マヨネーズ工場で余った卵白は何に使われる?キューピー式活用法
5月3日に放送される「ありえへん世界」の「大の大人が答えられないと恥ずかしい新常識」のコーナーの中で、「キューピーのマヨネーズ工場で余った卵白はどうしているの?」という内容が取り上げられるようです。
あまり気にしたことはありませんでしたが、確かに言われてみると膨大な量の卵白が余っているはずで、それが何に使われているのか気になります。
今回は、そんな余った卵白の使い道について探ってみました。
卵白の再利用
誰でも知ってる有名な調味料であるマヨネーズ。
その材料として不可欠である卵ですが、マヨネーズに使われるのは卵黄の部分のみで、卵白は使われません。
一般家庭でマヨネーズを作った場合であれば、さほどの量でもないため、卵白は捨ててしまうことが多いと思います。
しかし、工場のように大量生産をする場合には、出る量も尋常ではないため、いったいどうやって処理しているのか気になりますよね。
マヨネーズメーカーの中でもトップシェアを誇る「キューピー」では、独自開発した1分間に600個を処理できる割卵機を使用し、毎日凄まじい量の卵を消費しています。なんと国内で消費される卵の約9%をキューピーが使っているのだとか。
これだけの量を消費するのであれば、当然余ってしまう卵白の量が半端ではないことは明白です。また、卵白だけではなく卵の殻も年間およそ2万5000トンほど出るといいます。
この卵白や卵の殻をどうしているかというと、これらはすべて他の用途で再利用されているそうです。
卵白の部分はドレッシングなどの調味料や、お菓子の原料、かまぼこ、ハムなどの食べ物の原料として使用されるほか、食べ物以外にも、チョークの原料や靴の底の滑り止めなどにも使われているそうです。
卵の殻については、粉にしてカルシウム強化食品などに用いるほか、皮膚を活性化させる効果がある卵殻膜は布や化粧品に使用したり、うまみ調味料などにも使われます。
このように製造過程で出る卵白や卵の殻は、ゴミとして捨てられているわけではなく、まったく無駄なく再利用されているというわけです。
なお、ご家庭で余った卵白も、工夫すれば料理などで使用することができます。
もし卵白が余ってしまった場合には、是非一度活用してみてくださいね。
【卵白活用レシピ】
卵白消費☆白いプリン
ふわふわ素敵☆手作りマシュマロ
ウ・ア・ラ・ネージュ(卵の泡雪)
まとめ
卵白や殻の部分が、食べ物以外にも使われているとは意外でした。卵の成分というのは、様々なものに使われているのですね。
こういう「無駄なく全て使い切る」というスタイルは、日本企業らしくてとてもいいと思います。
こういう「もったいないの精神」は、ぜひ受け継いでいってもらいたいものですね。