寝室に蚊がいるときの対策|見つけ方や退治のコツ・侵入を防ぐには
さあ寝ようと思ったタイミングや、気持ちよく眠っている時に耳元のプーンという音で起こされるとイラッとしますよね。
昼間ならまだしも、寝室に入り込んできて安眠を妨害されるのは、眠れない怒りもあってストレスになりがち。
寝室で遭遇した時の退治方法や、寝室に蚊を入れないための対策について知っておきましょう。
寝室の蚊を退治するコツ
寝室で蚊に襲われた場合、すでに侵入を許してしまっているので、まずは退治することが最優先です。
しかし、ちょこまかと不規則に動く蚊を捕捉するのは難しく、思わぬ時間を食ってしまうことも少なくありません。
少しでも楽に退治できるように、倒し方のコツを押さえておきましょう。
蚊の見つけ方・探し方
蚊は、主に熱・二酸化炭素・体臭を感知して近くに寄ってきます。
一応、光に集まるという習性もありますが、ほかの羽虫に比べるとこの性質は弱く、光よりも生物の方をより優先して狙ってきます。
まず熱についてですが、生き物の体温を感知して追跡してくるので、温度の高い所に行きやすい性質があります。
そのため、外気で温度が上がりやすい窓やカーテンの近くに潜んだり、熱源になりやすいテレビなどの近くを飛ぶことが多いです。
部屋の中で温度が高そうな場所があれば、その近くに潜んでいないかよく探してみましょう。
また、熱源があると感知して寄ってくることがあるので、テレビなどを囮に使って誘い出してみるのも良いでしょう。
次に二酸化炭素と体臭ですが、人体では二酸化炭素を吐き出している顔の近辺と、匂いが強くなりやすい足の近くが狙われやすいです。
特に足の匂いには敏感で、他のターゲットを放置してでも足を狙ってくるほど優先度が高いため、足下には常に警戒する必要があります。
蚊を迎撃する場合には、顔の近くは羽音である程度察知できるため、露出している部位(手や足・胴体)を目視で警戒しつつ、耳を澄ませて待ち構えるのが良いでしょう。
もし、叩き損ねたりして見失ってしまった場合には、壁や天井などにとまっていないか探してみてください。
蚊は、飛んでいる時間よりもどこかにとまっている時間のほうが長く、壁や天井で休んでいることがあります。
なお、蚊は血を吸うと体が重くなって低空飛行しかできなくなるため、すでに刺されている場合には、低い場所を重点的に探しましょう。
蚊の叩き方のコツ
キンチョールなどの殺虫剤がなければ、手で叩いて退治することになります。
実は蚊の叩き方にはコツがあり、左右から挟むのではなく、上下から挟むように叩いたほうが仕留められる確率が高くなるといわれています。
蚊は、危険を察知した時に上下に逃げる習性があるので、左右から叩いても縦方向の素早い動きで逃げられることが多いです。
そのぶん横方向の動きには弱いので、上下から挟んだ方がより高い確率で仕留めることができます。
なお、「手で叩いても逃げられる」「数が多すぎて面倒」という場合には、下のような電気ラケット式の退治グッズを活用するのが良いでしょう。
蚊から狙われにくくする対策
寝室に蚊がいるけど一向に見つからない、いちいち相手をしていられないという場合には、なるべく蚊に狙われにくい環境を整えましょう。
以下のような方法を使えば、部屋に蚊がいても刺される可能性を低くすることができます。
酢・アロマを活用する
蚊は、酢や一部のアロマの香りを嫌うため、これらを寝室に置いておくと蚊に狙われにくくなります。
酢を使う場合には、小さいお皿を用意して酢を注ぎ、枕元に置いておくだけでOKです。
いつでも簡単に用意できるという便利な方法ではありますが、 酢の匂いは人間にとってもきついため、何も対処する方法がない場合の緊急手段として用いるのが良いでしょう。
次にアロマですが、こちらは睡眠を妨げることがないので、多少の準備がいるものの酢よりは使いやすいと思います。
虫除けに効果があるとされる種類は、以下の通りです。
・ゼラニウム
・シトロネラ
・レモングラス
ゼラニウムはローズ系、シトロネラとレモングラスはレモン系の香りです。
これらは殺虫効果はないものの、蚊を含んだ虫全般を寄せ付けない効果があるので、部屋に置いておくだけでも侵入されにくくなります。
寝室以外でも使用することができるので、虫に来て欲しくない空間があれば、これらを置いてみると良いでしょう。
※シトロネラは猫が中毒を起こすことがあるので、ナメたりしないよう取り扱いには十分注意してください。
扇風機を活用する
夏の暑い時期には欠かせない扇風機。
実は、これも寝室での対策として役に立ちます。
蚊は飛行する能力があまり高くなく、少し風が吹いただけでもうまく飛べなくなるという弱点を持っています。
扇風機は、たとえ弱風でも蚊の飛行能力を乱すのに十分な風量があるため、ただつけておくだけでも蚊の動きを妨害することができます。
また、蚊は二酸化炭素を感知して近づいてきますが、扇風機の風は人間が出す二酸化炭素を散らしてくれるので、感知されにくくなるというメリットもあります。
部屋を涼しくしながら蚊も防げるという一石二鳥の方法なので、うまく活用していきましょう。
なお、就寝時に扇風機をつける場合には、なるべく風が体に当たらないようにしてください。
風が当たっている方が撃退効果は高くなるのですが、寝ている最中は非常に体が冷えやすいため、風が当たるとクーラー病や寝冷えを起こすリスクが高くなります。
部屋の空気に流れがあるだけでも蚊の動きを阻害できるので、扇風機は首振りをオンにして少し上を向けておくのがおすすめです。
蚊は扇風機で追い払える?夜中の配置や家の中に侵入させない工夫
寝室への蚊の侵入を防止する
就寝時に蚊に襲われないようにするためには、あらかじめ寝室に侵入させないことが重要です。
家の中に蚊を入れないようにしておけば、おのずと寝室の蚊も減ることになるので、しっかりと対策して家への侵入を防ぎましょう。
家や寝室への侵入を防止
夏の時期は窓や玄関を開けることが多くなりますが、たとえ短時間であっても蚊は容赦なく侵入してきます。
頻繁に開閉する場所にはあらかじめ網戸を設置したり、吊るすタイプの防虫剤を設置しておくのが良いでしょう。
特に玄関は開け閉めする機会が多くて入られやすいため、虫除けの薬剤や虫が嫌うハーブなどを設置して、なるべく蚊が嫌がる環境にしておくことが大切です。
また、玄関前や庭先の虫を駆除することも、侵入を防ぐためには効果があります。
最近では、下記のような虫撃退用のグッズが充実しているので、これらを庭などに設置しておけば、家の周辺の虫を減らすことができます。
なお、家の周辺や庭先に水溜りが多いと、それだけボウフラが湧きやすくなり、結果的に蚊が増えて侵入してくる可能性が上がります。
雨水が溜まりやすい容器や入れ物などは極力片付けるようにして、ボウフラが発生しにくい環境を作っておきましょう。
部屋を閉め切っても蚊が出る場合
ごくまれに、密室状態であってもなぜか蚊が湧いてくることがあります。
もし、侵入経路に心当たりがない場合には、エアコンなどを通じて外から蚊が入ってきている可能性が考えられます。
滅多にない事例ではありますが、室外機に通じるパイプに穴が開いていたりすると、そこから蚊が侵入したり、エアコンの中にボウフラが湧いてしまうことがあります。
この場合、穴や隙間を塞がないことには侵入を止められないので、どこから入ってきているのかを早急に調べて対処しましょう。
また、部屋にエアコンがないのに湧いてくる場合には、部屋のどこかで蚊が繁殖してしまっている可能性が考えられます。
蚊はちょっとした水があれば繁殖できるため、家の中にボウフラがわくような水源がないかよく探してみましょう。
水槽やアクアリウムなどがあると、そこに蚊が卵を生む可能性があるので、水の取り替えや掃除を怠らないよう気をつけてください。
まとめ
寝ている間は無防備なため、寝室に入ってくる蚊は日中に相手をするより厄介です。
「夜中にずっと格闘してて眠れなかった」なんてことが起きないよう、できる限り家の中に入れないことが重要となります。
最近は虫除けグッズもバリエーションが豊富なので、うまく活用して侵入を防ぎましょう。
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