先負に正月飾りを飾っても大丈夫?縁起の良い時間帯や日取りについて
お正月を迎える準備として欠かせない「正月飾り」ですが、いつ飾るかについては「縁起の良い日」にこだわる方も多いでしょう。
縁起を担ぐ方法はいくつかありますが、六曜に基づく飾り付けのタイミングが気になるところです。
この記事では、先負に正月飾りを飾る際のポイントや縁起の良い日、さらに避けた方が良い日について詳しく解説していきます。
ぜひ参考にして、新年の準備を整えてみてください。
先負に正月飾りを飾っても大丈夫?
先負の日に正月飾りを飾ってもいいの?
先負の日に正月飾りを飾っても問題はありませんが、先負の特徴を理解して飾る時間帯に配慮すると良いとされています。
六曜の「先負」は、「負ける先」や「先んじて控えるべき」という意味があり、午前中は運気が低く、午後から運気が上向くとされています。
このため、先負の日に正月飾りを飾る場合、午前よりも午後のほうが縁起が良いとされ、一般的には午後に飾ることが勧められます。
一方で、六曜はあくまで日本の風習に基づく考え方であり、信じるかどうかは人それぞれです。
現代では、先負の日でも多くの人がそれにこだわらず、飾り付けを行っています。
また、もし縁起をさらに意識するのであれば、六曜以外の吉日を選ぶ方法もあります。
例えば「一粒万倍日」や「天赦日」など、開運日とされる日が吉日とされています。
こうした日を選ぶことで、より良い気持ちで新年を迎えることができるかもしれません。
お正月の玄関飾りはいつからつける?
玄関の正月飾りを飾り始める時期には、いくつかの習わしがあります。
一般的には、正月飾りは「正月事始め」と呼ばれる12月13日以降に飾るのが良いとされています。
この日は年神様を迎える準備を始める日とされ、掃除や飾り付けを始めるのに適した日です。
しかし、12月13日以降であっても、12月29日や12月31日は避けるのが一般的です。
29日は「二重苦」を連想させるため縁起が悪いとされ、31日は「一夜飾り」となり年神様に失礼にあたるとされています。
そのため、正月飾りは12月13日から28日の間に飾るのが良いとされるのです。
また、クリスマスの飾り付けを行っている家庭では、クリスマスを終えた12月26日や27日に正月飾りを取り付ける方も増えています。
いずれの場合でも、家の大掃除を終えた後、清潔な状態で飾り付けをすることが大切です。
正月飾りを飾るのに良い日はいつ?大安?
正月飾りを飾るのに良い日とされるのは、「大安」や「吉日」など、縁起の良い日です。
特に、縁起を重んじる方には「大安」に飾るのが最適と考えられています。
大安は何事も成功するとされる日で、正月飾りを飾ることで年神様を気持ちよく迎えるための準備が整うとされています。
また、12月13日の「正月事始め」から飾ることができるため、この日以降で大安の日があれば、そこを狙って飾るのも良いでしょう。
ただ、近年では12月25日以降、クリスマスが過ぎたタイミングで飾り付けを行う方も増えており、その場合は12月28日が特に縁起が良い日とされています。
28日は「八」が末広がりの意味を持ち、1年の幸せを祈願するのに適しているため、伝統的にもおすすめの日です。
このように、大安や末広がりの「28日」を狙うことで、縁起の良い新年の準備が整いやすくなります。
自分のスケジュールに合わせて、大掃除が終わってからこのような良い日を選んで飾ると良いでしょう。
正月飾りを飾ってはいけない日はいつ?
正月飾りには、飾ることを避けるべき日も存在します。
まず、12月29日は「二重苦」と読むことから、縁起が悪いとされ、避けるべき日です。
29日に飾ることは「苦」を重ねるとされ、良いスタートが切れないと考えられています。
また、12月31日に飾ることも「一夜飾り」となり、避けられることが多いです。
一夜飾りは、新年までの時間が1日しかないため、「急ごしらえ」や「準備不足」と見なされ、年神様に対して失礼になるとされています。
どうしても年末ギリギリになってしまう場合でも、遅くとも12月28日までに飾ると良いでしょう。
28日は末広がりで縁起が良いとされ、年末の慌ただしい中でも安心して飾ることができる日です。
このように、縁起の悪い日に飾ることを避け、縁起の良い日を選んで飾り付けを行うことで、良い新年を迎える準備が整います。
先負に正月飾りを設置する場合の注意点
正月飾りのタブーは何ですか?
正月飾りにまつわるタブーには、飾る日にちのほかにもいくつかの注意点が存在します。
まず、「一夜飾り」となる12月31日や「二重苦」の語呂が悪い29日に飾ることは避けるのが一般的です。
また、飾りの処理方法も重要なタブーとされています。
正月飾りは年神様をお迎えするためのものですので、年末に使った飾りを再利用せず、新しいものを用意するのが基本です。
使い回しを避けることで、神様に失礼なく新年を迎えると考えられています。
さらに、正月が終わった後の処分にも気をつけましょう。
正月飾りは年が明けた後も年神様が宿る神聖なものとされているため、適切な方法で処分することが大切です。
一般的には、神社で行われる「どんど焼き」などで焼いてもらうか、地域の指示に従って感謝の気持ちを込めて処分すると良いとされています。
こうしたタブーを知りつつ、できる範囲で丁寧に扱うことが、より良い新年のスタートにつながります。
なぜ一夜飾りはいけないのか?
一夜飾りがいけないとされる理由には、日本古来の信仰と神様に対する礼儀が関係しています。
正月飾りは年神様をお迎えするための準備とされており、年の瀬の一夜だけで飾り付けると「急ごしらえ」や「その場しのぎ」と見なされます。
これが年神様に対して失礼であり、十分な準備を欠いた印象を与えるため、避けられるのが一般的です。
また、葬儀の前日に行う「一夜づくり」の習慣と重なることから、不吉とされる意味も含まれています。
一夜飾りを避けるためには、できれば12月26日から28日の間に飾り付けを済ませるのが良いとされ、どうしても難しい場合は30日に飾るのが無難です。
こうすることで、年神様に対して丁寧な迎え方ができるとされ、良い運気とともに新年を迎えられると信じられています。
正月飾りは使い回してはいけない?
正月飾りは毎年新しいものを用意することが望ましいとされています。
理由の一つに、年神様に対する敬意が挙げられます。
正月飾りは年神様が宿るための場所とされているため、新しいものを用意することで神様への感謝と敬意を表します。
一度使用した飾りは神聖さを失うと考えられ、再利用は控えるのが一般的です。
また、使い回しをすると飾りに古い年の穢れが残っていると考えられ、新しい年の運気を損ねるとされています。
そのため、年末には新しい正月飾りを準備し、古い飾りはどんど焼きなどで浄化してから処分するのがよいでしょう。
こうした方法で、年神様を迎え入れる準備が整い、清らかな気持ちで新年をスタートできます。
正月飾りを外す日はいつが良いか?
正月飾りを外す日については、地域や習慣により異なりますが、多くの家庭では「松の内」が明けるタイミングで片付けるのが一般的です。
松の内とは年神様が家に滞在される期間を指し、関東では1月7日まで、関西では1月15日までとされています。
そのため、関東では1月7日、関西では1月15日に正月飾りを外す方が多く見られます。
ただ、地域によっては松の内の翌日、つまり1月8日や1月16日に片付けることが習わしとなっている場合もあります。
もし片付けるタイミングが悩ましい場合は、地域の習慣や家族の慣例に従うのが良いでしょう。
正月飾りを片付けた後は、その処分方法も大切です。
一般的には神社や地域の神社で行われる「お焚き上げ」へ持ち込むと良いとされています。
お焚き上げは、正月飾りに宿った年神様の霊を感謝の気持ちを込めて天へ返す儀式です。
お焚き上げを依頼する際は、地域の神社やお寺で受付の有無や時期を確認し、必要に応じて事前予約を行うとスムーズです。
正月飾りを神社でのお焚き上げに出すことで、新年の清々しいスタートを切る気持ちを高めることができるでしょう。
また、お焚き上げを行う神社がない場合や、自分で処分する場合には、感謝の気持ちを込めて丁寧に包んでから処分することが大切です。
先負に正月飾りを飾っても大丈夫?総括
この記事にポイントをまとめます。
- 先負の日に正月飾りを飾ることは問題ない
- 先負は「負ける先」という意味を持つ
- 先負の日は午前が不運、午後が良運とされる
- 正月飾りは先負の日の午後に飾るのがよい
- 六曜の影響を信じるかは個人の自由である
- 先負を気にせず飾り付けする人も多い
- 六曜以外にも縁起の良い日が存在する
- 「一粒万倍日」や「天赦日」も縁起が良い日とされる
- 縁起の良い日を選ぶことで新年の運気が上がるとされる
- 正月飾りは12月13日以降に飾るのが基本である
- 12月13日は「正月事始め」として縁起が良い
- 12月29日や12月31日は正月飾りを避ける日である
- 12月29日は「二重苦」を連想させ縁起が悪い
- 12月31日は「一夜飾り」とされ不吉とされる
- 正月飾りを捨てる際は神社でお焚き上げするのがよい
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