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湿度100%の状態とはどのようなものか|水中・雨・霧は該当するのか?

2024年10月30日知識・お役立ち

湿度100% 状態

ジメジメする梅雨の季節や、乾燥する冬の季節などには、何かと気にされることの多い「湿度」

この湿度が100%になった状態とは、いったいどんな状況のことを指すのか知っていますでしょうか?

なかなか見ることのない現象である「湿度100%」とはどんなものか、この機会にぜひ知っておきましょう。

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湿度100%とはどんな状態?

湿度100%とはどんな状態?

そもそも湿度とは何を指している?

湿度100%の状態を知るためには、まず湿度とは何かについて知っておく必要があります。

湿度というのは、大気中に含まれている水蒸気量を比率で表した数値のことです。

空気というのは、水蒸気(=水分)を含んでおける量が決まっており、その許容量は温度によって上下します。

暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことが可能で、温度が下がるにしたがって水蒸気の許容量も下がっていきます。

このとき、空気に含むことができる水蒸気の限界量のことを飽和水蒸気量と呼びます。

ある気温において、空気中の飽和水蒸気量を100として、実際に含まれている水蒸気の量が飽和水蒸気量に対して何パーセント(%)含まれているかを示したものが湿度となります。

【湿度の具体例】

25℃の空気の飽和水蒸気量=23.0(g/m3)

空気中の水蒸気量が2.3(g/m3)の場合
湿度10%

空気中の水蒸気量が11.5(g/m3)の場合
湿度50%

空気中の水蒸気量が23.0(g/m3)の場合
湿度100%

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湿度100%ってどんな状態のこと?

湿度が100%というのは、ある温度において空気中に含まれる水蒸気の量が限界まで達してしまった状態のことを指します。

この状態になると、たとえ水蒸気が発生したとしても、空気中にはもう入る余地がないため、水滴の状態のままあたりを漂うことになります。

この湿度100%の状態に一番近いといわれている現象がです。

霧は、空気中の水蒸気が飽和状態となったことで、押し出された水蒸気が水滴に変化して、空気中を漂うことで発生する現象です。

この現象が上空の高いところで起きた場合、水滴が空気中にあるちりなどを核にして成長し「雲」となります。

ようするに湿度100%の状態とは、空気中の水蒸気量が限界となって、水滴が目に見えるレベルで立ち込めている状態ということになります。

上空ならば「雲ができる状態」、地表ならば「霧が発生する状態」とも言い換えることができるでしょう。


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湿度100%に関するあれこれ

湿度100%って水中のことじゃないの?

湿度100%って水中のことじゃないの?

「水中=湿度100%」だと考えている方は多いと思いますが、これは非常によくある間違いです。

湿度というのは「空気中に含まれている水蒸気量の割合」のことですので、そもそも空気がない場所の湿度は数字として表すことができません。

空気が存在しない水中の場合、湿度という概念自体が成立しなくなるのです。

水中の湿度については、「存在しない」もしくは「測定不能」が正しいということになります。

また、水中と同様に真空状態の場所に関しても湿度は存在しません。

雨の中は湿度100%なのか?

雨の中は湿度100%なのか?

雨が降っている日は、湿度が非常に高くなります。

しかし、その状態が湿度100%かといわれると、厳密には少し異なります。

湿度100%の空間は、霧の中のように水滴で肌がべっとり濡れる状態、いわば空気そのものが霧吹きやミストのような状態になることです。

しかし、雨の中というのは上空から落ちてくる雨以外に濡れる要素がなく、飽和水蒸気量にまでは達していないといえます。

そもそも湿度が100%だった場合、立っているだけで全身がずぶ濡れになってしまうため、傘が何の役にも立たなくなります。

また、みなさんも経験があるかもしれませんが、雨の日であっても気温が高い場合には、服が多少濡れたとしてもしばらく放っておけば乾くことがあります。

乾くということは服についた水分が蒸発しているわけであり、空気中にまだ水蒸気が入る余地が残されているということになります。

これらの理由から、雨の日の湿度は100%には届いていないと判断できます。

濃霧+雨という天気なら100%に近い可能性はありますが、普通に雨が降っているだけであれば100%になっていることはまずないでしょう。

なお、条件によっても多少変わってきますが、雨の日に湿度を測定した場合、およそ80%~90%程度という数値が出ます。


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一番身近な湿度100%とは

一番身近な湿度100%とは

一番身近なところにある湿度100%はどこかというとお風呂です。

湯船から湯気が出ている状態で風呂場を密閉空間にして、その空間の飽和水蒸気量近くまでお湯を蒸発させ続ければ、湿度100%に限りなく近づけることができます。

空気中に溶け込めなくなった水蒸気は、風呂場の壁や天井に水滴となって付着していくので、確認しやすいと思います。

また、霧状のミストを全身に浴びて発汗する「ミストサウナ」も、湿度70%から最大で100%近くまでいくことがあるそうです。

全国で濃霧発生→東京で湿度100%

2016年の3月上旬頃、日本全域に濃霧が出たことがありました。

この時のニュースでは「東京で湿度100%」と報道されていました。


地上、しかも都市部で湿度100%になるのは、かなり珍しい現象だといえます。

条件が揃えば、このような超広範囲であっても湿度100%になることが現実として起こりえるということですね。

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