扇風機の洗い方&ホコリ・油汚れ・ヤニを落とすには何を使えばいい?
夏の間、ずーっとフル稼働していることも少なくない扇風機。
ふと気づくと、カバーや羽根がほこりだらけになっていたり、設置場所によっては油汚れやヤニが付着していることがあります。
とはいえ、扇風機なんてどうやって洗えばいいのかよくわからない、という方もいらっしゃることでしょう。
扇風機の洗い方や汚れの落とし方について、ぜひこの機会に詳しく知っておきましょう。
扇風機を分解する
↓
羽根やカバーの汚れを洗って落とす
↓
各パーツをよく乾燥させる
↓
扇風機を組み立てる
扇風機の分解方法
※分解の仕方がわかっている方は、ここを読み飛ばしていただいて構いません。
羽根やカバーを洗うためには、まずは扇風機を分解する必要があります。
説明書が手元にあれば一番確実なのですが、説明書がない、もしくはいちいち探すのが面倒だ、という場合には以下の手順を参考にしてください。
扇風機は大体似ている構造になっているので、説明書がなくてもある程度は何とかなります。
事前の準備
事故を起こさないためにも、必ず最初にコンセントを抜いておきましょう。
また、ホコリや汚れが飛び散ることを考慮して、あらかじめ新聞紙などを床に敷いておくことをおすすめします。
前面カバーを外す
まず最初に、前面カバーを外します。
ほとんどの扇風機は、前面カバーの周囲についているクリップによって固定されています。
ついている数や位置は扇風機によって違うので、まずはそれらを探して全て外しましょう。
クリップを外していくと前面カバーが不安定になっていくので、足の上などに落とさないように注意して作業しましょう。
羽根・プロペラを外す
前のカバーが外れたら、次は羽根の部分(プロペラ)をはずします。
羽根の部分は、中央にある丸いキャップのようなネジで固定されていることが多いです。
このキャップは回転させることで外せるので、プロペラが落ちないように注意しながらネジを外しましょう。
(回す方向はキャップに書いてあることが多いです)
ネジを外すことができたら、 羽根の部分をゆっくりと手前に引き抜きます。
後ろカバーを外す
続いて、後ろカバーをはずします。
後ろカバーの固定方法は扇風機によって異なりますが、プロペラと同じようにネジ式の部品で固定されていることが多いです。
↓このタイプの場合、中央の円形の部品がネジになっており、回して取り外せるようになっています。
固定部品を外したら、後ろカバーを手前に引き抜いて外します。
これで、扇風機の分解は完了です。
分解の方法は扇風機によって多少違ってくるので、よくわからない場合には必ず説明書を確認するようにしてください。
なお、後で組み立てる時に必要となるので、固定用のネジ部品は失くさないようにきちんと保管しておきましょう。
分解できないタイプもある
ダイソンの羽根なし扇風機や、タワー型扇風機などはもともと分解することができません。
また、扇風機やサーキュレーターにも、羽根を外すことのできないタイプが存在します。
工具などを使えば分解できる可能性がありますが、元に戻せなくなっても困るので、説明書に「分解できない」と書かれていたり、そもそも説明書がない場合は無理に外そうとしないほうがいいでしょう。
分解できないタイプは、水でパーツを丸洗いすることができないので、クリーナーをつけた雑巾やキッチンペーパーなどで拭いて掃除することになります。
このタイプは汚れがひどくなると掃除が大変なので、汚れが溜まる前にこまめに掃除をするように心がけましょう。
羽根・カバーの洗い方
さて、ここからが掃除の本番となります。
羽根やカバーは一番汚れやすい場所なので、まとめて水洗いして溜まった汚れを一気に落としてしまいましょう。
ホコリや油汚れには中性洗剤、ヤニ汚れにはセスキ炭酸ソーダ、つけ置き洗いの場合は重曹と、汚れの種類や用途によって使い分けていきましょう。
中性洗剤で汚れを落とす
扇風機に付着する汚れは、ほとんどが家庭用の中性洗剤を使えば落とすことができます。(ヤニ汚れを除く)
台所で使う食器用洗剤を使うのがもっとも簡単な方法で、マジックリンなどの住宅用・浴室用洗剤などでも代用することができます。
扇風機に油汚れが付着している場合には、油に強い台所用洗剤を使うのがいいでしょう。
【用意するもの】
・ぬるま湯 or 水道水
・中性洗剤
・スポンジ
【洗い方の手順】
①ぬるま湯を用意する
②各パーツを濡らした状態で、洗剤のついたスポンジで優しく洗う
③汚れがひどい場合は泡をつけた状態で少し置いてから洗う
④洗い終えたら水でよくすすぐ
汚れがガンコな場合や、複数の扇風機をまとめて洗う場合は、ぬるま湯に中性洗剤を溶かしてその中にしばらくつけ置くと、汚れが浮いて落としやすくなります。
洗う際、基本的にはスポンジを用いればOKですが、カバーの網の細い部分が掃除しにくい場合には、ブラシなどを併用しましょう。
なお、扇風機のパーツはサイズが大きいため、流し台などでは洗いにくい場合があります。
風呂場や庭先など、できるだけスペースの広い場所で行うことをおすすめします。
すべて洗い終えた後は、キッチンペーパーなどでよく水分を拭き取ってから乾燥させましょう。
特に、羽根の中央のネジの部分は念入りに水分を拭いておかないと、錆びついてしまうことがあります。
セスキ炭酸ソーダでヤニ落とし
扇風機にヤニ汚れがついている場合には、洗剤では落ちにくいことがあります。
ヤニ汚れを掃除する場合には、セスキ炭酸ソーダを使うのがおすすめです。
セスキは扇風機の掃除以外にも、換気扇やコンロ周りの汚れ落としに使えるほか、壁についたヤニの掃除などにも活用できます。
1つあると何かと便利なので、スプレータイプのものを常備しておくと良いでしょう。
【用意するもの】
・セスキ炭酸ソーダスプレー
・雑巾 or キッチンペーパー
【洗い方の手順】
①ヤニ汚れにスプレーを吹き付ける
②少し時間を置く
(5分~汚れのひどさに応じて調節)
③雑巾などで拭き取る
④ヤニをすべて落とし終えたら、中性洗剤で全体を洗う
重曹でのつけ置き洗い
扇風機の汚れは、重曹を使ったつけ置き洗いでも落とすことができます。
汚れがひどくて洗剤では手間がかかりそうな場合は、重曹でつけ置いて汚れを浮かせたほうが、ゴシゴシするよりも楽に汚れを落とすことができます。
また、重曹はセスキ炭酸ソーダほどではないものの、ヤニ汚れの分解にも使うことができます。
ヤニが広範囲についていて、セスキで拭くのが面倒な場合には、重曹でまとめてつけ置いてしまうのが良いでしょう。
【用意するもの】
・重曹
・スポンジやブラシ
・ぬるま湯
(水は重曹が溶けにくい)
【つけ置き洗いの手順】
①ぬるま湯を多めに用意する
(羽根やカバーを沈められる量)
②重曹をぬるま湯に溶かす
(量については重曹の注意書きを参照)
③羽根やカバーを重曹の中に入れて待つ
(5分~汚れに応じて要調節)
④スポンジやブラシで汚れを落とす
⑤最後によく水洗いする
部品の乾燥&組み立てる
羽根とカバーが綺麗になったら、部品をしっかりと乾燥させてから、扇風機を元通り組み立てていきます。
部品を乾燥させる
羽根やカバーは、よく水気を切った後、ベランダなどに干して乾燥させましょう。
部品に水気がついたまま組み立ててしまうと、故障の原因になったり、カビが生えてしまうことがあります。
特に、カバーをつけて来年までしまっておく場合には、カビの温床にならないよう念入りに乾かしておきましょう。
扇風機を組み立てる
部品がすべて乾いたら、扇風機を組み立てていきます。
「後ろカバーを固定→プロペラを固定→前カバーをはめる」と、最初とは逆の順番で組み立てていけばOKです。
最後に、きちんと動くかどうか動作確認をすればお掃除は完了となります。
まとめ
扇風機の掃除はさほど難しいわけではなく、手順をしっかりと把握していれば、それほど苦労せずに済ませることができます。
汚れの種類によっては洗剤だけでは落ちにくいことがあるので、セスキ炭酸ソーダや重曹などをうまく使い分けて汚れを落としていきましょう。
シーズンが終わって片付ける際には、来年も頑張ってもらうという意味も込めて、ぜひ溜まった汚れを綺麗にしてあげてください。
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