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ポカリスエットで風邪薬を飲むリスク|ミネラルとグレープフルーツの影響

2024年10月30日ポカリスエット

ポカリスエット 風邪薬

風邪をひいた時などに、ポカリスエットのお世話になる方は多いと思います。

ポカリは体調が悪くても無理なく飲めるので、薬を服用する際にも水ではなくポカリで流し込みたくなることもあるでしょう。

しかし、薬は飲み合わせによって副作用が出ることがあり、ポカリスエットも決してノーリスクではありません。

ポカリスエットが薬に与える影響について、ぜひこの機会に知っておきましょう。

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ポカリスエットで薬を飲むリスク

ポカリで薬を飲むことの問題点

ポカリスエットで薬を服用するのは、できればやめておいたほうが無難です。

この2つを一緒に飲んだ場合、薬の効力が低下してしまう可能性があります。

ポカリに含まれている成分の中で、薬に影響を及ぼす可能性があるのはミネラル分です。

カルシウムやマグネシウムなどのミネラルは、薬の吸収を阻害してしまうことがあります。

薬効成分がうまく体に吸収されないと、薬は本来の効果が発揮されません。

そうなると、症状がうまく緩和されなかったり、治りが遅くなるといった弊害が起きます。

特にミネラルの影響を受けやすいのは、抗菌薬のテトラサイクリン系やニューキノロン系、骨粗しょう症の治療薬であるビスホスホネート系です。

この性質は他のスポーツドリンク類にも当てはまり、アクエリアスやイオンウォーターといった商品のほか、ミネラルウォーターでも薬を飲むのはNGです。

リスクを避けるためにも、薬を服用する際は必ず水か白湯で飲むことを心がけましょう。

なお、薬を飲む前後にこれらのドリンク類を飲んでしまうと、胃の中で薬と混ざってしまう可能性があります。

念のため、服用する前後1~2時間については、なるべくミネラルを含む飲料は控えたほうが良いでしょう。

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グレープフルーツ果汁の影響

薬の中には、グレープフルーツとの飲み合わせで副作用が発生するものがあります。

この飲み合わせでは、薬が効きすぎて何らかの症状が出る場合もあり、ミネラルよりも危険度は高いです。

実はポカリスエットにはごく微量ながら、グレープフルーツ果汁が使用されています。

パッケージには無果汁と書かれていますが、果汁の表記は含有量が5%未満であれば、パッケージに記載しなくても良いという決まりになっています。

ポカリスエットの場合、風味をつけるために5%未満の柑橘系の果汁が使われており、その中にグレープフルーツも入っているそうです。

量がごくわずかということもあって、これが薬にどの程度影響するのかハッキリとはわかりません。

しかし、たとえ少量であってもグレープフルーツ果汁が入っている以上、危険を冒してまで使う必要はないといえます。

グレープフルーツの影響を受ける薬を飲んでいる方は、ポカリスエットは避けることをおすすめします。

なお、グレープフルーツの影響は24時間~数日程度続くともいわれているので、数時間程度のインターバルでは不十分かもしれません。

グレープフルーツジュースと同様に、ポカリの取り扱いには普段から十分に注意を払っておきましょう。

【グレープフルーツの影響を受ける薬】

<高脂血症治療薬>
アトルバスタチン・シンバスタチン

<カルシウム拮抗薬>
フェロジピン・ニフェジピン・ニソルジピン

<精神神経薬>
カルバマゼピン

<催眠鎮静薬>
トリアゾラム

ちなみに、アクエリアスはグレープフルーツに近い味付けがされているものの、果汁は使われていないそうです。

「アクエリアス」は、香料としてグレープフルーツ味がするものを使用していますが、グレープフルーツは入っていません。

出典:日本コカ・コーラ お客様相談室


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風邪の時はポカリを活用しよう

風邪の時はポカリを活用しよう

薬との飲み合わせには注意が必要ですが、ポカリスエットは体調不良の時にこそ飲みたいドリンクです。

ポカリはもともと飲む点滴というコンセプトで作られており、点滴に非常に近い成分をしています。

体調不良の時でも飲みやすく、風邪などの影響で失われる成分を補給することができるので、その効果をうまく活用していきましょう。

発熱による発汗をカバーする

ポカリスエットは発汗によって失われた水分や電解質などを、スムーズに補給できるように調整されています。

ウイルスや風邪の菌を倒そうと熱が出ている時は、ただ寝ているだけでも大量に汗をかいてしまいます。

適切な水分補給がなされていないと脱水症状になる可能性があるので、ポカリを飲むことでそれを防ぐことができます。

また、ポカリにはミネラルや塩分などが含まれているので、汗と一緒に出て行ってしまうそれらの成分を、水分と一緒に補給することができます。

飲み過ぎによる糖分過多には注意が必要ですが、熱が下がるまでの間は定期的にポカリで水分補給をするのが良いでしょう。

なお、冷たいまま飲むと体が冷えてしまうので、冬場などはホットで飲むのがおすすめです。

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胃腸風邪では貴重な補給手段

胃腸風邪やウイルス性胃腸炎にかかると、発熱と同時に激しい吐き気や下痢に襲われることになります。

嘔吐や下痢は激しく水分を消耗するので、発熱時と同様にポカリスエットの水分補給が有効となります。

また、これらの病気にかかると飲めるものが限られてしまいますが、ポカリは体液に近い成分ということもあり、吐き気があっても無理なく飲める数少ない飲料です。

食べ物を受け付けない状態だと徐々に栄養が不足していきますが、ポカリはそんな時の貴重な補給手段として機能します。

なお、吐き気がひどくてそのままでは辛い場合には、水で割って薄めてから飲むようにしましょう。


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まとめ

ポカリスエットで薬を服用すると、ミネラルの影響で薬の効力が落ちてしまう恐れがあります。

薬を飲む際はミネラルの入った飲料は避け、なるべく水か白湯を使いましょう。

また、グレープフルーツ果汁が微量ながら使われているため、薬によっては影響が出るかもしれません。

わざわざ危ない橋を渡る必要はないので、そういった薬を飲む場合にはポカリスエットは避けた方が良いでしょう。

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