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赤口とはどんな日か?意味や読み方・時間帯による運気や由来について

赤口

赤口とは 意味 どんな日

カレンダーに表記されている「大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅」のことを六曜といいます。

六曜はその日の吉凶を表す占いの一種であり、「大安は運が良い」「仏滅は運が悪い」などの情報をほとんどの方が耳にしたことがあるでしょう。

しかし、六曜の中でも「赤口」はいまいち内容がわかりづらく、運の良し悪し以前に「読み方すらもよく分からない」という方が多いのではないでしょうか。

赤口とはいったいどんな日なのか、その意味や由来も含めて詳しく見ていきたいと思います。

赤口の意味とは?読み方と縁起の良し悪し

赤口の意味とは?読み方と縁起の良し悪し

赤口の読み方

赤口の読み方としては「しゃっこう」「しゃっく」 「じゃっこう」「じゃっく」「せきぐち」「あかくち」などがあります。

基本的な読み方としては「しゃっこう」が最も一般的であり、人によっては「しゃっく」と読む方もいます。

最初に紹介した読み方はどれも間違いではないのですが、「しゃっこう」「しゃっく」以外はあまり耳にすることはなく、基本的にはこの2つの読み方を用いるのがほとんどでしょう。

ちなみに、スマホやPCでは「しゃっこう」で変換することができます
(機種によって多少差があるかもしれませんが、管理人の環境では「しゃっこう」以外では変換できませんでした)

赤口の縁起的な意味について

カレンダーに書かれている六曜(=大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅)は、その日の運勢、もしくは時間帯による運勢の良し悪しを示したものです。

六曜による吉凶を運勢の良い順に並べてみると、以下の通りとなります。

【六曜の運気の順序】

大安友引先勝先負赤口仏滅

赤口の日の運勢は下から二番目に位置づけられ、六曜の中では仏滅に次いで良くない日となります。
(仏滅よりも赤口のほうが下だという説もあります)

赤口の日の運勢を簡単に説明すると、以下の様になります。

【赤口の運気】

・万事に用いない悪日、ただし法事と正午に限っては良い
・正午から前後1時間のみが吉であり、それ以外の時間は大凶
・「お祝い事」「新しい事始め」は多くの障害を招くために不向き
・火の元や血液、刃物に関する運気が悪く、火災や怪我に注意が必要な日

これらの由来や詳細については後述しますが、内容をざっと読んだだけでも、とにかくあまり良い日でないということが分かると思います。

赤口は、文字から内容が読み取りづらいせいか、六曜の中でも特に運の良し悪しの知名度が低く、内容をまったく知らないという方も多いでしょう。

しかし、「赤口」は六曜の中では仏滅と並ぶほど縁起的に良くない日であり、かつ注意する点や回避すべき事柄が多い日なのです。

縁起を気にする場合には、それなりに注意が必要な日であることを覚えておきましょう。

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赤口の由来・時間帯の特徴・語源など

赤口の由来・時間帯の特徴・語源など

赤口の由来について

赤口は、陰陽道における万事に不吉とされる日、「赤舌日(しゃくぜつにち)」に由来するといわれています。

陰陽道では、 太歳西門の番神とされる「赤舌神(シャクゼツジン)」が六鬼の鬼神を使役して、六日周期で一鬼ずつ遣わして守護を任せるとされています。

【赤舌神が使役する六鬼神】

一の鬼神:明堂神(みょうどうしん)
二の鬼神:地荒神(ちこうしん)
三の鬼神:羅刹神(らせつしん)
四の鬼神:大澤神(だいたくしん)
五の鬼神:白道神(びゃくどうしん)
六の鬼神:牢獄受神(ろうごくじゅしん)

使役される鬼神のうち、三番目にあたる「羅刹神」は特に横暴であるために、六日周期で回ってくるこの羅刹神が支配する日を赤舌日と呼び、お祝い事を避ける凶日としていたのです。

この「赤舌日」から転じて、現在の赤口ができたといわれています。

また、赤口の由来のひとつとして、赤舌日によく似た「赤口日(しゃっこうにち)」というものもあります。

こちらは、太歳神の王都の東門の番神である「赤口神(しゃっこうじん)」が八鬼の鬼神を使役して、八日周期で一鬼ずつ守護をさせていたというもの。

使役される鬼のうち、四番目にあたる「八嶽卒神」が凶神にあたるため、八日周期で回ってくる八嶽卒神が支配する日を赤口日と呼んで、凶日にしていました。

「赤舌日」と「赤口日」はよく似ているのですが、現在の赤口に名前が近いのは赤口日、六日周期となっている現在の六曜に近いのは赤舌日のほうです。

赤口の由来はハッキリとはしていませんが、「赤舌日」と「赤口日」がなんらかの形で入り混じり、現在の「赤口」になったのではないかと推察されます。

赤口の「午の刻(うまのこく)」について

六曜というのは、その日の運気だけでなく時間帯による吉凶占いも兼ねています。

赤口の日は基本的に凶日にあたりますが、実は正午の前後1時間だけは一時的に運勢が吉に変化するとされています。

この時間帯は、昔でいう「午の刻(うまのこく)」にあたり、現在でいうところの11時から13時のことを指します。

陰陽道においては、赤口の「赤」は「太陽」のことを意味し、これは「昼」のことを暗示しているとされています。

前述のように、赤口の日というのは横暴な鬼である羅刹神が支配する日ですが、太陽が昇る時間帯である昼の正午の前後一時間については「鬼が休む時間帯」とされ、一時的に運が凶から吉に変わるといわれているのです。

こうした特性から、どうしてもお祝い事を赤口の日にしなければならない場合には、この午の刻の間に済ませると良い、とされています。

ちなみに、「友引」においてはこの午の刻の時間帯は凶となっていて、それ以外の時間帯が吉となります。

赤口と友引は、時間帯による吉凶がちょうど逆になっているので、注意しておきましょう。


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赤口の日は火事と怪我に注意

赤口は「赤」という字が入っているため、血液などが連想されるといわれ、これらにまつわる火全般・刃物に関する運気が悪いといわれています。

それゆえ、赤口は火事や怪我に注意が必要な日とされ、行事やイベントを行う日としては敬遠される傾向があります。

特に結婚式は相性が悪く、赤口には不向きとされるお祝い事であるうえに、キャンドルサービスで火を使い、ケーキカットで刃物を使うという、赤口にひっかかる要素がやたら多くなっています。

また、事故や怪我が連想されるためか、車の納車日としてもあまり好まれる日ではありません。

赤口は不吉さだけでいえば仏滅よりも悪く、この特性が「六曜では仏滅よりも赤口のほうが下」といわれる原因になっています。

ただ、代わりに赤口には「午の刻」が存在するため、一日中運気が悪い仏滅より赤口のほうがマシとする意見もあって、六曜の最下位がどちらなのかは人によって見解が異なります。

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赤口の語源とは

赤口の語源としては、陰陽道における「赤舌日」に由来するという説が有力です。

ただ、前述のように「赤口日」という、現在の名前により近いものも存在するので、名前の由来自体は「赤口日」で、意味は「赤舌日」に由来するという可能性があります。

なお、赤口は他の六曜とは異なり、かなり昔の時代から唯一名前が変わっていない日柄とされています。

六曜はもともとは中国の占いであり、日本に伝来してから長い時代を経て形を変えてきました。

日本に入ってきた当初の六曜は、「即吉→共引→周吉→虚亡→泰安→赤口」という内容であり、赤口はこの頃からすでにこの名前だったのです。

他の5つに関しては、日本に伝来した後に紆余曲折を経て名前や意味が変化してきていますが、赤口だけは名前も意味もあまり変化していません

赤口は六曜の中でも、唯一最初の形を色濃く残している日柄というわけです。

【六曜の古い名称】

大安:泰安
友引:共引
先勝:速喜 即吉
先負:小吉 周吉
仏滅:空亡 虚亡 物滅
赤口:変化なし

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六曜はどこまで信じるべきなのか

六曜はどこまで信じるべきなのか

バランスを考えて使い所を見極めよう

ここまで赤口の日の運勢について見てきましたが、こうした六曜による吉凶をどこまで信じるかについては、人によって大きく意見が異なります。

最近は、六曜を表記しないカレンダーも増えてきていますし、若い人の間では六曜をまったく気にしないという方が増えている傾向があります。

しかし逆に、ご年配の方々の間にはまだまだ六曜は根強く習慣として残っており、行事を行う際の日取りに口をはさんでくるケースも少なくありません。

ただ、六曜はあくまでも民間信仰や占いの一種にすぎず、中国の占いなのに本国ではすでに廃れてしまっているなど、いろいろと粗があるのも事実です。

六曜を気にして日取りを考えるのは自由ですが、スケジュールを大幅に狂わせたり、業者を振り回すほど気にしてしまうのはさすがに問題です。

とはいえ、結婚式などの重要なイベントを凶日に行ったりすると、周囲にいろいろ言われることも多く、無視しすぎるのもこれまた気が引けます。

あくまでも縁起担ぎなのですから、過度に信じすぎる必要はなく、だからといって軽んじすぎる必要もありません

信じる信じないは人それぞれですが、周囲とのバランスを考えて適切な日柄を選択していくことがなにより重要となります。

どの行事で日取りを気にするべきかをしっかりと見極めて、上手く縁起担ぎに六曜を活用していきましょう。

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