*

スローロリスの生態、魔法のような狩り&毒ヘビより危険な理由

公開日: : 最終更新日:2017/05/18 知識・お役立ち

スローロリスの生態

出典:スローロリス « わるものかふぇ



2月14日の「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」では、サルの仲間、“スローロリス”の生態がとりあげられます。

一般的なサルとは異なる性質を持っており、まだまだ生態に謎の多いスローロリス。

今回は、スローロリスがどんな生き物なのか、番組に先んじて調べてみたいと思います。

スポンサーリンク



スローロリスとは?

「ロリス」はオランダ語で”道化者”という意味であり、動きがゆっくりなため、頭にスローをつけ、スローロリスと名付けられました。

平らな顔と大きな瞳を持ち、鼻は犬のように常に湿っており、高い握力の四肢を持つ小型のサルです。

尻尾は退化しているようで、ほとんどありません。

熱帯多雨林に好んで生息、夜行性であり、主に樹の上で生活しています。

おとなしい性格で、昆虫や樹脂、果実など主食にしています。

また、より小型で手足が細い「スレンダーロリス」という種類も確認されています。

生態

Nycticebus_coucang_004

出典:スローロリス – Wikipedia

ゆっくりな狩り

ナマケモノと同じようにゆっくりした動きが特徴のスローロリスですが、ただ遅いだけではありません。

枝から枝への移動の時や、方向転換の時なども音をほとんど立てることなく、ゆっくりな動きを維持したまま移動します。

高い握力を持った手足を上手く使い、たとえ逆さまになっても、安定を損なうことなく、音を立てずにゆっくりと移動し続けます。

その動きはさながら”忍者”のようで、緩慢ながらも気配を悟られず、昆虫を次々と捕まえていきます。

ゆっくりな動きでは、昆虫を捕らえるのは難しいような気がしますが、実は動きがゆっくりなほうが、昆虫を捕らえるのに向いています。

昆虫の目は、早く動くものに対しての察知能力は高いのですが、逆にゆっくり動くものにはなかなか気づくことができません。

くわえて、スローロリスは夜行性のため、夜目がきかない昆虫は、音を頼りにするしかありません。

しかし、スローロリスの体毛にはセンサーの役割をする”触毛”というものがあり、これで周囲のものを避け、音を立てずに忍び寄ってくるため、昆虫は気づくこともできず、捕まってしまうというわけです。

ゆっくりなサルには毒がある?

スローロリスは、同じ大きさの哺乳類と比べると、非常に代謝が遅いという特徴を持っています。

しかし、彼らは遅い代謝とは裏腹に、エネルギーが高めの食事をします。

食事の割合は、樹液(34.9%)、花蜜(31.7%)、果物(22.5%)、昆虫や鳥の卵など(10.9%)となっており、どちらかというと植物が多めです。

遅い代謝やゆっくりとした動きは、食事として取り込んだ植物や昆虫の、解毒を行うためだと考えられています。

スローロリス属は肘の内側に匂いの元を分泌する腺を持っており、それを舐めることで唾液に匂いの元を含ませ、グルーミングによって全身に広げます。

親は子供の体にもグルーミングを通して匂いを分け与え、外敵に襲われた場合は、体を丸くして唾液を塗った毛皮を剥き出しにして、自分の身を守ります。

また、この匂いの元は唾液と混ぜることで毒になり、とっさの時には、噛み付くことで効果を発揮します。

なお、スローロリスの持つ毒は、飲んだとしても消化器で分解されてしまうタイプのもので、ヘビの毒と同じように、外から注入することで効果を発揮します。

なので、スローロリスが誤って飲んでしまってもダメージはありません。

毒の強さはよくわかっていませんが、「ヤマカガシ(蛇)と同じレベルの毒がある」という説があります。

なお、そんな毒を持っている生き物を、ペットとして飼うのは危険だと思われますが、飼育用の個体は牙を抜いてあるので大丈夫なんだそうです。

絶滅危惧種

スローロリスは、ワシントン条約で絶滅危惧種に指定されている動物であり、現在は飼育することができません。

森林伐採などによる生息地の減少や、ペット目的や漢方薬の材料目的による乱獲で生息数が減少し、第14回ワシントン条約締結国会議において、国際取引が禁止される種に指定されました。

以前は日本にも輸入されていましたが、2000年以降は合法的な輸入は行われておらず、密輸しようとして摘発される事件がたびたび確認されています。

また、スローロリスは非常にデリケートな生き物であり、風邪や虫歯ですら、命に関わるため、飼育するのは困難を極めます。

人工繁殖もとても難しく、動物園でさえ繁殖実績はほとんどありません。

スローロリスを飼っていた芸能人

実はこのスローロリス、ベッキーさんが昔飼っていた事があります。

名前は「しらす」。

2013年に亡くなっています。

スローロリスは現在は飼育できませんが、ベッキーさんは規制される前から飼育していたようです。

まとめ

まだまだ謎の多い生き物であるスローロリス。

絶滅危惧種ということもあって、安易に生態研究ができないからなのかもしれません。

生息数が増加し、絶滅危惧種でなくなる日がくるといいですね。

スポンサーリンク

関連記事

治安 コンビニ

街の治安はコンビニの本棚とトイレでわかる?客層がわかるポイント

街のいたるところに存在し、いまや私達の生活になくてはならないのが「コンビニ」です。普段何気なく足を運

記事を読む

加湿器 寒い

加湿器が寒いと感じる場合の対処法|体感温度を下げるタイプに要注意

冬になると部屋が乾燥するため、暖房と併用して加湿器を使用しているご家庭は多いことでしょう。しかし、せ

記事を読む

加湿器 夏

加湿器を夏に活用する知恵|夏バテ&体力低下による夏風邪の予防法

加湿器というと、ほとんどの方が「冬に使うもの」というイメージを持っていることでしょう。梅雨から夏にか

記事を読む

缶詰の賞味期限切れは食べても大丈夫なのか?いつまでならOK?

長期保存がきくので、普段の食事としても使えるほか、いざというときのための保存食としても活用できる缶詰

記事を読む

育ちの良さがでる行動とは?品のある人に共通する特徴

あなたの周りにふとした動作で、「あ、この人育ちがよさそう」とか「なんだか、品があるな」と思わせてくれ

記事を読む

よふかしおに バイキンマン 似ている

よふかしおにがバイキンマンに似ている?キャラデザはなんとあの人

7月17日に放送される「月曜から夜ふかし」の中で、高知県のキャラクター「よふかしおに」がバイキンマン

記事を読む

加湿器 結露

加湿器で結露が発生する場合の対策|湿度が高すぎる以外にも原因あり

風邪やインフルエンザの予防に効果的な加湿器ですが、使用すると窓や壁などに結露が発生して困ってしまうこ

記事を読む

サイコロの一番出やすい目とその理由 & 5万円するサイコロ

4月22日に放送される「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」の中で、「サイコロの一番出やす

記事を読む

加湿器 塩素

加湿器は塩素を含む水道水の使用が必須|健康志向が生む落とし穴とは

冬になると風邪の予防で使うことの多い加湿器ですが、みなさんは加湿器にどんな水を使っているでしょうか?

記事を読む

桔梗信玄餅 武田信玄 無関係

桔梗信玄餅と武田信玄は実は無関係!?信玄餅には2種類ある?

3月12日に放送される「ジョブチューン」では、全国の大人気おみやげのヒミツについて放送されます。番組

記事を読む

PAGE TOP ↑