お年玉をあげる側にはいつからなるの?大学生や成人などの基準について
お年玉を「もらう側」から「あげる側」に切り替わるタイミングはいつからなのか、意外と迷うものです。
親戚の集まりなどで、自分がそろそろあげる側に回るべきなのかと悩む方もいることでしょう。
一般的には、成人や社会人になって給料をもらい始めたときがひとつの目安とされますが、大学生のようにまだ学生の立場であればどうすべきか、悩ましいところです。
本記事では、お年玉をあげる側になるタイミングについて、世間一般の基準や、成人や大学生の場合のケースについて詳しく解説します。
お年玉をあげる側になるのはいつからか?
お年玉はいつからあげる側に?成人してから?
お年玉をあげる側になるタイミングは、一般的には成人した時期、もしくは社会人として働き始めたタイミングが基準となることが多いです。
多くの家庭では、18歳や20歳といった年齢を「大人」として認識し、社会の一員として自立した意識を持つ時期とみなします。
そのため、成人を迎えた際に「お年玉をあげる側に回るべきか」と考えるきっかけとなる家庭も多いのです。
また、就職して安定した収入を得るようになると、自分でお金を管理する力や、社会の一員としての責任を自覚するようになるため、「次の世代にお年玉を渡す」という役割に切り替わるタイミングとなりやすいでしょう。
一方で、家庭の考え方によっては、20歳を超えていてもまだ学生や見習いの立場であれば、「収入が安定してからで良い」としてお年玉をあげる側に回るのを先延ばしにするケースもあります。
このように、お年玉をあげる側になるタイミングは一律ではなく、収入状況や社会的な立場に応じて柔軟に決められることが特徴です。
親戚内で「あげる側」への切り替えに迷う場合は、親しい親族に相談し、同じ世代の親戚と同様のタイミングに合わせると、円滑に新年の場を迎えられるでしょう。
大学生はお年玉をあげる側になるのか?
大学生が「お年玉をあげる側」になるかどうかは、家庭や本人の収入状況によって大きく異なります。
一般的には、大学生はまだ学業に専念しているため、必ずしもお年玉をあげる側になるとは限りません。
実際、大学生は通常、学費や生活費が必要で、アルバイトをしていても収入が不安定であることから、親戚間でも「まだ学生の立場」として扱われ、お年玉をもらう立場にとどまるケースが多いです。
ただし、収入を得ている大学生が親戚内で甥や姪といった子どもたちと接する場面が増えると、「少額でもお年玉をあげるべきか?」と考えることもあります。
このような場合、お年玉を渡すことには「大人としての自覚を持つ」という意義も含まれており、家庭によっては大学生であっても社会的に自立した一歩として、お年玉をあげる経験を推奨することがあります。
例えば、大学生でもアルバイトで安定した収入がある場合、甥や姪に少額でもお年玉を渡すことで、「自分も大人としての役割を担っている」という責任感を育む一助になると考えることもできます。
一方で、まだ経済的に余裕のない大学生にとっては、無理にお年玉をあげる必要はありません。
実際、「あげる側になるのは、経済的に余裕ができてからで良い」という方針を持つ家庭も多く、無理なくあげられるようになってから始めることで、本人に負担をかけずに大人としてのステップを踏むことができるでしょう。
また、お年玉をあげるかどうか迷った場合は、親戚同士で事前に相談するのも一つの方法です。
家族の中で一律のルールを決めておけば、親戚間でのトラブルや気まずい思いも避けられ、気持ちよくお正月を迎えることができます。
お年玉をいつからあげる側になるかのネット上の意見
「お年玉をいつからあげる側になるか」について、掲示板やQ&Aサイトの意見をまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
大学生はバイト次第
「大学生はバイトをしていればお年玉をあげても良いと思いますが、学生ならもらう側でも問題ないです。」20歳を境に考える家庭が多い
「成人年齢の20歳が一つの目安になっている家庭も多いですね。私も大学生の間はもらっていました。」収入がないならもらう側でOK
「家庭によって違うと思いますが、収入がない大学生ならもらう側で良いでしょう。就職後にあげ始めるのが一般的だと思います。」アルバイトしていても学生ならもらう側が多い
「甥や姪がアルバイトで稼いでいたとしても、学生の間はもらう側であることが多いですね。働き始めてから少しずつお年玉を渡すようになりました。」もらえなくなった年齢を基準に考える
「多くの家庭では、20歳を迎えても大学生であればお年玉をあげなくて良いと考えていますが、自分がもらえなくなる年齢を基準にあげる側に回る家庭もあるようです。」学生の間は親が渡し続けるケースも
「私の場合、大学生の子どもに対してもお年玉を渡しています。学生の間は安定した収入がないので、就職してからあげる側にする予定です。」
お年玉をあげる側になる場合の注意点
お年玉を渡す際のマナーについて
お年玉を渡す際にはいろいろと細かいルールやマナーが存在します。
ポチ袋の選び方
ポチ袋は、お年玉を包む際の重要なアイテムです。家族間であればキャラクターやカラフルなデザインも喜ばれますが、親戚や職場関係の子どもに渡す場合は、シンプルで落ち着いたデザインや水引付きのものを選ぶと丁寧な印象を与えます。お札の折り方と入れ方
お札はできるだけ新札を用意し、三つ折りでポチ袋に入れるのが一般的です。入れ方としては、肖像が内側になるように左から右に折り、ポチ袋を開けたときに表が上になるように入れると良いでしょう。硬貨を入れる場合は、絵柄が表に向くように配置します。縁起の悪い金額を避ける
お年玉の金額として「4」や「9」を含む数字は避けるのが一般的です。「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させるため、縁起が悪いとされます。代わりに奇数である「3」「5」「7」を基準にすると良いでしょう。金額設定を考慮する
同じ場にいる子どもたちには、年齢や学年に応じて金額を調整しつつ、不公平感が生まれないよう配慮します。親戚同士で事前に金額をすり合わせておくと、後のトラブルを防げます。喪中の方への配慮
喪中の家庭がある場合、祝い事の意味を持つ「お年玉」は避けるのがマナーです。その場合は、「お小遣い」としてシンプルな袋に包むなどして、新年の祝福を連想させない形で渡すと良いでしょう。親戚間の事前確認
特に親戚間でのお年玉には、他の親と金額を話し合っておくと安心です。子ども同士で金額に差があると、親族間で不和の原因になることもあります。渡す際のタイミングと礼儀
お年玉を渡すタイミングは新年の挨拶とともに行うのが一般的です。「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」などの挨拶を添えて手渡すと、より礼儀正しく印象も良くなります。
以上のようなマナーを押さえつつ、お年玉を渡すことで、家族や親戚同士が円満に新年を迎えられるでしょう。
お年玉で渡す金額の年齢別の目安
お年玉の金額は、渡す相手の年齢や関係性によって異なるのが一般的です。以下に、年齢ごとの目安金額を示します。
これは一般的な基準であり、地域や家庭の事情、関係性によって柔軟に調整することが大切です。
未就学児(0~5歳)
500円〜1,000円程度が目安です。まだお金の価値を理解していないことも多いため、硬貨で渡すと喜ばれることもあります。小学校低学年(6~9歳)
1,000円〜3,000円が一般的です。お年玉で小さな買い物を楽しむことも多く、少しずつお金の管理を学ぶ機会にもなります。小学校高学年(10~12歳)
3,000円〜5,000円程度が目安となります。お年玉で貯金や計画的な使い方を考え始める時期でもあり、金額も増える傾向です。中学生(13~15歳)
5,000円前後が一般的です。友人との外出や趣味に使うための資金としても考えられるため、少し高めの金額を渡す家庭も多くあります。高校生(16~18歳)
5,000円〜10,000円が目安です。行動範囲が広がり、自立した支出も増えるため、使い道を考える力を育む金額としても適切です。大学生(19歳以上)
5,000円〜10,000円または、それ以上になる場合もあります。大学生までお年玉を渡す場合、定収入がない学生にとってはありがたい援助になることが多いです。ただし、社会人になるタイミングでお年玉は終了とする家庭もあります。
この金額はあくまで目安です。各家庭の事情や関係性によって柔軟に調整し、相手の年齢や状況に合わせて金額を設定すると良いでしょう。
なお、自分の親も一緒にお年玉を渡す場合には、親よりも高い金額を渡したりするとバランスが悪くなってしまいます。
金額をいくらにするのか、あらかじめ親と相談して調節しておくことをおすすめします。
まとめ:お年玉をあげる側にいつからなるかは、成人してから、もしくは自分で稼ぐようになってからが目安。大学生の場合は、この条件に当てはまってもあげる側にならないことが多い。
この記事のポイントをまとめます。
- お年玉をあげるタイミングは成人や社会人になった頃が基準となることが多い
- 一般的に18歳や20歳を「大人」とみなす家庭が多い
- 成人を迎えた際にお年玉をあげる側になるか考える家庭も多い
- 就職して収入が安定した時期を基準にするケースも多い
- 社会の一員として自覚を持つ年齢でお年玉をあげることが推奨される
- 学生であってもアルバイト収入があればあげる側に回る場合もある
- 大学生は必ずしもお年玉をあげる側にはならない
- 家庭によっては収入が安定してからあげる側になるとする考えもある
- お年玉をあげるか迷う際には親族と相談するのが良い
- 周囲と合わせてタイミングを決めると新年の場がスムーズに進む
- 大学生でも収入が安定している場合は少額を渡すことが増えている
- 大学生は「まだ学生」という立場でお年玉をもらうことが一般的
- 経済的余裕がない場合は無理にお年玉を渡す必要はない
- 親族間でお年玉のルールを決めておくとトラブルを防ぎやすい
- 社会的な立場や収入状況に応じて柔軟に決めることが推奨される
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