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仏滅の地鎮祭は縁起が悪い?建築業界で重視される要素&不吉とされる日

2023年8月7日仏滅

仏滅 地鎮祭

新しく建物を建てる際などには、土地の神様に工事の無事や建物の繁栄を祈る地鎮祭が行われます。

家の建築はそう何度もあることではないので、地鎮祭の日取りは縁起の良い日を選んでおきたいところです。

ただ、なかにはスケジュールの都合で仏滅の日しか空いておらず、不吉なのではないかと不安になる方もいるでしょう。

仏滅の地鎮祭に問題はないのか、日取りは何を基準に決めればいいのかについて知っておきましょう。

仏滅と地鎮祭の相性について

仏滅と地鎮祭の相性について

地鎮祭の日取りの選び方は、六曜に対する考え方によって基準が変わってきます。

「六曜を重視する考え方」と「六曜は気にしない考え方」があるので、ご自分に合った方法を選ぶのが良いでしょう。

仏滅の地鎮祭は縁起が悪い?

まずは、六曜の運勢を重視する場合の考え方についてです。

六曜(=大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅)のなかでは、仏滅は最も運勢が悪い日として扱われています。

仏滅の運勢は「万事に凶」で、何をするにも向かない日とされています。

特にお祝い事とは相性が悪く、慶事全般に不向きとされているため、結婚式などの日取りでは忌避される傾向があります。

六曜の運勢を重視するのであれば、地鎮祭の日取りとしてはなるべく避けたほうがいいでしょう。

仏滅以外の六曜から選ぶ

できれば仏滅以外の六曜から選びたいところですが、他の六曜についてもいくつか注意点があります。

各六曜の運勢について特徴をまとめましたので、日取りを選ぶ際の参考にしてください。

青=おすすめ 緑=時間制限あり 赤=非推奨

【大安】
何事も進んで行うのに良いとされる日。
運気は一日中ずっと吉。
人気の日だけに、予約がすぐ埋まるのが欠点。

【友引】
大安に次いで運気が良いとされる日。
弔事はNGだが、地鎮祭とは無関係。
午前が吉、昼が凶、夕方が大吉。
(昼=11時~13時)

【先勝】
早くことを済ませるのが良いとされる日。
午前中が吉、午後が凶。
午前中に地鎮祭を行う場合におすすめ。

【先負】
急用はなるべく避けたほうが良い日。
午前中が凶、午後が吉。
地鎮祭は午前に行うことが多く、午後からはやらない業者もあるので注意。

【赤口】
陰陽道における大凶の日。
お祝い事と新しいことを始めるのに不向きとされる。
地鎮祭の日取りとしては縁起が悪い。
昼の時間帯のみ吉、それ以外は凶。
(昼=11時~13時)

 

六曜は無視しても問題ない?

次に、六曜を重視しない場合の考え方についてです。

地鎮祭を行う際、仮に六曜を無視したとしても何も問題はありません。

なぜなら、六曜と神道の間には何の関係もないからです。

地鎮祭は、土地の神様に対して工事の無事を祈る祭事であり、神職の方が執り行う神道の行事にあたります。

それに対して六曜は、もともと中国で作られた占いが日本に伝来してきたものであり、日本の宗教に由来するものではありません。

両者には何の因果関係もないため、たとえ六曜では不吉な日であっても、神道では何もない普通の日でしかないのです。

土地の神様も六曜の影響を受けたりはしないので、六曜が何であれ地鎮祭には何の影響もありません。

ちなみに、仏滅という言葉から勘違いされがちですが、六曜は仏教とも無関係です。

仏滅はもともと「物滅」という名称であり、いつしか物→仏と字が変化したのですが、これはただの当て字であって仏教は関わっていません。

仏滅を「仏も滅ぶ様な最悪の日」とする説もありますが、こちらも字面から生み出された後付けの運勢であり、仏様とは一切何の関係もありません。


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六曜以外の吉日と凶日について

六曜以外の吉日と凶日について

建築業界での吉日について

建築業界には、六曜などの吉凶占いとは別に建築吉日というものがあります。

まず前提として、暦中の1つに北斗七星の動きで吉凶を占った十二直(じゅうにちょく)というものが存在します。

建築吉日とは、その十二直の中から建設に縁起の良い日を選び出し、そこから不吉とされる三隣亡と不成就日を除いた日のことです。
(不吉な日の解説は後述)

【十二直】
建・除・満・平・定・執・破・危・成・納・開・閉

↓↓

【建築吉日】
建・満・平・定・成・開
(三隣亡と不成就日は除外)

建築関係の会社には縁起を重視するところも多く、地鎮祭の日取りを任せた場合、これらの建築吉日の中から日取りを選んでくれることがあります。

ただ、なかには縁起をまったく気にしない業者もいるので、不吉な日に割り当てられてしまう可能性も0ではありません。

日取りを任せたうえで内容をきちんと確認するか、自分でも日取りの候補日をピックアップしておくのが良いでしょう。

なお、この辺りをよく理解している建築会社の場合、契約時などに「縁起は気にされるほうですか?」とあらかじめ聞いてくれるところもあります。

そういった業者であれば「ちゃんとした日を選んで欲しい」と伝えておけば、縁起の悪い日は避けてくれるようになります。

日取りに関するトラブルを防ぐためにも、なるべく業者側とはコミュニケーションを取っておくことをおすすめします。


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建築事で不吉とされている日

地鎮祭をはじめとした建築に関わる行事では、不吉とされる日があります。

それは三隣亡(さんりんぼう)です。

三隣亡は選日(せんじつ)の1つであり、江戸時代に生まれた風習とされていますが、いまいち由来がはっきりせず、六曜と同じく俗信に過ぎません。

しかし、建築業界では大凶日として扱われることが多く、いうなれば葬式業界における友引のような存在です。

三隣亡は、その字面から「この日に建築事を行うと三軒隣まで滅ぼす」とされ、建築に関することは一切やらないほうが良いといわれています。

また、三隣亡には「高いところへ登ると怪我をする」という意味もあり、工事を行う職人さん達を事故から守るという意味合いでも避けられる傾向にあります。

そういった背景もあり、たとえこちらが気にしていなくても、三隣亡の日は建築会社が勝手に除外してくれることも多いです。

ただ、三隣亡をどこまで気にするかは地域によって差があるので、確実に避けたい場合は日取りをよく確認しておきましょう。

【2023年の三隣亡】

1月:12日・24日
2月:10日・22日
3月:9日・21日
4月:2日・6日・18日・30日
5月:17日・29日
6月:13日・25日
7月:11日・23日
8月:4日・9日・21日
9月:2日・17日・29日
10月:15日・27日
11月:13日・25日
12月:10日・22日
もうひとつ、地鎮祭に向かないとされているのが不成就日(ふじょうじゅび)です。

不成就日も選日の1つであり、「何事も成就しない日」とされています。

結婚・開業・契約など、新しい事を始めるのが凶とされるので、工事の開始である地鎮祭とは相性が悪い日です。

ただ、不成就日は三隣亡と比較すれば不吉の度合いは低めであり、建築業界では三隣亡のほうが忌避される傾向が強いです。
【2023年の不成就日】

1月:5日・13日・21日・24日
2月:1日・9日・17日・21日
3月:1日・9日・17日・23日・31日
4月:8日・16日・20日・28日
5月:6日・14日・23日・31日
6月:8日・16日・22日・30日
7月:8日・16日・23日・31日
8月:8日・16日・26日
9月:3日・11日・16日・24日
10月:2日・10日・15日・23日・31日
11月:8日・16日・24日
12月:2日・10日・17日・25日

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まとめ

仏滅は縁起的なイメージが悪いこともあって、地鎮祭の日取りとしてはどうしても拒否感が出てしまいます。

しかし、六曜と神道は無関係であるため、必ずしも守る必要はなく、家族の意見なども加味したうえでどこに重点を置くか判断しましょう。

ただ、家を建てる場合には建築吉日という独自のルールがあるため、六曜だけにこだわらなくても縁起を担ぐことはできます。

家を建てる機会はそうそうないため、後悔しないよう工事業者とよく話し合って日取りを決めていきましょう。