オロナミンCはニキビや肌荒れ対策に使える?利点と欠点から見る活用方法
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最終更新日:2022/01/29
食べ物・飲み物
爽快な炭酸とすっきりした風味で人気のオロナミンC。
成分表を見てみると、ビタミンBやCなどの”肌に良い”とされる栄養素がいくつも入っています。
そのため、オロナミンCを飲めばセルフケアができるのでは?と感じる方もいることでしょう。
オロナミンCはニキビや肌荒れ対策に有効なのか、検証していきたいと思います。
オロナミンCは肌トラブル対策に使える?
結論からいいますと、ニキビなどの肌トラブルが起きている時は、オロナミンCを飲むのはあまりおすすめしません。
その理由について、順を追って説明しましょう。
まず、ニキビなどができた際は、次のような栄養素を摂取するのが良いとされています。
ビタミンB6:新陳代謝の促進・皮脂の分泌を抑制する
ビタミンC:抗酸化作用
ビタミンE:抗酸化作用・血流改善
乳酸菌:腸内環境を整えて、悪玉菌が原因の肌荒れを防ぐ
食物繊維:腸内環境を整えて、間接原因の便秘を防ぐ
ナイアシン:皮膚や粘膜の健康を維持する
上記の成分のうち、オロナミンCに多く含まれているのは主にビタミンB群とビタミンCです。
ビタミンB2:2.4mg
ビタミンB6:4.9mg
ビタミンC:220mg
ナイアシン:12mg
オロナミンCのこの含有量は飲料のなかでも優秀な部類に入るので、一見するとこれらの栄養補給に向いているように思えます。
しかし、ひとつ問題があります。
オロナミンCには、肌トラブルの際にはあまり摂取したくない成分が含まれてしまっています。
それは「糖質」です。
1瓶120mlあたり:19g
オロナミンCを飲めば、確かに肌に良い成分が多く摂れるのですが、同時に肌トラブルの原因となる糖質も摂ってしまうことになるのです。
糖質量の高さのせいで使いにくい
ニキビの原因となるものといえば、まず真っ先に挙げられるのが脂質と糖質の2つです。
これらが多い食生活をしていると、皮脂の分泌が多くなり、ニキビなどの肌トラブルが起きやすくなります。
そのため、ニキビや肌荒れが多い場合は、なるべく脂質や糖質が多い飲食物は避けるのが望ましいです。
オロナミンCに含まれている糖質は、瓶1本(120ml)で19g。
これは特別高い数値ではありませんが、かといって無視できるほど低い数値でもありません。
参考までにいうと、ロールパン1個の糖質が21g程度なので、オロナミンC1本で軽い間食と同程度の糖質が摂れることになります。
食事で糖質を調整すれば飲んでも問題ないのですが、あえてそこまでして飲む必要があるかは微妙なところ。
ニキビを改善するという目的であれば、糖質が入っているオロナミンCを選ぶ意味は薄いといえるでしょう。
肌トラブル時は糖質を避けた栄養補給を心がける
ニキビや肌の悩みを改善したい場合には、肌に良い栄養素が多く、かつ糖質・脂質がなるべく少ないものを選ぶ必要があります。
市販されている飲料で選ぶ場合は、ビタミンB群・C・食物繊維が多い野菜ジュースや、抗酸化作用のあるリコピンが入ったトマトジュースなどがおすすめです。
なお、これらは商品によって糖質量がまちまちなので、成分表を見ながらきちんと低糖質なものを選択しましょう。
そして、効率面で考えた時にもっとも有力な選択肢となるのは、やはりチョコラBBに代表される医薬品です。
これらは、糖質が入っていないうえに、肌に良い成分の含有量がずば抜けて高いです。
特にビタミンB群については、食品ではまず摂れない量が配合されているので、食品から摂ろうとするよりも効率的です。
食品での栄養補給はどうしても糖質・脂質の問題がつきまとうので、割り切って医薬品を用いることも視野に入れておきましょう。
オロナミンCは肌トラブルのない時に
前述のように、オロナミンCは糖質のせいでニキビとは相性が悪いです。
ただ、これは逆にいえば、糖質の心配がないのであれば、栄養補給手段として活用できることを意味します。
オロナミンCの強みは、ビタミンC配合量が多いことです。
瓶1本でチョコラBBピュア(103mg)の倍以上の220mgが入っており、この含有量は一般の飲料の中でも優秀な部類に入ります。
さすがにレモン系飲料のビタミンC量には及びませんが、オロナミンCにはビタミンB2やB6も一緒に摂れるというメリットがあります。
ビタミンCは、普段は体内に蓄積されており、強いストレスを受けた際には、それに対抗するための抗ストレスホルモンを作る材料となって消費される、という特徴をもっています。
そのため、ビタミンCが少ないとストレスに負けやすくなり、抵抗力が弱まって体調不良や肌荒れを引き起こしやすくなります。
また、肌のハリを維持するのに必要なコラーゲンの合成にはビタミンCが不可欠なので、肌の健康を維持するなら意識して摂りたい栄養素でもあります。
オロナミンCは、糖質にさえ注意すれば、手軽にビタミンC(+ビタミンB群)が摂れるので、補給手段の1つとして覚えておいて損はありません。
ニキビ等ができた後で飲むには適さないので、肌トラブルを事前に予防するという観点で活用していきましょう。
まとめ
オロナミンCはビタミンB群やCの含有量は優秀なのですが、糖質が高いという弱点があるので、ニキビや肌荒れ対策としては使いにくいです。
やはりチョコラBBなどの方が、糖質を気にせず必要な成分を効率的に摂れるので、そちらに頼った方が良いでしょう。
逆にいえば、オロナミンCは糖質以外の部分は優秀であり、特にビタミンCの含有量が高いので、糖質に気を付けさえすれば手軽な補給手段として有用です。
利点と欠点がわかりやすい飲料なので、それらを踏まえたうえで上手く活用していきましょう。
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