞とともに即座に会場を出る「直行直帰スタイル」を推奨します。
- メンタルモデルの転換: 成人式を「友達と騒ぐ同窓会」と捉えるから辛くなるのです。これを「親への感謝を伝える儀式」と再定義しましょう。一人で凛として式典に参加する姿は、誰よりも自立した大人の姿です。スマホに逃げず、堂々と前を向いていてください。
- 推し活とセットにする: 「推しと一緒に成人式に出る」と考えれば、一人の時間は「推しとの撮影タイム」に変わります。詳しくは後述しますが、アクスタやぬいぐるみと共に写真を撮ることに集中すれば、周りの目なんて気にならなくなりますよ。
成人式でいつの友達と会うか悩む人へ
成人式当日のスケジュールは、式典だけで終わりではありません。
多くの地域で、その日の夜に同窓会や二次会が開催されます。
「いつの友達と飲むか」「どんな格好で行けばいいか」など、ロジスティクス(当日の動き方)も含めて事前にシミュレーションしておくことが、成功のカギです。
成人式後の同窓会はいつ開催?
よくある悩みの一つが、コミュニティごとの同窓会日程が被ってしまう「ダブルブッキング」問題です。
特に、中学校の同窓会と高校の同窓会(または部活の集まり)の板挟みになるケースが散見されます。
一般的には、中学校の同窓会は成人式当日の夜(17時〜19時開始)に設定されることが最も多いです。
みんなが地元に帰ってきているタイミングだからですね。
一方で、高校の同窓会は、メンバーの帰省状況に合わせて翌日や連休の中日にずらして行われることもありますが、同日開催になることも珍しくありません。
もし日程が重なってしまった場合は、「一次会は中学校の集まりに顔を出し、2時間ほどで切り上げて二次会から高校の集まりに合流する」といったハシゴスタイルをとるのがスマートです。
事前に両方の幹事に「掛け持ちになるから途中参加(途中退席)になるかも」と伝えておけば、会費の調整などもスムーズに進みます。
同窓会の服装は振袖でいいのか
「式典が終わった後の同窓会、振袖のままで行ってもいいの?」というのも、女性にとっては切実な問題です。
結論から言うと、会場がホテルのバンケットルームのようなフォーマルな場所であれば、振袖のままでも華やかで喜ばれます。
しかし、居酒屋やカジュアルなレストランであれば、一度洋服に着替えてから参加することを強くおすすめします。
居酒屋同窓会に振袖で行くリスク
振袖は締め付けが強く、長時間の飲食には不向きです。
さらに、以下のような実用的なリスクがあります。
- 汚れるリスク:狭い座席で飲み物や食べ物をこぼしてしまった場合、クリーニング代が数万円になることも。
- トイレ問題:振袖でのトイレは非常に難易度が高く、時間もかかります。お酒が入る場では致命的です。
- 浮いてしまう:周りが私服やカジュアルな服装の中、一人だけ振袖だと逆に気を使ってしまうことも。
多くの人は、一度実家に帰って着替えるか、会場近くのホテルを「デイユース」で予約し、友人と一緒にパーティードレスやきれいめのワンピースに着替えてから繰り出しています。
ヘアセットはそのまま活かせるので、服だけ着替えれば準備完了です。
ちなみに、会場の格式(ホテルか、カジュアルなお店か)に合わせた具体的なドレスコードやマナーについては、フォーマルウェアの専門ガイドを参照しておくと失敗がありません。
(参照:AOYAMA Journal|成人式後の同窓会にふさわしい服装は?)
場違いな服装で浮いてしまわないよう、事前にチェックしておくことをおすすめします。
2025・2026年の振袖トレンド色
これから振袖の準備をする方や、ママ振(お母様の振袖)のアレンジを考えている方のために、最新のトレンドも押さえておきましょう。
2025年・2026年の成人式トレンドは、かつてのような派手な原色・多色使いから一転し、「くすみカラー」や「ニュアンスカラー」が主流になっています。
- ホライゾングリーン:深みのある自然な緑色で、知的で落ち着いた印象を与えます。
- モカムース・ラテカラー:大人っぽい茶系やベージュ系。肌馴染みが良く、こなれ感が出ます。
- ワントーンコーデ:振袖、帯、小物をすべて同系色でまとめるスタイル。シンプルですが洗練された印象になります。
- バレエコア:レースの手袋やパールの重ね襟、足元にブーツを合わせるなど、洋装のエッセンスを取り入れたドーリーなスタイルも人気急上昇中です。
特にお母様の振袖を使う場合、帯締めや帯揚げなどの小物をこれら「くすみカラー」や「レース素材」に変えるだけで、一気に昭和レトロから令和モダンへと生まれ変わります。
「古いから恥ずかしい」なんてことは全くありませんので、ぜひアレンジを楽しんでください。
実際に、振袖専門店のランキング調査でも、定番の色に加えて「くすみカラー」の上位ランクインが報告されており、その人気の高さがうかがえます。
(参照:きものやまと|2025年振袖人気カラーランキングと最新トレンド)
推し活グッズと写真撮影する
Z世代の成人式において、もはや欠かせない文化となっているのが「推し活」との融合です。
振袖選びの段階から「推しのメンバーカラー」を意識して色を決める方も増えています。
当日は、推しのアクリルスタンド(アクスタ)、うちわ、ぬいぐるみ、公式写真などをバッグに忍ばせ、振袖姿と一緒に記念撮影をするのが定番の楽しみ方です。
「推しと一緒に成人を迎えた」という記録は、自分にとって最高の宝物になります。
また、もし会場で手持ち無沙汰になってしまっても、推しグッズを持って写真を撮っていれば、それは「寂しい時間」ではなく「クリエイティブな推し活タイム」に変わります。
同じグッズを持っている人を見かけて、そこから会話が弾むなんていう奇跡も起こるかもしれません。
成人式はいつの友達と祝っても良い
最後になりますが、改めてお伝えしたいのは「成人式の主役はあなた自身だ」ということです。
制度上は中学校の学区で区切られていますが、それはあくまで行政が案内状を送るための区分に過ぎません。
心理的には、高校の友達、大学の友人、バイト仲間、ネットで知り合った友達、あるいは大切な家族や推しと祝ったって良いのです。
「いつの友達」という枠組みにとらわれず、今の自分が一番居心地が良いと感じる距離感で、二十歳の門出を祝ってください。
誰と会うか、何を着るか、どこに行くか。
そのすべてを自分で決めることこそが、大人への第一歩なのだと私は思います。
あなたが笑顔でその日を迎えられることを、心から応援しています。