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ポカリスエットを薄めることの利点と欠点|状況によって使い分けよう

ポカリスエット

ポカリスエット 薄める

夏の暑い時期になると、熱中症予防のためにポカリスエットを飲む方は多いかと思います。

ただ、ポカリは糖分が多いということもあり、「薄めて飲んだ方が良い」という話も聞かれます。

ポカリの利点はスムーズな水分吸収ですが、薄めて飲んだ場合でも効果に変化はないのか、気になる方もいるでしょう。

ポカリを薄めると何が変わるのか、どう使い分ければいいのかについて、詳しく見ていきましょう。

ポカリスエットを薄める意味とは

薄めることで何が変わるのか?

ポカリスエットを薄めて飲む行為には、メリットとデメリットの両方が存在します。

まず、薄めた場合のメリットとしては、塩分や糖分の量が少なくなることが挙げられます。

ポカリを水で薄めてから飲めば、同じ量を飲んだ場合でも、摂取する塩分や糖分の量を低く抑えることができます。

これにより、塩分や糖分の摂り過ぎを防止することができるので、肥満や塩分過多が気になる場合に有効な方法です。

また、味も当然薄くなるので、甘い味付けが苦手という方にも向いています。

次に、薄めた場合のデメリットですが、水分などが体に吸収されるスピードが遅くなることが挙げられます。

ポカリスエットは、水分や電解質がスムーズに体に吸収されるよう、糖分量などが最適なバランスに調整されています。

水で薄めれば、当然それらのバランスが崩れてしまうので、成分が体に吸収される速度が低下してしまうのです。

「水よりも吸収されやすい」というポカリの利点が損なわれるので、素早く吸収して欲しい時には薄めないほうがいいでしょう。

このことは、公式サイトのQ&Aにも書かれています。

Q.ポカリスエットは薄めると吸収スピードは変わりますか?

A.ポカリスエットは、「水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」を探求し、現在の内容成分に決定しています。ポカリスエットが甘いのは、水分の吸収をより速くするのに適した糖分を、適切な濃度で配合しているからです。水で薄めてしまうと「水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」が損なわれてしまうのでおすすめしておりません。

出典:ポカリスエット公式サイト


このように、ポカリを薄めることには利点と欠点があるので、状況によってうまく使い分けていく必要があります。

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薄めるかどうかの判断・使い分け

薄めるかどうかの判断・使い分け

緊急時は薄めて飲んではいけない

ポカリスエットを薄めずに飲むべきなのは、緊急性の高い時です。

熱中症になっているのが明らかな時や、すでに脱水症状になってしまっている場合には、一刻も早く成分を体に吸収させる必要があります。

こういった場合には、ポカリの吸収の速さが重要なので、薄めずにそのまま飲むようにしてください。

また、そこまで緊急ではなくても、激しい運動の後や炎天下で大量に汗をかいた場合には、ポカリを薄めずに飲むことをおすすめします。

ポカリスエットには、ナトリウムやカリウムなどのミネラル分が多く含まれており、汗と一緒に排出される成分を補うのに適しています。

水分・塩分・ミネラルなどの含有量は、発汗時を想定して調節されているので、原液のまま飲んだ方が効率良く補給ができるのです。

なお、病院に行かなければならないような緊急時には、ポカリよりも経口補水液OS-1の方が良いとされています。

すぐに入手が可能ならOS-1を使い、ポカリはOS-1が入手できない時の代替手段として使うのが良いでしょう。

熱中症対策には薄めない方が良い

ポカリスエットを熱中症予防で飲む場合は、薄めるのではなくそのまま飲みましょう。

熱中症を防ぐためには、水分だけでなく塩分の摂取も重要になってきます。

ポカリを薄めた場合、塩分の濃度も薄くなるため、飲んだ際の補給効率が落ちてしまいます。

「薄めるかわりにたくさん飲めば良い」と思いがちですが、塩分が失われた状態で濃度の薄い飲料をたくさん飲むと、体液が薄まって低ナトリウム血症を起こす危険があります。

すでに整えられている成分バランスをあえて崩す必要もないので、熱中症対策ではなるべく薄めずに飲むようにしましょう。

なお、熱中症対策でポカリを飲む場合は、塩飴を一緒に食べないようにしてください。

ポカリにはすでに十分な塩分が含まれているので、塩飴と一緒にとると塩分過多になってしまう恐れがあります。

この2つを併用したことで、高血圧になって病院に運ばれた例が実際に存在するので、頭の片隅に置いておきましょう。

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危険性が低い時は薄めてもOK

ポカリスエットを薄めても問題ないのは、緊急性の低い平常時です。

下記のような場合であれば、吸収が遅いというデメリットもさほど問題にならないでしょう。

・気温の低い季節
・ごく軽い運動の後
・お風呂上がり
・あまり動かず汗をかかない時

前述のように、ポカリの成分量は発汗時を想定して決められています。

そのため、あまり汗をかかない状態で飲むには少し成分が多く、薄めて飲めば水分や塩分の摂取量を減らすことができます。

また、赤ちゃんや子供に飲ませる場合にも、糖分や塩分の摂りすぎを防ぐために、なるべく薄めてから飲ませるのが好ましいです。

とくに赤ちゃんにはそのままだと濃すぎるので、飲ませる場合は水でかなり薄めてからにしましょう。

なお、熱中症などの危険がない時であれば、水分補給で無理にポカリを使わずとも、水を飲めば十分にまかなうことができます。

ポカリは常飲するには不向きなため、普段は水を飲んで、汗をかくような状況になったらポカリを飲むなど、状況によってうまく使い分けていくのが望ましいです。


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まとめ

ポカリを薄めた場合、水分や塩分の濃度を低く抑えられる反面、体に吸収されるスピードが落ちるという欠点があります。

熱中症や脱水症状といった緊急の場合には、ポカリの吸収の速さを最大限活かすために、薄めずにそのまま飲むようにしてください。

熱中症予防として飲む場合にも、塩分を効率よく補給するために、なるべく薄めないことをおすすめします。

緊急性が低い時であれば、水で薄めて飲むことで、水分や塩分の摂取量を低く抑えることができます。

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