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方向音痴の原因・治し方は?克服するための道の覚え方や目印の工夫

2024年10月30日知識・お役立ち

方向音痴の原因・治し方

地図を読むのが苦手だったり、自分の現在位置がすぐわからなくなる人は、よく「方向音痴」と呼ばれます。

知らない場所に行くのが苦手だったり、道を聞かれるのが嫌だったりして、悩んでいる方も多いと思います。

逆に、まったく道に迷わない人もいますが、この両者の違いはいったい何なのでしょうか?

そんな方向音痴の原因と、治し方について見ていきたいと思います。

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方向音痴の原因

方向音痴の人に見られるいくつかの特徴のうち、原因として考えられるものをいくつか挙げてみます。

空間認識能力が低い

方向音痴の人は、空間認識能力が低い傾向があります。

物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のこと

出典:空間認識能力とは – Weblio辞書

空間認識能力は、道を覚えたり地図を読むことの基本となる能力です。

この能力が低いと、頭の中に地図をイメージすることができず、道を文章的に覚えることしかできません。

空間認識能力は、脳の構造の違いにより、男性のほうが女性より優れていることがわかっています。
(かわりに、女性は言語能力において男性より優れています。)


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観察力が低い

方向音痴の人は、観察力が低い傾向があります。

ようするに、道や目印を覚えようとする意識自体が低いのです。

自分がどの方角に向かって進んでいるのか、周りには何があるのか、目印となる建物や標識はないか、ということを意識しないか、興味がないのです。

道をすぐ覚えられる人は、周りをつぶさに観察し、瞬く間に頭の中にマップを構築します。

しかし、観察力が低い人は、周りに注意を払うことすらしないため、マップを作る以前の、データ収集すらおぼつかないのです。

記憶することが苦手

道を覚えるというのは、色々な目印や道の構造を、しっかりと記憶しなければなりません。

記憶することが苦手な場合、複雑な構造のルートを覚えていられないので、結果的に道に迷いやすくなります。

逆に、一度通っただけで道を覚えてしまう人は、記憶力が高いということです。

頭の中のマップ構造が特殊

方向音痴の人の脳内マップについて、興味深い説がありましたのでご紹介。

普通の人は街を歩く時、頭の中に固定したマップを思い描き、その中で自分のキャラクターを東西南北に移動させることで現在位置を把握している。いわば『ドラゴンクエスト』方式である。

ところが方向オンチの人は、自分の視点を固定したままマップの方を動かす『ウィザードリィ』方式らしい。角で曲がるたびにマップがぐるんと回転するので、すぐに自分がどっちに歩いているのか分からなくなるのだ。

出典:『方向オンチはなぜ迷う?』山本弘|日常の謎|webメフィスト|講談社ノベルス|講談社BOOK倶楽部

実際の体験談から推察した内容なので、なかなか説得力のある説だと思います。


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方向音痴は克服可能?

ひとつ、興味深いデータがあります。

世界でもっとも地図を読む能力が高いと言われているのは、「ロンドンのタクシードライバー」です。

ロンドンは道が迷路のように入り組んでおり、マップを正確に覚えるためには、かなり高い「地図を読む能力」が要求されるためです。

そんな「ロンドンのタクシードライバー」の脳を調べてみたところ、記憶を司る部位である「海馬」が大きいことがわかりました。

しかも、タクシードライバーとしての経験年数が長いほど、海馬のサイズが大きかったのです。

つまり、「地図を読むための脳」は経験により成長するということです。

道が覚えられない人や、地図が読めない人も、トレーニングを行えばできるようになるということです。

では続いて、具体的な治し方について見ていきましょう。


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方向音痴の治し方

方向音痴の治し方

まわりをよく見て歩く

方向音痴の人は、そうでない人に比べて、歩いている最中に、周りの風景などをほとんど見ないことが多いようです。

周辺の建物やお店、看板などに注意を払うことは、目印として記憶に残り、結果的に道を覚えることに繋がります。

特に、「変わった建物だなぁ」とか「こんなところにオシャレな店があるな」というように、いろいろと感想を抱きながら進むと、非常に記憶に残りやすくなり、マップ上の目印にもなります。

まずは、歩きながら周辺を観察する癖をつけましょう。

動くものを目印にしない

目印となるものを探しながら進むことは、道を覚えることや、頭の中にマップを構築するうえでとても重要なことです。

しかし、方向音痴の人の特徴として、車や人などの「動くもの」に注意が向いてしまい、それらを目印として利用する傾向があります。

「あの駐車してる黒い車を左折」などと覚えてしまうと、車が移動してしまえば、当然目印を失って、迷うこととなります。

家や建物、看板、ポストなど、移動しないものを目印にするように意識しましょう。


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現在位置と目的地の位置関係を確認

東西南北を考えて、自分が今どこにいるのか、その位置から目的地へはどう行けばいいのか、常に現在位置と目的地との位置関係を確認するようにしましょう。

方向音痴の人は現在位置を見失いやすく、逐一場所を確認することで、それを防ぐことができます。

道に迷ったら最初にもどる

道に迷った場合は、下手に勘に頼って進んだりせず、素直に引き返しましょう。

方向音痴の人は、迷うと勘に頼って進もうとする傾向があり、このせいで、間違った方向から帰ってこれなくなることがよく起こります。

迷った時に引き返すのはなかなか思い切りが必要ですが、無理に進もうとすることは、決していい結果を生むとは限りません。

まずは記憶している地点まで戻り、再度方角と位置の確認をしましょう。

スマホやカーナビに頼り過ぎない

最近はスマホやカーナビで道を教えてくれるため、方向音痴の人でも、迷わずに進めるようになりました。

しかし、だからといって頼りすぎていると、道を覚える能力が向上せず、肝心な時に困ってしまう、という事態を招きかねません。

「ナビがあるから大丈夫!」ということは、裏を返せば「ナビがないと何もわからない!」ということです。

できる限り自分の力で進めるよう、観察力を鍛え、道を覚える努力をしましょう。


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まとめ

方向音痴は、努力次第で治すことが可能です。

今回ご紹介したポイントを意識して、繰り返し歩くトレーニングをすれば、ゆっくりでも道を覚えられるようになっていきます。

方向感覚は鍛えれば伸びる能力ですので、「どうせ方向音痴だから」と思って、あきらめないことが大切です。

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