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桔梗信玄餅と武田信玄は実は無関係!?信玄餅には2種類ある?

2022年9月2日食べ物・飲み物

桔梗信玄餅 武田信玄 無関係

3月12日に放送される「ジョブチューン」では、全国の大人気おみやげのヒミツについて放送されます。

番組内では、山梨のおみやげ品“桔梗信玄餅"と"武田信玄"は実は無関係である、という話が出るようです。

いったいどういうことなのか、探ってみたいと思います。

逸話が由来じゃないの?

明治22年(1889年)創業の老舗、桔梗屋が販売している山梨の銘菓「桔梗信玄餅」。

きな粉をまぶした餅に黒蜜をかけて食べるというスタイルで、独特の風味と舌触りにより高い人気を誇るお菓子です。

現在では、1日に10万個を売り上げると言われており、山梨の代表的なお土産と言えるでしょう。

桔梗信玄餅が誕生したのは昭和43年(1968年)のことで、当時の洋菓子ブームに対抗するために開発されたのだそうです。

信玄餅といえば、「武田信玄が出陣の際、非常食として砂糖入りの餅を使っていた」という説があり、これに由来しているという話が有名です。

しかし、どうやらそういう逸話と信玄餅は一切関係ないどころか、そもそも"武田信玄が餅を好んで食べた"という歴史的な事実自体が、まったく存在しないのだそうです。

このお菓子に「信玄」と銘打った理由について、

「山梨県を代表するお土産になって欲しいという願いを込めて、山梨を代表する武将・武田信玄の名前をお借りした」

出典:東洋経済オンライン

と、社長の中丸さんは語っています。

あやかっただけ、というのが真相ということですね。

武田信玄にちなんだ名前をつけたのはまったくの偶然でしたが、これが意外な形で功を奏します。

桔梗信玄餅が発売された翌年、大河ドラマ「天と地と」が放送されました。

これは、武田信玄と上杉謙信の戦いを描いたものであり、これによって空前の武田信玄ブームが起きます。

このブームの影響で、桔梗信玄餅の売上は急上昇、年商2000万程度だった売上が、その後2年で1億2000万円という急成長を遂げることとなります。

1977年には第19回全国菓子大博覧会にて、桔梗信玄餅が名誉総裁高松宮賞を受賞。

その後も成長を続け、現在の年商は58億円にものぼり、名実ともに全国クラスの銘菓と呼ばれるまでに成長したのです。

実際は無関係であったとはいえ、信玄公にあやかった名前をつけた効果は、確かにあったと言えるのではないでしょうか。


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桔梗信玄餅からの派生

桔梗信玄餅の大ヒットにより大きく成長した桔梗屋。

今では信玄餅から派生した様々な商品が売り出されています。



信玄と名の付く商品一覧

プレミアム桔梗信玄餅吟造り
桔梗信玄餅生ロール
桔梗信玄ソフト
桔梗信玄餅ポップオーバーソフトクリーム
桔梗信玄生プリン
桔梗信玄ゼリー
桔梗信玄餅アイス
桔梗信玄飴
桔梗信玄棒
桔梗信玄餅万寿
桔梗信玄餅揚げパン
カントリーマアム 桔梗信玄餅
桔梗信玄餅クレープ
桔梗信玄餅風味キャラメル
信玄桃
信玄軍配


 

こ、こんなに出ているとは‥‥
信玄公がゲシュタルト崩壊してしまいそうです。

興味のある方は、桔梗屋のホームページへどうぞ。
桔梗屋のお菓子


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信玄餅は2種類ある?

実は、「信玄餅」という名前のお菓子は、桔梗信玄餅の他にもうひとつ存在しています。

山梨県北杜市にある金精軒株式会社が製造販売している「信玄餅」がそれです。

金精軒ホームページ

こちらも、きな粉をまぶした餅に黒蜜をかけて食べるという、ほぼ同じお菓子となっています。

先に商品を発売したのは桔梗屋のほうなのですが、「信玄餅」という商標を取得しているのは金精軒と、少しややこしい話になっています。

金精軒は桔梗屋が発売する以前に「信玄最中」という商標を取得しており、桔梗屋が「信玄餅」を発売した後、金精軒が信玄最中に酷似しているとして、桔梗屋に抗議。

商標による紛争を避けるために、桔梗屋は商品の名前を「桔梗信玄餅」に改め、金精軒はその後「信玄餅」の商標を正式に取得し、改めて「信玄餅」を発売した、という経緯があります。

正しい解釈は「最初に信玄餅を売り出したのは桔梗屋であるが、商標を取得して売っているのは金精軒」である。

出典:信玄餅 – Wikipedia

ややこしい話ですが、どちらも紛れもない銘菓であり、どちらかが偽者、といったことは決していないので、誤解のないようにお願いします。

ちなみに、金精軒からは「水信玄餅」という、水晶玉のような特徴的な餅が発売されています。

夏季限定商品で、持ち帰り不可のため現地でしか食べることができませんが、とてもおいしいと評判であり、ツイッターなどでも話題となっています。

夏に山梨に立ち寄ることがあれば、ぜひ一度食べてみたい逸品ですね。

まとめ

信玄公と無関係であることも驚きですが、信玄餅の派生メニューがこんなにあることにも驚きました。

由来がどうであれ、良い物は良い、ということで、これからもぜひ愛され続ける銘菓であって欲しいと思います。

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