扇風機のひらひら・吹き流しの意味とは?可視化によるメリットと活用法
電気屋さんに展示されている扇風機には、ひらひらした紙が付けられていることが多いです。
紙が風に合わせてたなびいている姿はとても涼しげですが、あの紙には一体どんな意味があるのでしょうか。
扇風機に付けられた紙の名前や意味、付けるメリットについてこの機会に知っておきましょう。
扇風機のひらひらの意味とは?
扇風機に紙が付けてある理由
家電量販店などで展示されている扇風機には、風になびくように細長い紙が取り付けられているのをよく見かけます。
紙の色や形状はさまざまですが、扇風機だけでなく、エアコンの吹き出し口にも似たような紙が取り付けられている場合もあります。
あのピラピラした紙は、吹き流しと呼ばれるものです。
吹流し(ふきながし、吹き流しとも表記)とは、布などでできた筒を高所からぶら下げ、風向や風速を目視で確認するための設備である。
一般的には道路や空港などに設置されているのが見られる。
出典:吹流し – Wikipedia
※用途が少し違いますが、5月に揚げる「鯉のぼり」も吹き流しの一種です。
本来の吹き流しは、風の動きを目視で確認するためのものであり、扇風機に取り付けたとしても同じ用途では使えません。
では、なぜお店の扇風機に吹き流しが付けられているのかというと、清涼感を演出して購買意欲を向上させる効果があるからです。
扇風機の風は目に見えないため、実際に風の範囲に入らないことには涼しさを実感することができません。
しかし、吹き流しがあると風が出ていることが目で見てすぐに分かるため、遠目からでも「あ、何となく涼しそう」と感じられるようになります。
ようは、風を可視化して涼しさを演出し、扇風機コーナーを魅力的に見せるための工夫というわけです。
また、吹き流しがあれば風の性質が視覚的に分かるようになるため、風の強さやコントロール能力のデモンストレーションとしても役立ちます。
吹き流しの色について
扇風機やクーラーの場合、吹き流しは白・水色・青色・銀色などの涼しげな色がよく使われます。
イラスト等で風が水色で書かれていると涼しそうに見えますが、いわば吹き流しはあれを視覚化しているわけです。
逆に、温風ヒーターなどでは赤やオレンジなどの暖色がよく使われており、人間が色から感じるイメージをきちんと反映して作られているわけです。
吹き流しを家庭で付けるメリット
吹き流しはあくまでも視覚的な演出が目的なので、家で扇風機に吹き流しをつけても別に風が涼しくなったりするわけではありません。
ただ、風の動きが目で見えるようになるため、人によっては風が冷たくなったように感じられる場合もあります。
いわば、風鈴の音のように気分的なものなので、そこに価値を見出せる方は吹き流しを付けてみるのも一興でしょう。
また、少し意外な使い道として、扇風機の消し忘れ防止に吹き流しを付けるという方法もあります。
吹き流しが付いていると、目や音で風が出ているかすぐに判別できるため、スイッチの切り忘れを予防するのに役立ちます。
特に、静音タイプのものを首振りさせずに使っている場合、遠くからでも一目でスイッチのON/OFFが分かるので、外出時の確認などが便利になります。
吹き流しの作り方について
吹き流しを自作するのは、さほど難しくありません。
紙テープ・リボン・色紙などをお好みの長さに切って、扇風機の前面カバーにテープなどで貼り付けましょう。
ビニールテープやビニール紐を使ってもいいですが、結ぶだけで簡単に作れる代わりに、風になびくたびに音が鳴ってうるさいというデメリットがあります。
青いビニール紐であれば、入手も簡単で色的にも涼しく見える反面、ガサガサ音のやかましさも一級品です。(笑)
ちなみに、薄い紙を使った場合は弱い風でも激しく動き、厚めの紙を使った場合はそよそよとゆったりした動きになります。
紙の厚さによっては弱風では動かないこともあるので、あまり分厚い紙は使わないほうがいいでしょう。
子供や猫の遊び相手になることも
ひらひら動くということもあって、吹き流しは小さいお子さんにはウケがいいです。
夏の暑さをまぎらわせる意味でも、子供と一緒に吹き流しを作ってみるのも面白いでしょう。
マスキングテープを用いれば、見た目が可愛い吹き流しや、キャラクター物の吹き流しなどを簡単に作ることができます。
ただ、小さい子供は扇風機で怪我をする可能性があるので、必ず扇風機には事故防止用のカバーを付け、吹き流しはその上から取り付けるようにしてあげてください。
また、ひらひらした動きは動物の興味も引けるので、吹き流しを付けておくとちょうど良い遊び相手になったりします。
まとめ
吹き流しには、風の動きを見えるようにして、見た目の涼しさを増すという意味合いがあります。
実用性はそれほどないですが、風鈴の音色やししおどしの音のように、一種の風流みたいなものと考えるのが良いでしょう。
作るのはとても簡単なうえ、紙質や色でアレンジがきくので、小さいお子さんがいる場合にはぜひ一緒に作ってみてください。
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