友引にお宮参りをしても大丈夫?日程を決める際に重視すべきポイント
お宮参りは、神様に赤ちゃんが生まれたことを報告するとともに、健やかに育ってくれることを願う行事です。
子供にとっては外で行われる初めての行事なので、なるべく縁起の良い日を選びたいですよね。
縁起といえば六曜が有名ですが、お宮参りを友引にやっても大丈夫なのか心配な方もいるでしょう。
友引とお宮参りの相性や、日取りを決めるポイントについて見ていきましょう。
友引のお宮参りと縁起について
友引のお宮参りは問題ない?
お宮参りは、赤ちゃんの誕生をお祝いするとともに、これからの健やかな成長を神様に願うお祝い事です。
友引の日はお祝い事との相性が良く、お宮参りの候補日としてはまったく問題ありません。
六曜の中でいうと、1番運勢が良いとされるのが大安で、2番目に良いのが友引もしくは先勝とされています。
(どちらが上かは諸説あり)
六曜で縁起の良い日を選ぶなら、まずは大安の日で調整してみて、それがダメなら友引か先勝を選択するのが良いでしょう。
なぜ友引がお祝い事向きなのか?
友引の日には、2つの意味があります。
まず1つ目は「勝負事で決着がつかず引き分ける」という意味です。
勝ち負けが絡む行事には不向きな日ですが、お宮参りは勝負事ではないので特に気にしなくてもいいでしょう。
そしてもう1つは、文字通り「友を引く」という意味です。
これは、漢字の構成から連想される意味で、「凶事が友に及ぶ」ということから、葬儀や告別式などは避けられる傾向にあります。
しかし、この意味で不吉とされるのは、あくまでも弔事やお悔やみごとに限った話です。
お祝い事については、この意味を逆説的にとらえて「友を引く=幸せをお裾分けする」と解釈することができます。
「親子の幸せを周りの人へお裾分け」と考えれば、お宮参りに友引を選ぶことは縁起が良いといえるでしょう。
時間帯による運勢の違い
友引の日には、時間帯によって運勢が変わるという特徴があります。
具体的には、朝の時間帯は吉、昼の時間帯は凶、夕方は大吉とされています。
昼(11時~13時):凶
夕方(13時~):大吉
六曜を大事にするのであれば、友引の日のお宮参りは午前中もしくは夕方ぐらいの時間帯にするのが良いでしょう。
ただ、神社やお寺側の時間の都合もあるので、くれぐれも無理を言ったりしないように気をつけてください。
ちなみに、縁起的にほぼ同列の先勝は、午前中が吉で午後が凶となっています。
先勝は午後がNG、友引は正午付近がNGなので、それを踏まえたうえで日程を決めていきましょう。
お宮参りの日程の決め方について
六曜はどこまで気にすればいい?
お宮参りは、大切な子供の成長を願う行事であり、やはり少しでも縁起の良い日を選びたいのが親心だと思います。
しかし、六曜はあくまでも吉凶占いの一つに過ぎず、絶対に守らなければいけないということはありません。
六曜はもともと、中国の占いが日本に伝わったものであり、宗教的な背景などは一切含まれていません。
つまり、六曜は神道や仏教とは何の関係もないのです。
そもそもな話、神様や仏様が人間の作った占いに左右される、というのが変な話であり、気にしなくてもなんら問題はありません。
神職の方も、以下のような見解を述べています。
一般的に神社(参拝および祭事など)と六曜は何ら関係ありません。
仏滅だからお参りに向かない、お祭りを控えるというのは必要ありません。
また「仏滅」「友引」という六曜から寺・仏教と関係があると思われている方がいらっしゃいますが、これも関係ないようです。
出典:大野湊神社
お宮参りの本分は、子供の健やかな成長を願うことですから、縁起ばかりを気にしすぎないことが大切です。
とはいえ、六曜の影響は現在も大きく、こういった家族ぐるみの行事では親に口出しされることも少なくはないでしょう。
日取りで揉めても良いことはないので、きちんと家族間で話し合って、みんなが納得できる日取りを模索することが重要となります。
母子の健康を第一に考えよう
お宮参りは、生後1ヶ月前後の赤ちゃんを連れていくため、意外と労力がかかります。
まだまだ子供も手のかかる時期ですし、慣れない子育てで疲れているお母さんにとっては、外出するだけでも一苦労です。
日程を決める際は、なるべくお母さんや赤ちゃんにとって負担の少ない日を選んでいきましょう。
天気や気温の安定も重要
天候が悪い日や、過ごしにくい気温の日だと、それだけ母子にかかる負担が増えてしまいます。
事前予約する場合は少し難しいですが、天気を見てから予約できるのであれば、なるべく晴れて気温も穏やかな日を選ぶようにしましょう。
真夏の炎天下や真冬の風は赤ちゃんには辛いので、なるべくそれらを避けて、影響を最小限にしてあげましょう。
家族や親族の予定も視野に
ご両親や祖父母の予定も踏まえたうえで、なるべくたくさんの人が参加できる日を選んでおくのが無難です。
付き添ってくれる家族が多ければ多いほど、いざという時に頼れる分、お母さんへの負担が少なくなります。
お宮参りの時期をずらす
お宮参りに行く時期は生後1ヶ月が目安ですが、必ずこの時期に行かなくてはならないわけではありません。
お宮参りは生後4ヶ月程度までならいつ行っても問題なく、なかには生後半年ぐらいに行く方もいらっしゃいます。
スケジュールが折り合わなかったり、母子の健康に心配が残るなら、時期をずらして行くことも視野に入れておきましょう。
特に、真夏は熱中症、真冬は寒さとインフルエンザが怖いので、赤ちゃんへのリスクを考えれば無理はしなくてもいいでしょう。
ただ、このあたりは地方の風習などによっても変わるので、状況を見ながら臨機応変に対応していってください。
まとめ
六曜の運勢で日程を決める場合には、
・大安(終日OK)
・友引(昼以外)
・先勝(午前中)
のなかから選べば特に問題はないでしょう。
ただ、六曜はあくまでも一種の占いに過ぎないため、必ずしも厳守する必要はありません。
六曜は参考程度に留めておいて、まずはお宮参りを無事に終えることを第一に考えましょう。
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