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友引に初詣に行くのは縁起が良いのか?六曜と神社参拝の関係について

2022年11月25日知識・お役立ち

大安 友引 初詣

一年の始まりに、その年の幸せを祈願する初詣

新年最初のお参りですし、どうせならと縁起の良さそうな「友引」の日に行く方も多いでしょう。

しかし、友引は神社参拝をするうえで本当に縁起の良い日なのでしょうか?

友引の日と神社参拝の関係について詳しく見ていきましょう。

友引と初詣の関係性

大安・友引と初詣の関係性

友引というのは、六曜の中でも縁起が良い日とされています。
(大安が最も縁起が良く、友引が次点で良いとされることが多い)

では、友引の日を選んで初詣に行けば縁起が良いのかといえば、必ずしもそうではありません。

実のところ、参拝する日が大安であれ仏滅であれ、縁起の良し悪しとは一切関係がありません。

これはなぜかというと、そもそも六曜と神社が無関係だからです。

六曜と神道はルーツも歴史も違う

昔からカレンダーには六曜が書かれていることが多く、この風習は日本由来だと考えている方は多いと思います。

しかし、六曜というのは実は中国で生まれた占いの一種です。

六曜の起源は、中国で吉凶を占う時に使われていた「小六壬(しょうろくじん)」というもので、それが14世紀頃に日本に伝わったといわれています。

その後、時代の中で少しづつ形を変えながら、今の六曜として定着していきました。

それに対して、日本の土着信仰である「神道」が生まれたのは、紀元前まで遡るとされています。

つまりこの2つは、
・「日本古来の信仰」と「中国の占い」
・神道の方が歴史が長く六曜が後発

と、接点もなければ、共通点もありません。

ルーツも時代もまったく異なるため、この2つを絡めること自体が無意味なのです。

そもそもな話、日本に古来から存在する神様を、後発の異国の占いで推し量ること自体がナンセンスな話といえます。

神社側からすれば、大安も仏滅も等しく普通の日でしかないので、そこに良いも悪いも存在しないのです。

神社の祭事を六曜の良し悪しで決める方がいらっしゃいます。
もちろん考えはそれぞれですので否定はしませんが、一般的に神社(参拝および祭事など)と六曜は何ら関係ありません。

出典:大野湊神社


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六曜は仏教とも無関係

六曜には「仏滅」という言葉があるため、仏教由来だと勘違いされることも多いです。

しかし、六曜が中国由来だということからもわかる通り、仏教も六曜とは何も関係がありません。

「仏滅」というのはもともと「物滅」という表記で、時代の中で文字が変化する際に「仏」を当て字として使っただけだといわれています。

仏教が日本に伝来したのは6世紀頃といわれているので、こちらも仏教の方が歴史が長く、六曜の方が後発にあたります。

そのため、初詣はお寺に行くという方であっても、神道と同様に六曜を気にする必要は一切ありません。

神様は占いに影響されない

そもそもな話をするならば、神様は占いの影響を一切受けません。

人間が生み出した占いというのは、あくまでも人間界の運勢を見るためのもの。

神様が住んでいるのは「神界」という場所であり、神界は我々が住む人間界よりも高い次元に位置しています。

神界に住む神々にとっては、人間が生み出した占いの運勢など何の影響もない別世界の事象に過ぎません。

六曜に限らず、神社仏閣に対して占いを持ち出す行為自体が意味のないことなのです。


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神社参拝への考え方

初詣・神社参拝への考え方

神社参拝の際に、六曜を気にする必要がないのは理解していただけたかと思います。

では、参拝する日を決める際は、何を判断基準にするのが望ましいのでしょうか。

神社参拝の日取りはどう決める?

神社参拝をする際は、あれこれ悩むよりも「思いついた日に参拝する」のが良いとされています。

神社に参拝したいと感じた日というのは、それすなわち「神様とご縁がある日」ということ。

いわば「神様からのお誘い」であるので、そういった気持ちを大切にするだけでも縁起が良いことなのです。

初詣の場合、何かしらの理由で参拝が遅くなってしまっても、それはたまたまご縁に恵まれなかっただけのこと。

ご自身の都合の良い日に神社に足を運びさえすれば、それが神様とのご縁の日になるのです。

神様はいつ参拝したとしても温かく迎えてくださるので、自分の心の赴くままに神社にお参りに行きましょう。

神社を参拝される日に良い日も悪い日もございません。

神社を参拝しようと思われた日が神様とのご縁の日と考えられ、思い立ったが吉日とその日にお参りになられるのが肝要です。

出典:京都大神宮のブログ


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まとめ

日本人は六曜を何かと絡めてしまいがちですが、六曜は神社やお寺とは何も関係がありません。

むしろ、運勢が悪い日だからご利益が減るなんて思うこと自体が、神様に対して失礼な考え方ともいえます。

参拝時期によらず、神様はいつでも歓迎してくださるので、細かいことを気にする必要はないのです。

神様への尊敬と感謝の念を忘れず、ご都合の良い時に神社に足を運びましょう。