オロナミンCの成分&栄養素からメリットを検証|ビタミンの活かし方
栄養ドリンクの種類はいろいろとありますが、昔から馴染み深い飲料といえばオロナミンCでしょう。
非常においしく手軽に飲めるので、疲れている時や頑張りたい時など、さまざまな場面で活用できる便利なドリンクです。
ただ、どうせ飲むのであれば、成分的な強みや使い所について知っておき、他のドリンク類と上手く使い分けたいところです。
オロナミンCのメリットを把握して、効果的に役立てていきましょう。
オロナミンCの成分・栄養素を分析
オロナミンCの成分表
名称 炭酸飲料 内容量 120ml 原材料名 糖類(砂糖、ぶどう糖果糖液糖)、ハチミツ、食塩、香料、ビタミンC、クエン酸、カフェイン、ナイアシンアミド、ビタミンB6、ビタミンB2、溶性ビタミンP、イソロイシン、トレオニン、フェニルアラニン、グルタミン酸Na
栄養成分表示 エネルギー:79kcal、タンパク質・脂質:0g、炭水化物:19g、ナトリウム:1mg~3mg、ビタミンB2:2.4mg、ビタミンB6:4.9mg、ナイアシン:12mg、ビタミンC:220mg
オロナミンCは栄養ドリンクと呼ばれることが多いですが、リポビタンDなどの医薬品分類ではなく、エナジードリンクなどと同じ炭酸飲料分類の栄養ドリンクとなっています。
医薬品として認可されていないため、"滋養強壮"などの「効果・効能」を表示することはできませんが、もともとは医薬品を目指して作られていた商品だけあって、一般的な飲料と比べると多くの栄養成分が含まれています。
他の栄養ドリンクに勝る部分や劣る部分、なかにはオロナミンCにしかないメリットなども存在するので、それらを順次見ていきましょう。
ブドウ糖&カフェインの特徴
オロナミンCの成分は、砂糖(果糖)+カフェイン+ビタミン類という構成になっており、エナジードリンクのレッドブルと成分がよく似ています。
まず砂糖についてですが、摂取後は体内でブドウ糖と果糖に分解されて吸収されることになります。
ブドウ糖は脳の主要なエネルギー源であるため、脳の働きが鈍い時などには、オロナミンCを補給手段として飲むのが有効だといえます。
勉強などで集中力が欲しい時や、仕事の頑張り時、スポーツでの休憩中の回復用途などに用いるのが良いでしょう。
そして、オロナミンCの大きな特徴として、カフェインが18mgしか入っていないという点が挙げられます。
栄養ドリンクにはカフェインがたっぷり入ったものが多く、特にエナジードリンク系はかなりの含有量を誇ります。
カフェインには覚醒作用があるため、眠気を吹き飛ばしたり集中力が欲しい時にはもってこいなのですが、逆にカフェインを摂りたくないような場面では使いにくいという欠点があります。
その点、カフェインが控えめなオロナミンCは、深夜の勉強や残業といった「一区切りついたら寝なくてはならない場面」や、カフェインが苦手な方にとっても、有効な選択肢のひとつとなります。
長時間頑張りたい時にはエナジードリンク、仕上げのもうひと頑張りの時にはオロナミンCなど、場面によってうまく使い分けていくと良いでしょう。
オロナミンCを毎日飲むと砂糖の摂りすぎになる?適切な用量を把握しよう
ビタミン類の補給に向いている
オロナミンCの大きな特徴として、ビタミン類が非常に豊富に含まれている点が挙げられます。
オロナミンCという名前は、「オロナイン軟膏」と「ビタミンC」を組み合わせたもので、その名前の通りビタミンCの配合量はなかなかのものです。
そして、ビタミンCだけに限らず、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン(ビタミンBの一種)といったビタミンB群についても、他のドリンク類に劣らない高い数値となっています。
食生活が偏っていたり、ビタミン類が不足していると感じる方は、これらの補給手段としてうまく活用していくのがおすすめです。
ビタミンC
ビタミンC配合量 | 220mg |
1日の摂取量目安 | 100~400mg |
さすがにレモン系のドリンクには及ばないものの、名前の由来になっているだけあって、ビタミンCの配合量は多めです。
ビタミンCは、普段体の中に多めにストックされていて、強いストレスを受けた時に抗ストレスホルモンを作る材料として消費されるという特徴があります。
ビタミンCが不足してしまうと、それだけストレスへの抵抗力が弱くなり、免疫力が落ちこんで病気や風邪にかかりやすくなってしまいます。
ストレスが多い方はなにかとビタミンCが消費されがちなので、手軽に飲める補給手段として覚えておくと良いでしょう。
また、オロナミンCには他の栄養ドリンクには入っていないビタミンPが含まれています。(成分表には未記載、原材料名のところに「溶性ビタミンP」の表記あり)
ビタミンPには、ビタミンCの吸収率を向上させる働きがあるので、この2つを一緒に摂取できるのは他のドリンクにはない大きな利点といえます。
ビタミンB2
ビタミンB2配合量 | 2.4mg |
1日の摂取量目安 | 1.1mg |
ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあり、不足すると肌が荒れやすくなったり、口内炎・口角炎ができやすくなります。
特にダイエット中の女性が不足しやすく、肌が荒れやすくなってしまう点も含めて、美容を気にするならばしっかり摂っておきたいビタミンといえます。
サプリや医薬品にはさすがに劣りますが、オロナミンCのビタミンB2配合量は一般のドリンク類ではかなり高いほうなので、手軽さを重視する場合にはおすすめの補給手段となります。
ビタミンB6
ビタミンB6配合量 | 4.9mg |
1日の摂取目安量 | 1.2mg |
ビタミンB6は、筋肉や血液を作る働きを補助するほか、タンパク質からのエネルギー生成や神経伝達などにも使われます。
オロナミンCのビタミンB6配合量はずば抜けて高く、摂取効率はドリンク類の中でも随一です。
ビタミンB6は食品から摂りにくいこともあり、たった1本で手軽にたくさん摂れるオロナミンCは、ビタミンB6の補給手段としてはうってつけです。
なお、これは俗説の域を出ませんが、「オロナミンCを飲むとつわり症状が緩和される」という噂があり、これには配合量の多いビタミンB6が関係しているといわれています。
詳しく知りたい方は下記記事を参照
↓↓
オロナミンCは妊娠中に飲んでもOK?つわり軽減の噂がある理由とは
ナイアシン
ナイアシン配合量 | 12mg |
1日の摂取目安量 | 12~15mg |
ナイアシンはビタミンB群の一種であり、タンパク質・脂質・糖質の代謝に必要になるほか、皮膚や粘膜の健康維持を助けるという働きがあります。
また、体内でのアルコール分解にはナイアシンが必須となるため、不足してしまうとアルコール分解に時間がかかるようになります。
日常的にアルコールを飲んでいるとそれだけ消費も激しい栄養素なので、オロナミンCを補給手段のひとつとして覚えておくと良いでしょう。
1日に飲んで良いのは何本まで?
何かとメリットの多いオロナミンCですが、もちろんデメリットも存在します。
脳のエネルギー源として役立つ砂糖(糖類)は、オロナミンC1本の中におよそ19g含まれており、これはおよそ角砂糖5個分に相当します。
砂糖の1日の摂取目安量は25gとされているので、オロナミンCを飲めるのは1日に1本が限界となります。
もちろん、食事やおやつなどからも糖分は摂取されるわけですから、たとえ毎日1本に抑えたとしても、糖分過多になるリスクの上昇はどうしても避けることができません。
肥満などのリスクを抑えるためには、毎日ではなく何日かに1本ぐらいにとどめておいたほうが無難といえます。
ここ一番の頑張り所に飲むなど、しっかりと使い所を見極めていきましょう。
オロナミンCのカロリーと糖質は?制限中に飲む場合の注意点について
まとめ
カフェインが少ないことや、ビタミン類が多いことを知っておくと、他の栄養ドリンクと上手く使い分けができるようになります。
ただし、糖分過多のリスクという大きなデメリットがあるので、用量を必ず守るようにして、くれぐれも飲みすぎないように注意してください。
なお、オロナミンCはストックしようとすると非常に重いので、家まで持ってきてくれる通販で購入するのがおすすめです。
【関連記事】
オロナミンCのカフェインは眠気覚ましになる?長所と使い所を知ろう
オロナミンC+生卵+牛乳「オロナミンセーキ」のレシピ&味について