扇風機はいつからいつまで使うもの?室温や時期・体感温度の目安とは
春を越えてだんだん気温が上昇してくると、扇風機が活躍する季節がやってきます。
ただ、扇風機を使い始めるタイミングや片付ける時期などについては、結構アバウトに決めている人が多いのではないでしょうか。
最近は気温の変動が激しいこともあり、室温などの目安を決めておくといざという時に迷わずにすみます。
扇風機を使用する際の基準や目安について、この機会にぜひ知っておきましょう。
扇風機シーズンはいつからいつまで?
扇風機の使用開始時期の傾向
扇風機をいつ引っ張り出すかは悩みどころですが、人によって暑さの感覚が違うこともあり、使い始める時期にはかなりのバラツキがあります。
2015年に株式会社ドゥ・ハウスが行ったインターネット調査では、以下のような結果が出ています。
【扇風機の使用開始時期】
5月以前:16.1%
6月上旬:27.7%
6月中旬:13.4%
6月下旬:15.8%
7月上旬:17.9%
7月中旬:4.9%
7月下旬:3.1%
8月以降:1.1%
出典:株式会社ドゥ・ハウスのプレスリリース
だいたい5月~7月上旬あたりに使い始める人がほとんどですが、6月上旬が突出して多い以外はかなり分散しています。
地域ごとの気温差もありますし、暑がりか寒がりかによっても違うため、ここまで広範囲にバラツキが出るのでしょう。
扇風機のシーズンはあらゆる要因で前後するため、気候や身の回りの環境を加味して、臨機応変に判断していくことが重要となります。
扇風機を使い始める室温の目安
扇風機を解禁するタイミングとしては、室温25~28℃あたりを目安に使い始めるのが良いでしょう。
日本気象協会によると、長袖から半袖に変更する際の目安がだいたい25℃とされています。
すなわち、衣服による調節で対応可能なのは25℃前後までであり、それ以上は家電などに頼る必要があるわけです。
半袖でも安定して過ごせる時期になれば、真夏日になるのはそう遠くないので、前もって準備しておいて損はありません。
暑いと感じたタイミングでいつでも使えるように、早めに扇風機を出してメンテナンスしておくことをおすすめします。
なお、これはあくまでも目安でしかなく、25℃まで到達していなくても暑い時は暑いので、そういう場合はさっさと使い始めてしまっても構いません。
扇風機の電気代はそれほど高くないので、若干でも暑いと感じ始めたら早めの導入を考えましょう。
ちなみに、室温が28℃を超えると熱中症のリスクが高くなるので、いくら寒がりな方でも28℃が近づいてきたら扇風機を出すようにしてください。
出すタイミングのズレによる失敗
扇風機の使い始めで起こるミスとしては、以下の2つが考えられます。
①使うのが早すぎて風邪をひく
②使うのが遅すぎて熱中症になる
①の場合では、昼間が暑いからといって寝る時にも使ってしまい、結果的に体を冷やしてしまうケースが考えられます。
初夏の時期は夜中の気温が低いことも多いので、扇風機ではなく衣服や布団で調節するように心がけましょう。
②の場合では、節電などを理由に我慢しすぎるケースや、熱に鈍感なお年寄りが熱中症になるまで気付かないケースが考えられます。
こちらは①に比べて危険度が高いため、少しでも辛いと感じるようであれば、無理せずに扇風機やエアコンを使うようにしてください。
なお、お年寄りは温度の上昇に気が付きにくいため、周囲の人間がきちんと気を配ってあげることが大切です。
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扇風機からエアコンへのシフト
真夏に入って徐々に気温が上昇してくると、扇風機からエアコン(クーラー)に切り替えていくことになります。
人間はだいたい28℃を超えたあたりから「暑い」と感じ始めますが、扇風機を使っていると体感温度が2℃ほど低下するため、30℃あたりまでなら何とか耐えることができます。
ただ、さすがに室温が30℃を超えてくると、扇風機を使っても体感温度が28℃を下回らなくなるので、かなりキツくなってきます。
扇風機からエアコンにシフトする場合、30℃に近づいてきたら移行を考えたほうが良いでしょう。
なお、この数字は目安でしかないため、暑さに弱い方や熱のこもりやすい部屋にいる方、熱中症の恐れがある方はこれより低い温度でエアコンをつけてもなんら問題はありません。
子供やお年寄りは特に熱に弱いため、余裕を持って早めにエアコンをつけることをおすすめします。
扇風機を片付ける時期の目安
夏も終盤に差し掛かって秋が近づいてくると、気温も徐々に落ち着いてきます。
扇風機をいつまで使うかですが、大体目安としては9月下旬~10月上旬ぐらいに片付ける人が多いです。
暑さが残る地域では10月まで出しっぱなしということも少なくないですが、寒い地域では9月の段階で早々に不要になってしまう場合もあるでしょう。
おおむね、日中も扇風機なしで過ごせるようになってきたら、片付けを視野に入れても良いかと思います。
ただ、最近では残暑が思いのほか長引くことも多いので、邪魔にならないのであれば、ギリギリまで置いておいても問題ありません。
なお、夏の終わりから秋頃に扇風機を使用する場合には、朝晩の気温の落差に注意しておく必要があります。
この時期は、いくら日中の気温が高くても夜中にはぐっと気温が下がるため、油断していると風邪をひいてしまいます。
天気予報やアプリで夜の気温をチェックし、寝る時に扇風機をつけるのは熱帯夜だけにしておきましょう。
まとめ
最近はかなり気温の変動が激しいため、従来と同じ感覚では通用しないケースが増えています。
体調を崩さないことを第一に考え、できるだけ余裕を持って早めに準備をすませておきましょう。
特に熱中症は命に関わることですので、暑さを我慢しすぎることだけは絶対に避けてください。
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