オロナミンC+生卵+牛乳「オロナミンセーキ」のレシピ&味について
オロナミンCといえば、市販のドリンクの中でも「美味しい」という評判の多い飲料です。
そのままでも十分なのでアレンジされることは少ないですが、実はメーカーが推奨する一風変わった飲み方がいくつか存在します。
そのひとつが、生卵や牛乳を混ぜて飲む「オロナミンセーキ」と呼ばれるもので、昭和の時代にはテレビCMでも紹介されていました。
レシピや作り方も含めて、どんな味なのかについても紹介していきたいと思います。
オロナミンC+生卵+牛乳=美味しい?
CMで紹介されていた飲み方
オロナミンCに生卵や牛乳を混ぜる飲み方は、実際にテレビコマーシャルでも流れていたメーカー公認の飲み方です。
このCMが流れていたのは1972年のことで、大村崑さんが家族と一緒に出演した「ホーム・パーティー編」の中で紹介されていました。
・オロナミンC+卵黄=「オロナミンセーキ」
・オロナミンC+牛乳=「オロナミンミルク」
CM内では上記の呼び方で紹介されていましたが、現在では生卵と牛乳を同時に混ぜたものも「オロナミンセーキ」として扱われています。
では、実際の作り方についてみていきましょう。
オロナミンセーキのレシピ&作り方
オロナミンC:1本
生卵(卵黄):1個
牛乳:適量~120CC
(メーカー推奨値は120CC)
グラス(コップ)
スプーン
オロナミンCの瓶で混ぜるのは難易度が高いので、必ずグラスを用意してそちらで作るようにしてください。
牛乳の分量のみ可変になっていますが、入れる分量が少ないとオロナミンC寄り、分量が多いと牛乳寄りの味になります。
メーカーレシピでは120CCですが、味の好みによってうまく牛乳の分量を調節すると良いでしょう。
オロナミンセーキでは、生卵の黄身の部分だけを使用します。
分離機を持っていない場合は、卵をお皿に割った後、スプーンなどで黄身をすくう方法が簡単です。
卵黄+牛乳のオロナミンセーキ
②グラス内の卵黄を溶く※
③オロナミンCをコップに注ぐ
④卵黄とオロナミンCを混ぜる
⑤牛乳を注ぐ
⑥もう一度よく混ぜたら完成
※どういう順番で混ぜても特に問題はありませんが、卵黄は先に溶いておいたほうが混ざりやすくなります。
(オロナミンCを先に注いでそこに卵黄投入→混ぜるという順番でやったところ、完全には混ざらずに卵黄がまだらに浮いてしまいました。)
実際に飲んでみたところ、卵と牛乳を混ぜたことで、オロナミンCの持つ甘みと炭酸の刺激がかなり控えめになっていました。
その代わりに、ミルクと卵のマイルドな味わいが前面に押し出され、オロナミンCの味と炭酸は後味としてほんのり感じられます。
なかなか言葉での説明が難しいのですが、ミルクセーキにオロナミンCの味と炭酸を薄く足した感じとでもいいましょうか。
ミックスジュースやシェイクに近いようでどこか違うという、なんとも表現の難しい不思議な飲み物です。
少し人を選ぶ味ですが、ミルクセーキが美味しく飲める方には向いているでしょう。
ちなみに、炭酸にくわえて牛乳で容量が増えるため、オロナミンC1本にくらべてかなりお腹が膨れます。
卵黄のみのオロナミンセーキ
手順①~④のみで牛乳を一切使わなければ、卵黄とオロナミンCだけのオロナミンセーキが作れます。
こちらは牛乳が入っていない分、オロナミンCの風味と炭酸が強く残り、そこに卵黄の味が溶け込んだ感じとなります。
オロナミンCの味がベースにあるので飲みにくいことはありませんが、卵黄の風味も比較的強めなので、生卵が苦手な方には不向きかもしれません。
どちらかというと、美味しさよりも「体力がつくドリンク」といった感じですね。
牛乳割り・オロナミンミルク
グラスにオロナミンCと牛乳を入れて混ぜれば、「牛乳割り」または「オロナミンミルク」が作れます。
ミルクのまろやかさとオロナミンCの味がうまくマッチして、爽やかな風味のドリンクに仕上がります。
アレンジの中では一番クセがなく飲みやすかったので、生卵が苦手な場合にはこちらをおすすめします。
ちなみに、メーカーレシピだと牛乳は120CCとなっていますが、この分量だとオロナミンCの味がかなり薄めになります。
いろいろと試してみたところ、個人的に一番美味しかったのが60CCの時で、オロナミンCの風味と炭酸がほどよく残り、それでいてミルクのまろやかさも感じるという、ちょうど良いバランスでした。
オロナミンCの成分&栄養素からメリットを検証|ビタミンの活かし方
生卵の栄養がプラスされる利点
生卵を入れるアレンジは、味については人を選ぶものの、実は卵黄を追加することで栄養素を多く摂ることができるという利点があります。
生卵は、ひよこが健康に育つための栄養素がぎっちりと詰め込まれており、完全栄養食品とも呼ばれています。
卵黄を加えることでオロナミンCに入っていない栄養素をカバーでき、より栄養価の高いドリンクとして摂取することができるようになります。
たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウム・カリウム・カルシウム・リン・セレン・鉄分・マグネシウム・亜鉛・ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB5・ビタミンB6・ビタミンB9・ビタミンE・ビタミンK・ナイアシン・ビオチン・レシチン
※青字はオロナミンCに入っていないもの
オロナミンCは、ビタミンの配合量自体は優秀なのですが、入っている栄養素の種類自体はそれほど多くありません。
その点、卵黄は良質なタンパク質をはじめ、幅広い栄養素とビタミンが入っているので、この2つを組み合わせることで全体の栄養バランスが向上するわけです。
また、卵のビタミンの多くは加熱によって失われてしまうため、生のまま食べる機会が少ない人の場合、なかなか摂取するチャンスがありません。
その点、オロナミンセーキは手軽に生卵を摂れるので、生卵を食べる習慣がない方にとっての貴重な補給手段として活用することができます。
なお、生卵には疲労の回復や防止といった効果が期待できるので、疲れた時に飲む飲料としても適しています。
なかには、風邪のひき始めには体力をつけるために「オロナミンC+生卵」を必ず飲む、といった方もいるようです。
生卵を使う際の注意点
生卵は栄養価の高い食材ですが、生で飲む際には気をつけなければならない点が2つあります。
1つ目は、生卵はあまり消化が良くないという点です。
卵は「半熟卵>ゆで卵>生卵」の順番で消化が悪くなるため、茹でたものと比べると胃腸への負担が大きいです。
前項で風邪のひき始めに飲むことを紹介しましたが、飲むタイミングによっては胃腸に負担をかけてしまう恐れもあります。
飲むのは体力に余裕がある時だけにしておき、高熱で消耗していたり、お粥しか食べられないほど胃腸が弱っている場合は、生卵は避けるようにしてください。
なお、オロナミンCにはアルコールとカフェインが含まれているため、風邪薬と一緒に飲むと効果が下がったり思わぬ副作用が起こる可能性があります。
詳しくは下記記事にて解説していますので、よく読んでおくことをおすすめします。
オロナミンCは風邪の時に飲んでも大丈夫?薬との併用には注意が必要
そして2つ目は、卵の状態が悪いと食中毒の恐れがあるという点です。
卵は殻の状態が悪いものだと、サルモネラ菌が付着していることがあり、場合によっては中毒症状を起こすことがあります。
賞味期限が切れたものや、汚れが付着しているような卵は絶対に使わないように気をつけましょう。
また、特に注意が必要となるのは海外の卵です。
海外の卵は加熱を前提に作られているために卵の殻の殺菌が甘く、火を通さずに食べることは非常に危険です。
日本の卵と同じ感覚で扱わないように、十分注意してください。
まとめ
どのアレンジも実際に作って飲んでみましたが、個人的にはオロナミンミルクが一番美味しいと感じました。
ただ、味についての好みは人によるところが大きいので、是非ご自分で試してみていただきたいと思います。
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