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透明のわらび餅は偽物?本物はどんな食べ物なのか?【初耳学】

2024年10月30日食べ物・飲み物

わらび餅 本物 透明

6月26日に放送される「林先生が驚く 初耳学!」の中で、「透明のわらび餅は実は偽物?」という内容が取り上げられるようです。

夏の暑い時期など、涼しげな食べ物として親しまれているわらび餅ですが、あれが偽物ということは本物も存在するということでしょうか?

いったいどういうことなのか、探ってみました。

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ニセモノと本物がある?

わらび餅といえば、水・砂糖・でんぷんを使って作られ、団子や餅ともまた違った独特な食感を持つ和菓子です。

黒蜜をかけたり、きな粉をまぶしたりして食べるととても美味しく、透明で涼しげな見た目も相まって、夏の風物詩として広く愛されている食べ物です。

しかし、我々がよく知っている、スーパーなどで売っている無色透明のわらび餅は、厳密に言えば本物のわらび餅ではないのです。

わらび餅なのにわらび粉未使用?

元来、わらび餅はその名前の通り「わらび」から作られるお菓子です。

わらびの根を叩きほぐして、洗って精製したデンプンを使って作るのが正しい方法です。

しかしこの製法は、手作業で行うと数日間から十数日と非常に手間がかかるうえ、10kgのわらび根から70gほどしかわらび粉を抽出できず、非常に効率が悪いのです。

そのため、現在では製造している場所も少なく、たとえ老舗の高級和菓子店であっても、すべてわらび粉を使って作っているところは多くありません。

現在、わらび餅のほとんどは、わらび粉の代わりにサツマイモなどから精製したデンプンや、葛粉を使って製造されています。

こうして精製されたデンプンで作られたわらび餅は、我々がよく知る無色透明のものであり、名前とは裏腹にわらび粉はほとんど使用されていないというわけです。

なかには、少しだけわらび粉を混ぜて製造されるものもあるそうですが、せいぜいわらび粉が1割程度であり、それほど比率が高いわけではありません。

では、わらび粉を100%使用した本物は、どんな色になるのかというと、少し茶色がかった色をしています。(黒い色をした黒本わらびというものもあります。)

スーパーで売っている透明のものとは異なり、冷やすと弾力が失われてしまうという性質があり、保存がききません。

そのため、クール便や取り寄せ可能なものは、100%わらび餅ではないということになります。

本物を味わおうと思うなら、作りたてをいただくしか方法がなく、まさに幻の高級品といえるでしょう。


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本物は粉も超高価

平安時代の醍醐天皇(885年~930年)は、大のわらび餅好きであったとされています。

つまり、わらび餅はおよそ1000年以上も前から食べられていたというわけです。

無論、醍醐天皇が好んだわらび餅は、わらび粉を100%使用した本物のことです。

前述のように、わらび粉からの精製はとにかく手間がかかるため、とても希少で高価なのが特徴です。

一般に販売されている「わらび粉」にも、100%わらび粉を使用したものとサツマイモなどを原料としたものがありますが、わらび粉のみを使用したものは非常に高価であり、普通のわらび粉の10倍以上の値段がつくこともザラです。

逆に言えば、たとえ「わらび粉」という名前であっても、値段が安いものはわらび由来ではない可能性が高いということです。

保存がきかないため、味わうためにはわらび粉を取り寄せて自分で作るか、提供してくれるお店に行くしかありません。

本物がどんなものか気になる方は、自宅で一度作ってみると良いかもしれませんね。


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まとめ

一般に広く親しまれているわらび餅ですが、言われてみると「わらび」が使用されているかどうかなんてあまり気にしませんよね。

普段食べているのが、わらびが未使用の偽物だと言われても、おそらく本物のほうを食べた人のほうが少ないので、あまりピンと来ないと思います。

京都などでは、本物のわらび餅が味わえるお店もあるそうなので、機会があれば一度食べてみたいものですね。

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