お年玉で中学生に3000円は少ない?平均相場から見る金額の妥当性
中学生に渡すお年玉の金額を決めるとき、「3000円では少ないのか?」と不安に感じる方もいるでしょう。
子どもにとって大切なお正月のイベントですが、親や親戚としては相場に基づいて適切な金額を渡したいものです。
ただし、友人と金額を比べる機会も増える年頃であるため、子供が不満に感じないかはやはり心配になってきます。
この記事では、実際の平均相場などを元にお年玉の金額について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
お年玉で中学生に3000円は少ないのか?
中学生の平均お年玉額はいくらですか?
中学生のお年玉の平均額は、一般的に3000円から5000円程度とされています。
株式会社インテージの調査によれば、中学生へのお年玉の金額として最も多かった回答は「3001円~5000円」で、全体の49.1%を占めています。
それぞれの学齢で最も多かったのは、小学生未満「~1,000円」(44.9%)、小学1-3年生「1,000円超~3,000円」(50.3%)、小学4-6年生「1,000円超~3,000円」(40.9%)、中学生「3,000円超~5,000円」(49.1%)、高校生「5,000円超~10,000円」(48.8%)、大学生・専門学校生・短大生「5,000円超~10,000円」(67.7%)
出典:株式会社インテージのプレスリリース
また、次に多いのは「5001円~10,000円」の範囲で、約29%の家庭がこの金額を選んでいます。
この結果からも、中学生には3000円から5000円程度のお年玉を渡す家庭が多く、5000円以上はやや高めの設定といえるでしょう。
一方で、家庭の経済状況や親戚間のルールによって金額にはばらつきがあるため、必ずしも一定の金額を渡す必要はありません。
ただ、中学生になると友人同士でお年玉の金額を話すこともあるため、相場を参考にしつつ、大きな差が出ないよう配慮することも大切です。
中学生のお年玉額は小学生の頃よりも高めに設定する傾向があるため、少しずつ金額を引き上げる形が一般的です。
このような平均金額を知っておくと、家庭での金額設定や他家庭とのバランスを考えやすくなるでしょう。
お年玉の平均で小学生と比較してどうか
お年玉の平均金額は、中学生よりも小学生のほうがやや低めの設定です。
小学生低学年では「1001円~3000円」が最も多く、小学生高学年でも「3001円~5000円」が中心です。
特に小学校低学年では、親がまだ子どもの金銭管理をするケースが多く、あまり高額のお年玉を渡す必要はないと考える家庭も多く見られます。
一方で、小学校高学年になると自分で管理する子どもも増えるため、金額が少しずつ引き上げられる傾向があります。
中学生になるとさらに増額され、友達同士での交際費や自分の趣味・勉強関連の買い物など、使い道がより具体的になります。
そのため、3000円から5000円といった中学生相場へと引き上げられ、友人間での比較や使い道の幅が広がるのが特徴です。
ただ、このデータで見ると小学生ですでに3000円以上貰っている子もそこそこいるので、中学生で3000円は相対的に少ないと感じることもあるでしょう。
小学生の時点でいくらあげていたかを基準にして、中学生ならもう少し上の金額に引き上げるのも手です。
中学生に3000円は多いのか少ないのか?
中学生にお年玉として3000円を渡すのは、決して少なすぎる金額ではありません。
実際、多くの家庭で中学生へのお年玉の金額は3000円から5000円の範囲に収まっています。
調査によると、「3001円~5000円」の範囲でお年玉を渡す人が多く、3000円はその範囲の下限にあたるものの、極端に少ないわけではないといえます。
ただ、小学生の平均が「1001円~3000円」ですので、小学生の時点で3000円すでに貰っていた場合には、本人が少なく感じてしまう可能性はあります。
中学生になると、友達との交際費や趣味、文具などの購入にお金を使う場面が増えてくるため、3000円に加えてもう少し余裕を持たせたいと考える場合は、相場の上限である5000円を検討してもよいでしょう。
また、家庭の経済状況や親戚間のルール、子どもの年齢(中学1年生から3年生)によっても受け取る額には差が生まれるため、必ずしも全員に同じ額が必要なわけではありません。
なお、3000円が少ないと感じるかどうかは、もらう子どもの周りの環境や、もらった金額に対する価値観にもよることを理解しておくとよいでしょう。
中学生に渡すお年玉で知っておきたいこと
お年玉に4000円はダメですか?
お年玉として4000円を渡すことは、日本の風習において一般的には避けられています。
その理由は「4」という数字が「死」を連想させる忌み数とされているからです。
日本では縁起を気にする文化が根強く、「4」や「9」を含む金額はお祝いごとや贈り物の場面では避けられる傾向があります。
お年玉も例外ではなく、4000円を渡すのではなく、3000円や5000円など、忌み数を避けた金額を選ぶことが多いです。
一方で、縁起にこだわらない家庭や地域もありますので、特に気にしない場合は4000円を選ぶことも考えられます。
こうした習慣を理解しておくと、相手に対しても心遣いを示すことができるでしょう。
お年玉の金額は偶数でもよいですか?
お年玉の金額を偶数にすること自体は問題ありませんが、日本の伝統的な慣習では「割り切れる数」が縁起が悪いとされることがあります。
特に結婚祝いなどの贈り物では、偶数は「分かれる」ことを連想させるため避けられる傾向がありますが、お年玉の場合はこのような厳しいルールは適用されません。
例えば、2000円や5000円といった金額はお年玉としても一般的であり、偶数か奇数かを気にする必要はないといえるでしょう。
ただし、偶数でも「4」や「9」(縁起を気にする家庭や地域によっては)に対して気を配ることは、お正月の気持ちを大切にする意味でも良い判断です。
相手の家庭や地域の文化に合わせて金額を選ぶことで、お年玉を渡す場面での配慮が伝わり、円滑な関係を築く手助けにもなります。
不公平感を出さないようにすり合わせを
お年玉を渡す際には、不公平感が生まれないように金額のすり合わせをしておくことが重要です。
特に親戚の子どもや兄弟間でお年玉の金額が大きく異なると、子どもたちが不公平に感じたり、親同士で気まずくなったりすることもあります。
例えば、ある家庭では中学生に3000円を渡している場合、他の家庭も同じくらいの金額を基準にすることで、受け取る側の不満が少なくなるでしょう。
また、親戚同士で「小学生には〇〇円」「中学生には〇〇円」といったルールをあらかじめ決めておくのも有効です。
こうすることで、子どもたちも金額に納得しやすくなり、「自分だけ少ない」といった不満を減らすことができます。
さらに、兄弟間の金額にも配慮することが大切です。
年齢が異なる場合は年齢に応じて金額を調整し、同じ年齢の兄弟にはできるだけ同額を渡すことで、不平等感を避けられます。
このように、あらかじめ金額をすり合わせておくことで、お年玉を渡す際の配慮が伝わり、円滑な家族関係や親戚関係を築く助けとなるでしょう。
まとめ:お年玉で中学生に3000円は少ないかというと、平均の下限値あたりなので極端に少ないわけではない。
この記事のポイントをまとめます。
- 中学生へのお年玉の平均額は3000~5000円が一般的とされる
- 中学生に最も多いお年玉額は「3001円~5000円」で約49.1%が該当
- 中学生に「5001円~10,000円」を渡す家庭は約29%
- 小学生低学年では「1001円~3000円」が多く、中学生より低め
- 小学生高学年では「3001円~5000円」が主流で、中学生よりやや少なめ
- 中学生に3000円は少なくなく、相場の下限にあたる額である
- 中学生に渡すお年玉の平均額は小学生の時より高めに設定される
- 小学生の頃に3000円をもらっていた場合、同額だと少なく感じる可能性がある
- 中学生では交際費や趣味にお金を使う場面が増えるため5000円も検討される
- お年玉に「4」や「9」を含む金額は縁起が悪いとされ、避けられる傾向がある
- 「4000円」は忌み数とされ、お年玉には3000円や5000円が望ましいとされる
- お年玉の金額が偶数であることに特別な問題はない
- 兄弟や親戚間でお年玉の金額に大きな差が出ないよう事前の相談が大切
- 中学生に渡す金額は各家庭や地域によって差があるため一律でなくてもよい
- 相場の知識があると他家庭とのバランスを取りやすく、お年玉の設定がしやすい
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