缶詰の賞味期限切れは食べても大丈夫なのか?いつまでならOK?
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最終更新日:2020/02/06
知識・お役立ち

長期保存がきくので、普段の食事としても使えるほか、いざというときのための保存食としても活用できる缶詰。
特に災害の多い日本では、もしもの時のための備えとして、缶詰を常備している方は多いと思います。
しかし、長期保存できるがゆえに、知らない間に賞味期限が過ぎてしまい、結局捨ててしまう場合も少なくないと思います。
賞味期限が過ぎてしまった缶詰は、果たして本当に食べられないのでしょうか?
缶詰の賞味期限は、いったいどこまで厳格に守るべきなのか、探ってみました。
缶詰の賞味期限
缶詰の中身は腐りにくい
缶詰は製造後、常温でおよそ3年間の長期にわたり保存することが可能となっています。
なぜこんなに長期保存ができるのかというと、缶詰は製造される際、真空・密封状態で封をした後に、加熱殺菌を行う工程があり、そこで腐敗の原因となる微生物を徹底的に滅菌しているのです。
そのため、保管している最中に新たな微生物が缶詰の内部に侵入しないかぎり、中身が腐ることは基本的にないというわけです。
賞味期限の意味
缶詰のふたの部分には、賞味期限を示す日付が表示されています。

これは「その日付までは”おいしく食べられる”ことをメーカーが保証する」という意味であり、たとえ日付を超えてしまったとしても、すぐに中身が食べられなくなるというわけではありません。
前述のように缶詰の中は密封状態のため、賞味期限が経過した後であっても、開封をしなければ引き続き保存することが可能です。
ただし、中身の味に関しては、メーカーが保証している賞味期限から経過すればするほどに劣化していきますので、そこは注意しましょう。
保存に関しての注意点
缶詰は、賞味期限が過ぎていても、一応は食べられることがわかりました。
ただし、注意しなければならないのは、食べられるのはあくまでも缶詰が正しく保管されている場合に限られるという点です。
前述のように、缶詰は密封されていることで雑菌が入っていないからこそ、腐ることなく保存がききます。
缶詰の保存状態が劣悪だった場合、缶が錆びてしまっていたり、穴が空いてしまっていたりして、雑菌が中に入ってしまっている場合があります。
缶詰を開封する場合には、賞味期限にかかわらず「缶が錆付いていないか?」「缶が膨らんでいないか」をよく確認する必要があります。
もし錆びている箇所があった場合、腐食による穴(ピンホール)から微生物が入り込んでいる可能性があります。
また、たとえ缶に穴が空いていなかったとしても、ふたや容器が膨らんでいる場合には、すでにどこからか微生物が侵入し、中身の汚染によるガスで膨張してしまっている可能性が考えられます。
こういった缶詰が見つかった場合は、食べないようにしましょう。
缶の錆びや膨張は、直射日光のあたる場所や、高温多湿な場所での長期保存が原因で起こることが多いです。
缶詰を保存する場合には、日が当たらず、比較的温度変化の少ない場所を選ぶようにしましょう。
いつまでなら大丈夫?
開封しないかぎりは大丈夫と言っても、さすがに限度があると思います。
では、いったいいつまでなら大丈夫なのでしょうか?
これについては意見のわかれるところで、5年という方もいれば、10年という方もいますし、最近の技術なら25年はいける、なんていう意見もあります。
しかし結局のところ、食べるかどうかはご自分で判断していただくほかありません。
しかし、万が一食中毒になってしまうような事態になっては困りますので、必ず以下のような点に気をつけて、本当に大丈夫だと思えるものだけ、口にしたほうがよいでしょう。
・缶詰が錆びている場合は食べない
・缶詰が膨らんでいる場合は食べない
・開封したら鍋に中身を出し、缶の中が錆びていないか確認する
・中身のニオイを確認し、少しでもおかしいなら食べない
・加熱できるものは必ず火を通す
賞味期限が切れているものを食べる場合は、メーカーの保証はありませんので注意してください。
※賞味期限の過ぎた缶詰を食べて何か問題が起きた場合でも、当ブログでは責任を負いかねます。必ず自己責任で行ってください。
まとめ
備蓄として使われることの多い缶詰は、どうしても賞味期限が過ぎてしまいがちですが、保存状態がよければ思ったより長持ちします。
錆びたり穴が空いたりしないように、しっかりと保存場所を確保して、適切に備蓄をしておきましょう。
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