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こたつは勉強に集中できるのか?姿勢や暖かさが学習効率に及ぼす影響

2022年9月1日知識・お役立ち

こたつ 勉強 集中

冬に自宅で勉強する場合、暖房器具であるこたつをそのまま勉強に使っている人は多いかと思います。

寒いとなかなか集中できませんし、暖をとりながら勉強できるこたつは、まさに一石二鳥のように感じますよね。

しかし、こたつで勉強をするという行為には、いろいろと落とし穴があることをご存知でしょうか?

こたつの暖かさや座る姿勢が勉強に及ぼす影響について、ぜひこの機会に知っておきましょう。

こたつは勉強するのに向いているのか?

こたつの暖かさが眠気を誘発して集中力を阻害する

結論からいいますと、こたつは勉強をする場所としては不向きです。

その理由としては、机で勉強する場合に比べて、こたつには集中力を阻害する要因が多く存在するためです。

それぞれの要因について、詳しく見ていきましょう。

こたつの暖かさが眠気を誘発して集中力を阻害する

こたつは暖房器具ですから、入ることによって体が温まり、自然と緊張がほぐれてリラックスしていきます。

リラックスするのは本来は良い事なのですが、目的は集中して勉強することですから、緊張がほぐれてしまうのは逆効果といえます。

こたつに長く入っていると、「快眠できる条件」とされる"頭が寒くて足が熱い"という頭寒足熱の状態になります。

足が暖かくなると、体内の血液が足に集中するので、相対的に頭に回る血液量が少なくなります。

頭の血流が減って脳が冷えてくると、睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されて、眠気が誘発されてしまうのです。

そして極めつけは、眠くなった時にすぐ横になれる環境が整っているという点です。

横になったら最後、高い確率で長時間熟睡してしまうわけですが、そんな誘惑と常に闘いながら勉強をしなくてはいけません。

眠気を誘発するのに最高の環境であるこたつは、集中力を要する勉強とは相性が悪すぎるといえるでしょう。


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床に座ることの弊害&姿勢維持の難しさ

床に座ることの弊害&姿勢維持の難しさ

掘りごたつを除いて、普通はこたつに入ると床に座ることになります。

実はこの「床に座る」という行為も、勉強とはあまり相性がよくないうえに、長時間続けるには不向きという弱点が存在します。

胡坐をかく場合

あぐらをかいて座る場合、股関節より膝関節の方が高い状態になり、骨盤が後ろへ傾きます。

また、あぐらをかいて勉強すると背中が丸くなり、テーブルに前傾姿勢のまま長時間いることになります。

この「骨盤が傾く+背中を丸める」というポーズは腰に負担が集中するため、腰痛を引き起こす原因になってしまいます。

正座をする場合

正座はあぐらとは違って腰への負担が少ないですが、今度は膝への負担が大きくなります。

また、正座は良い姿勢になる反面、その姿勢を維持し続けるのが困難であり、長時間集中力を発揮するのが難しいという問題があります。

正座から足を崩す場合

正座から少し足を崩す座り方(いわゆるお姉さん座り)の場合、比較的負担が少なく、疲れも感じにくいです。

しかし、この座り方は普通から崩した体勢なので、長時間行っていると骨盤が歪んでしまうというリスクが存在します。

また、これは正座にもいえることですが、足先がこたつの外に出る座り方だと、頭寒足熱になるのを防げる代わりに足先が冷えてしまいがちです。

足先が冷えすぎるとこれまた集中力が低下するので、眠気防止と集中力の両立が難しいというジレンマがあります。


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勉強するなら机と椅子がベスト

勉強するなら机と椅子がベスト

寒さ対策をしながら机と椅子で勉強しよう

集中して勉強をしたいのであれば、やはり椅子に腰掛けて机に向かうのが一番良い方法です。

椅子と机であれば、前傾姿勢になりすぎることもないうえに、足や腰への負担も少なく、集中力が長続きする体勢を維持することができます。

ただ、足元が寒かったりすると集中しづらいので、寒さ対策は万全にしておきましょう。

もっとも理想的なのは暖房のある部屋の机で勉強することですが、それが無理ならばひざ掛けを使用したり、重ね着などでなるべく温かい格好をしてください。

足元は暖かいほうがいいですが、温風ヒーターなどであまり足を温めすぎると、こたつと同様に眠気が襲ってきてしまいます。

適度な緊張感を維持するためにも、寒すぎず温かすぎない環境をうまく作っていきましょう。

机と椅子の高さ調節も重要

机と椅子も高さが合っていなかったりすると、体に負担がかかって集中力を乱されることがあります。

まず椅子の高さですが、座った時に足が地面から浮いていると太ももの血行が悪くなる可能性があります。

椅子に深く腰かけても、かかとが地面から浮かない程度の椅子を用いるのがいいでしょう。

股関節の高さが膝関節より低くならない椅子にしないと、あぐら同様に腰を痛めますので、高さを調節出来る椅子があれば尚良いです。

そして机の高さですが、高すぎると勉強で文字を書く時に肩が上がり、肩こりの原因になってしまいます。

逆に低すぎる場合だと、首が前のめりになって首こりの原因になるうえ、前傾姿勢で背中が丸まってしまうことになります。

椅子と同様に高さが調節できる机を用いるか、もしくは椅子の高さを変えて机がちょうどいい位置にくるように調節しましょう。


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ヒーター一体型のデスクを活用する

最近では、机の下に取り付けられるデスクヒーターや、机とコタツが一体になったこたつ型デスクなどが販売されています。

机と椅子に暖房機能がプラスされているので、デスクが寒い部屋にしかないという方や、足元が寒くてデスクでは勉強しづらいという方にはうってつけの商品といえます。

「机で勉強したいけど、こたつの温かさも恋しい」という方は、これらの導入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

冬の季節は長時間こたつで過ごす人が多いので、机の代わりに使いたくなる気持ちは良くわかります。

しかし、炬燵は人を強制的にリラックス状態に引き込んでしまうため、集中力が必要な勉強にはあまり向いていません。

緊張感を持って勉強したい場合には、なるべく机と椅子を用いるように心がけましょう。

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