お餅の食べ過ぎが体へ及ぼす影響とは?太る理由や便秘になる食べ方
冬の寒い日に食べるお雑煮や、醤油をつけた焼き餅は格別に美味しいですよね。
そのせいか、正月休みになるとついついお餅を食べ過ぎてしまう、という方はとても多いかと思います。
しかし、あまりお餅ばかりを食べ過ぎてしまうと、いろいろと体に悪影響が出る可能性があることをご存知でしょうか?
お餅の食べ過ぎによって起こる問題とその対策について、この機会にぜひ知っておきましょう。
お餅の食べ過ぎによる悪影響とは?
ご飯よりも食べやすいので太る原因になる
市販されている角餅(50g)の場合、1個あたりのカロリーはおよそ120kcalです。
ご飯茶碗1杯(150g)がだいたい250kcalですから、お餅2個で茶碗1杯分のお米と同じくらいのカロリーということになります。
カロリー数で見ればそれほど高くはないのですが、餅の怖いところはご飯よりも簡単にたくさん食べられるという点にあります。
ご飯の場合は茶碗1杯で十分な人であっても、お餅の場合は3個以上(茶碗1.5杯分以上)食べるのもさほど難しくありません。
とくに、お餅はおかずなしで食べる場合が多いため、おかずでお腹が満たされやすいお米よりも、ついついたくさん食べてしまいがちです。
仮に3食すべてでお餅を3個づつ食べた場合、1日でおよそ茶碗4.5杯分ものお米を食べたことになってしまいます。
また、餅を食べる季節が冬ということもあって、運動によるカロリー消費がしづらいという問題点もあります。
これらの理由から、何も考えずに餅を食べているとすぐに太ってしまうため、餅の食べ方には十分に注意する必要があります。
食べ過ぎると便秘を引き起こすことがある
お餅は消化の良い食べ物なので、お餅自体が便秘を引き起こす原因になることはありません。
しかし、主食としてお餅を食べる場合には、どうしてもおかずや水分を摂る量が少なくなりがちです。
おかずを食べないと腸の中が餅ばかりになってしまい、消化を助けてくれる食物繊維が入っていない状態になります。
食物繊維が不足すると腸の動きが悪くなりますし、水分が不足すると腸の中の便から水分が失われて硬くなってしまいます。
餅の食べ方の性質上、スムーズに消化するために必要な栄養素が欠落しやすいため、食物繊維や水分を意識的に摂ることが重要となります。
慢性的な便秘になると、肌荒れや肥満・腸閉塞などの命に関わる病気に繋がる可能性があるので、決して侮ってはいけません。
なお、餅と便秘の関係性については下記の記事で詳しく解説していますので、詳しく知りたい方はそちらもご参照ください。
お餅で便秘になる理由とは?防ぐための対策や食べ合わせについて
お餅の食べ過ぎを防ぐための対策
お餅を食べる適量は何個が目安?
お餅を食べ過ぎないようにするためには、食べる個数をきちんと管理する必要があります。
カロリーで考えた場合、お餅2個でだいたいご飯の茶碗1杯分に相当するので、カロリー計算をする場合はそれを目安にするのがいいでしょう。
1日に食べても良いお餅の目安は、体重を気にされる方は2個まで、運動量が多い方やそれほど太る心配のない方でも3~4個あたりまでが無難とされています。
それ以上の個数を食べる場合には、他の食事の分量を減らしたり、その日はそれ以上餅を控えるなどの工夫でうまく調節していくことが大切です。
なお、小豆などをトッピングする場合には、その分カロリーが上昇するということも念頭に置いておきましょう。
お餅の食べ方で注意すべきポイント
お餅を食べる時に気をつけたいポイントを、3つご紹介いたします。
まず1つ目は、餅と一緒に食物繊維や水分をきちんと摂取することです。
便秘のところでも解説しましたが、餅はお米と違っておかずと一緒に食べることが少なく、注意していないと食物繊維と水分が不足してしまいがちです。
焼き餅の場合には何かしらのおかずを用意して、お雑煮の場合は野菜を一緒に煮て食べるのがいいでしょう。
そして、食事の最中には忘れずに水分補給を行ってください。
次に2つ目ですが、餅ばかりを連続で食べずに他の食材となるべく交互に食べるようにしましょう。
他の食材を挟まずにお餅ばかりを連続で食べ続けると、体内で餅同士がくっついて消化しにくくなり、胃もたれや便秘の原因となることがあります。
どんな食材でもかまいませんので、できるだけ餅と餅との間に別の食材を食べることを心がけてください。
そして3つ目ですが、お餅を食べる時は必ず良く噛むようにしましょう。
唾液には、お餅の成分であるデンプンを分解する消化酵素アミラーゼが含まれており、餅は咀嚼すればするほど体内での消化が楽になります。
また、ゆっくりと噛んで食べると満腹感を感じやすくなるので、餅を食べる個数を少なく抑える効果も期待できます。
大根おろしを一緒に食べて消化をスムーズに
お餅と一緒に食べる食材としておすすめなのが大根おろしです。
大根には、唾液と同様に、デンプンを分解する消化酵素アミラーゼが含まれています。
大根おろしとお餅を一緒に食べれば、アミラーゼがお餅の消化を助けてくれますので、胃もたれや消化不良を防いでくれる効果が期待できます。
また、大根には食物繊維が含まれているので、餅で便秘になるのを予防することができます。
まとめ
お餅は非常に手軽に食べられる反面、油断しているといつの間にか食べ過ぎてしまいがちです。
特に正月はお米の代わりに餅を主食にする人が多いですし、ご飯と同じ感覚でお腹一杯食べてしまうと、たやすくカロリー過多に陥ります。
しかも、餅を食べるのは基本的に冬ですから、運動不足なのも影響して、増えた体重をなかなか落とすことができません。
餅は食べ過ぎになりやすい食材であることを理解して、あらかじめ食べる量をセーブしていきましょう。
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