赤口にお見舞いに行くのは非常識?マナー&配慮と不可避の際の対応
親戚や友人などのお見舞いに行く際、赤口や仏滅などの日柄が悪い日だと、マナー違反にならないか心配になることがあります。
特に、仕事の都合で限られた日にしかお見舞いに行けない場合、凶日にお見舞いをすることで、相手に失礼に思われてしまわないか不安になる方もいるでしょう。
お見舞いに行く際に、日柄の良し悪しはどこまで気をつければ良いのか、この機会にぜひ知っておきましょう。
赤口や仏滅でのお見舞いは控えるべきか
日柄に配慮しておいて損はない
その日の吉凶を示す六曜(=大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅)のうち、赤口と仏滅は運気が悪く、凶日とされています。
なかでも赤口は、その文字の示す通り、火の元や血液・刃物などの赤色に関する災いに注意が必要とされる日であり、血液や刃物と関わりの深い病院との相性は特に悪いとされます。
赤口の日にお見舞いに行くのは不吉と考える人もいるため、自分は気にしないタイプであっても念のために避けた方が無難でしょう。
特に、年配の方にはこういった日柄を気にされる方が多いため、お見舞いをする相手によっては、日柄をきちんと選ぶことをおすすめします。
若い人の場合、六曜をそれほど気にしない人が多いといわれますが、それでも考え方は人によって千差万別なので、やはり注意しておくに越したことはありません。
もしお見舞いをする日の変更が可能であるならば、赤口や仏滅以外の日を選択するように心がけましょう。
もし、どうしても予定が合わず、赤口の日にしかお見舞いに行けない場合には、午前11時から午後1時までのあいだにお見舞いに行くと良いでしょう。
赤口は基本的に凶日ではありますが、昔で言う「午の刻(うまのこく)」にあたる、11時から13時の間においては、運気が凶ではなく吉となるという特徴があります。
赤口であっても、この時間帯だけは不吉とはみなされないため、うまくこの時間に行くことができれば一応失礼にはあたりません。
ただ、この時間帯は病院の食事の時間と被る可能性が高いですので、軽く顔を出す程度にとどめておくなど、臨機応変に対応するようにしてください。
もし、どうしても赤口の日にしかお見舞いに行けず、正午の時間帯にも行けない場合には、すっぱりと開き直るか、もしくは事前に相手に確認を取っておくと良いでしょう。
「○日の何時に行きますが問題ありませんか?」といった感じで聞いてOKが出れば、さすがに相手が許可を出している以上、日柄が悪いということで咎められる可能性は低くなります。
なお、仏滅の場合には、一日中運気が悪いうえ、吉となるような時間帯もないため、お見舞いに行く日付はずらしたほうが無難です。
赤口の日のお見舞いは、予定の変更が可能ならば避け、変更ができない場合にはうまく相手とコミュニケーションをとって、心象を損ねる可能性を極力減らすように立ち回っていきましょう。
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赤口での入院・退院・手術日について
人によっては、入院日や手術日、回復した後の退院日についても、赤口や仏滅と重なることを嫌がって、病院側に日付変更を申し出る方がいらっしゃいます。
病気や怪我をするとどうしても精神的に弱気になるため、こう言った日柄にこだわる患者さんは意外と多くいるといいます。
「早く治って欲しい」「手術がうまくいってほしい」と願うあまり、少しでも縁起の良い日にしたいと思うのは、人間ですからある意味仕方のないことかもしれません。
とはいえ、縁起を気にしすぎるあまり、病院側に無理難題を言って、 無意味に入院期間を伸ばしたり、手術日をずらしたりと言ったことは、正直なところあまり感心できる行為とはいえません。
病院のベッドや手術日に余裕があるならまだ良いのですが、そうでない場合には、ベッドの回転率を落としたり、手術のスケジュールを遅らせたりして、他の患者さんの迷惑になってしまう可能性があるからです。
他人に迷惑をかけている時点で、縁起的に意味があるかは疑問ですし、ベッドが空くのを心待ちにしている患者や家族の立場からすれば、非常に身勝手な行為だともいえます。
自分以外にも苦しみを抱えている患者さんがいることを考え、多くの人が治療を受けられるように配慮するほうが、よほど縁起が良い行為だといえるでしょう。
時と場合をわきまえ、縁起は他人に迷惑がかからない範囲で担ぐものだということを、よく覚えておいてください。
赤口の納車は縁起的に悪い?時間帯による運気の差と験担ぎの考え方とは
まとめ
・赤口にしか行けない場合は、11時から13時にお見舞いに行く
・事前に本人に行っても良い日を聞くのがもっとも確実
・他の患者さんへの迷惑を考え、入退院や手術日で縁起を担がない
赤口にお見舞いに行ったからといって、非常識に思われるケースは少ないと思いますが、絶対にないとも言い切れないため、やはり一定の配慮をしておくに越したことはありません。
不安な場合や確信が持てない場合には、行っても良い日や時間帯について、患者や家族の方にそれとなく聞いてみるのが一番確実な方法でしょう。
とはいえ、やはり一般的には、日柄よりも「お見舞いに来てくれた」という行為そのもののほうが喜ばれる傾向が強いと思います。
縁起ばかりを気にしすぎて、本来の目的であるお見舞い自体がおろそかになってしまわないように気をつけましょう。
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