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鼻水が甘いと感じる場合の原因とは|ストレスや病気が関係している?

2022年9月2日知識・お役立ち

鼻水 甘い

風邪をひいたり、花粉症の症状が出たときなど、生活の中で何かと鼻水に悩まされる機会は多いと思います。

普段は鼻水の味など気にしませんが、口の中に落ちてきたときに甘いと感じた経験はないでしょうか。

一時的なものならばいいのですが、もし鼻水の甘さが慢性的に続いてしまう場合には、何かしらの病気が隠れている可能性があります。

鼻水が甘いと感じる場合に疑われるもの

鼻水が甘いと感じる場合に疑われるもの

鼻水が止まらなかったり、風邪などで痰が多く出る時には、鼻の奥からそれらが口の中に落っこちてくることがあります。

大抵の場合は、無味もしくはただの体液っぽい味しかしませんが、なぜかたまにやたらと甘い味がする時があります。

私もごく稀にこの現象に遭遇することがありますが、ほとんどの場合は一時的なもので、長く続くことはありません。

しかし、もし鼻水や痰が慢性的に甘く感じられてしまう場合には、身体になんらかの異常をきたしている可能性が考えられます。

蓄膿症や副鼻腔炎

鼻の奥にある、副鼻腔という空洞部分に炎症が起こる症状のことを副鼻腔炎、さらにそれが慢性化したものを蓄膿症と呼びます。

【蓄膿症(副鼻腔炎)の主な症状】

・鼻から喉に鼻水が落ちてくる

・鼻の奥につまった感じや違和感を感じる

・ドロッとした黄色い鼻水が出る

・慢性化すると膿が溜まることがある

・鼻水が臭うことがある


蓄膿症や副鼻腔炎になると、鼻水が常に出続けたり、鼻がつまった状態が慢性化してしまいます。

こうなると、人間が味を感じるうえで重要となる嗅覚が遮断されてしまうため、味が分かりにくくなります。

味への影響は人それぞれによって異なり、本来は無味であるはずの鼻水に対しても、甘く感じてしまう場合があるのです。

風邪や花粉症

風邪やウイルスに感染した際、食べ物をまずく感じたり、味がよく分からなくなった経験はないでしょうか。

これは、匂いを感じる部分である「嗅上皮粘膜」が腫れたことで嗅覚がおかしくなり、その影響で味が判別できなくなる風味障害と呼ばれる症状です。

風味障害は、通常であれば風邪が治るに従って徐々に治まっていく症状です。

しかし、風邪が治っても味覚が元に戻らなかったり、風邪が原因で副鼻腔炎や蓄膿症を引き起こしてしまうこともあります。

もし、味の異常が慢性化するようならば、医療機関へ行って検査を受けることをおすすめします。

糖尿病

糖尿病の症状のひとつとして、味覚障害があります。

高血糖の状態が長く続くと、血管や神経がダメージを受けて、時として神経障害を起こすことがあります。

神経障害は手足の先などに起こることが多いですが、味覚にかかわる神経に障害が起きてしまうと、味がおかしくなったり、味を感じなくなってしまうケースがあります。

味がどうおかしくなるかは人によって異なり、なかには食べ物を甘く感じるという症状も存在します。

なお、糖尿病といえば「尿が甘くなる」ことが知られていますが、糖尿病になったとしても鼻水自体が甘くなるわけではなく、あくまでも味覚障害によって甘く感じるだけのようです。


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亜鉛不足

味覚に大きく関係している栄養素が亜鉛です。

亜鉛が不足してしまうと、舌の表面にある味を感じる細胞「味蕾(みらい)」が上手く機能しなくなり、味覚障害を引き起こしてしまう場合があります。

亜鉛が足りなくなる原因としては、単純に摂取量が不足している場合と、さまざまな外的要因によって亜鉛の消費が増えてしまっている場合の2通りがあります。

【亜鉛の消費が増える要因】

・喫煙

・アルコール

・薬の副作用

・ストレス

・妊娠

ストレス

精神的なダメージが積み重なった場合、味覚障害を起こしてしまう場合があります。

こうした症状は、心因性味覚障害と呼ばれます。

人間はストレスを受けると唾液の分泌量が低下するため、慢性的な唾液不足によって、舌にある味を感じる細胞に異常をきたしてしまうのです。

また、精神疾患の場合、病院で精神安定剤などを処方されることがありますが、これらの薬剤には「亜鉛の吸収阻害・排出促進」という副作用があります。

精神的なストレスによって亜鉛が消費され、さらに薬の副作用でも亜鉛が消費されるので、精神疾患を抱えている人は味覚障害になる可能性が必然的に高くなります。


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脳脊髄液の漏れ

これは、実際に中国で起きたケースです。

ある20代の女性は、鼻水が止まらなくなり、しかもその鼻水に甘みを感じたため、病院に行って検査を受けました。

すると、なんと鼻から出ていたのは鼻水ではなく「脳脊髄液」であり、いわゆる「脳漿が漏れ出していた」という驚くべき検査結果が出たのです。

この女性は、頭蓋骨内に裂けている場所があり、そこから脳脊髄液が鼻腔部分に漏れ出す鼻性髄液漏と診断されました。

女性は半年前に交通事故に遭っており、そのときにできた頭蓋骨内の損傷が見逃されてしまっていたことが原因でした。

脳脊髄液は鼻水よりもブドウ糖濃度が高いため、鼻水よりも甘く感じるそうです。

この女性は早期発見によって手術を受けて助かりましたが、世の中にはこういった恐ろしい事例もあるのです。

まとめ

最後の女性の例などはかなりのレアケースだとは思いますが、鼻水が甘く感じてしまう原因は意外と多く存在します。

大抵は一過性ですぐ治ることが多いのですが、ストレスによって起こる味覚障害など、原因に気付きにくいケースもあります。

慢性的に「味がおかしい」と感じる場合には、早めに医療機関を受診するように心がけましょう。


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