大学生にお年玉をあげないのは普通?実際の割合と決め方の指標
大学生になった子どもや親戚に「お年玉をあげないのはありなのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
成人に近づき、アルバイトで収入を得る大学生も増えているため、お年玉を渡すべきかどうかは家庭ごとに判断が分かれます。
一方で、お年玉の代わりに学費や生活費の援助、実用的なプレゼントを渡す家庭も少なくありません。
この記事では、大学生へのお年玉の現状や代替案について詳しく解説し、それぞれの家庭が判断するための参考になる情報をお届けします。
大学生にお年玉をあげないのはありなのか?
大学生がお年玉をもらう割合はどのくらい?
大学生がお年玉をもらう割合については、いくつかのアンケート調査結果があります。
例えば、ある調査では大学生の52.6%が「今年お年玉をもらった」と回答しています。
今年、お年玉をもらいましたか?
はい 158人(52.6%)
いいえ 142人(47.4%)
出典:フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口
これは、半数近くの家庭が「大学生でもお年玉を渡すべき」という考えを持っている一方で、残りの家庭では「お年玉は高校生までで一区切り」という意識があることが反映されています。
実際、大学生になればアルバイトで収入を得ているケースも多く、「自立の一環としてお年玉を渡さない」と判断する家庭も増える傾向にあります。
一方で、お年玉はあくまで「お正月の特別な贈り物」として、社会人になるまでは続けたいと考える家庭もあるため、大学生にお年玉を渡すかどうかは各家庭の価値観や経済状況によって異なります。
こうした背景から、「大学生だからといって必ずしもお年玉をもらえるわけではない」ものの、「あげないことが少数派というわけでもない」ことがわかります。
家計や家庭の考え方に応じて、お年玉を渡すかどうかを決めることが一般的になっていると言えるでしょう。
お年玉は大学生にあげるべきですか?
大学生にお年玉をあげるべきかどうかは、家庭の方針や経済的な状況、大学生本人の収入状況などによって異なります。
多くの家庭では、大学生になるとアルバイトなどで収入を得ることができることや、成人として扱われる年齢に近づくことを理由に、お年玉を渡さないという判断をする傾向があります。
実際に、高校卒業を一区切りとしてお年玉を終了する家庭も多く見受けられます。
一方で、大学生といってもまだ完全に経済的に自立しているわけではないため、年始の恒例行事としてお年玉を渡し続ける家庭も少なくありません。
また、祖父母や親戚からすると、孫や甥姪へのお年玉はお祝いの一環であると考え、社会人になるまで渡すという方針の家庭もあります。
大学生にお年玉を渡すべきかどうかを決める際は、家庭の経済状況や大学生本人がアルバイトなどで収入を得ているかなどを総合的に考慮することが大切です。
個々の事情を踏まえ、無理のない範囲で家族の方針を決定すると良いでしょう。
大学生でアルバイトをしている場合は?
大学生がアルバイトをして収入を得ている場合、お年玉をどうするかは家庭によって判断が分かれるところです。
一般的に、大学生がアルバイトで一定の収入を得ている場合には、「自分で稼げるようになった」としてお年玉を渡さない家庭もあります。
この方法は、金銭的な自立の意識を育てるためにも有効といえます。
ただし、大学生のアルバイト収入が必ずしも生活に十分であるとは限りません。
学業とアルバイトの両立をしているため、収入が不安定な場合も多く、交際費や学業関連の出費がかさむことも考慮に入れる必要があります。
そのため、アルバイトをしていることを理由にお年玉の金額を少なくする、もしくは「図書カード」や「商品券」など実用的な形で渡す家庭もあります。
また、お年玉の金額を減額しつつ、定期的に生活の相談に乗ることで、大学生本人が金銭面で無理をしすぎないようサポートすることもおすすめです。
このように、アルバイトをしている大学生へのお年玉の扱いについては、収入状況や家庭の教育方針に基づき、柔軟に決めることが大切です。
大学生のお年玉の平均額はどのくらい?
大学生がもらうお年玉の平均額は、さまざまな調査結果から5,000円から1万円程度とされています。
大学生(専門性、短大生)のお年玉は5,001~10,000円が67.7%で最も多いです。
次いで3,001~5,000円が15.3%、10,001円~20,000円が8.9%になります。
高校生より高額になり10,000円程度となる割合が増え、少なくとも5,000円以上となるのが相場でしょう。
出典:iyomemo(いよめも)
一方で、金額は家庭によって異なり、高額になるケースもあれば、節約の一環で少額になるケースもあります。
また、大学生にお年玉を渡す家庭とそうでない家庭が分かれるため、平均額にも幅があるのが実情です。
たとえば、親が「社会人になるまではお年玉を続ける」と考える家庭では、金額が多めに設定されることもあります。
反対に、本人がアルバイトなどで収入を得ている場合は、少額に抑える傾向があります。
これを、高いと感じるか安いと感じるかは家庭によりますが、出さない場合はそれだけ出費が抑えられるわけですから、出すかどうかのひとつの指標になると思います。
お年玉をいくらにするかは家計状況にもよる
家計の状況を踏まえて、大学生にお年玉をあげるかどうかを判断するのは十分ありです。
もし家計が苦しい場合は、本人にその旨を率直に伝え、お年玉の額を減らす、または支給を控えるという選択も理解してもらえるでしょう。
大学生にもなれば、家計の負担についてある程度理解できる年齢です。
そのため、親が正直に伝えることで、お金に対する現実的な見方を持たせる良い機会にもなります。
さらに、家計状況に応じて、お年玉の代わりに生活費の補助や学費の一部負担など、別の形でサポートする方法もあります。
このようにすることで、親としての支援を続けながらも、家計に負担をかけすぎない選択ができるでしょう。
このように、家計の状況に合わせた柔軟な対応は、親子の信頼関係を深めるきっかけにもなります。
無理なく家庭の事情を話し合い、大学生へのサポート方法を一緒に考えるのも良い方法です。
お年玉の代わりにあげると良い物は?
大学生にお年玉の代わりとして何をあげるか迷うことは珍しくありません。
現金の代わりに実用的なアイテムや経験をプレゼントすると、喜ばれることが多いです。
例えば、学業や日常生活に役立つ「電子機器」は大学生に人気があります。
タブレットやイヤホン、ポータブル充電器などは、大学の授業やレポート作成、移動中にも使えるため、とても実用的です。
次に、「図書カードや電子書籍ギフト券」もおすすめです。
大学生は勉強や趣味のために本を読む機会が多いので、必要なタイミングで好きな本を購入できます。
また、「食事券」や「カフェギフトカード」も、友人との外食や勉強中の息抜きに活用できるため、特に喜ばれるプレゼントです。
一方で、「体験型ギフト」も見逃せません。
映画のチケットや旅行券、美術館・博物館の入場券などは、お金では買えない貴重な思い出になります。
モノではなく「経験」をプレゼントすることで、大学生活に新しい刺激や楽しみを提供できるでしょう。
このように、現金に代わるプレゼントとしては、大学生のライフスタイルや趣味に合わせたアイテムや体験を選ぶと効果的です。
大学生のお年玉に対するネット上の反応
「大学生のお年玉をどうするか」について、ネット上の掲示板やQ&Aサイトの意見を集めてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
自立を促すためになし
大学生にもなれば自分で稼ぐ力をつけてほしいので、お年玉はなしにしています。親戚からのみ支給
親戚からのお年玉はまだ渡しているけれど、親からは高校までと決めました。アルバイトで十分と判断
大学生になってアルバイトもしているし、必要ないかなと思ってお年玉はあげていません。金銭感覚のためにあげない
金銭感覚を養ってほしいので、大学生にお年玉をあげるのは控えるべきだと思います。少額を継続支給
本人の収入が安定していないから、少額でもお年玉を渡しています。生活費補助で対応
お年玉の代わりに、生活費の補助という形で支援しています。祖父母の意向で支給
祖父母は社会人になるまで渡したいと言っていますが、親としては高校で一区切りと考えています。祝いの気持ちで少額を渡す
お年玉を渡すかは悩みましたが、結局少額だけ渡しています。お祝いの気持ちも込めているので。学費支援で代用
お年玉はあげませんが、その代わりに学費や生活費の援助を増やしています。
このように、大学生へのお年玉については、家族の考え方や本人の収入状況によってさまざまなやり方があります。
大学生にお年玉をあげないのはあり?いろいろなケース
大学生の甥っ子や姪にお年玉はあげるべき?
大学生の甥っ子や姪にお年玉をあげるべきか悩む人は少なくありません。
結論から言えば、「関係性や家庭のルール」によって判断すると良いでしょう。
もし幼い頃から毎年お年玉をあげているのであれば、大学生になった後も続けることで親しみや信頼関係を維持できます。
大学生は学費や生活費で出費が増える時期なので、現金があれば何かと助かることが多いです。
ただし、「大学生ならもうお年玉は必要ない」と考える人もいるでしょう。
その場合は、お年玉の代わりに少額のプレゼントや品物を渡すのも一つの方法です。
例えば、大学で使える文房具やカフェカードなどは実用的で喜ばれます。
また、家庭によっては「大学生は大人」という考え方があり、働いている甥っ子や姪にはお年玉を渡さないケースもあります。
その際は、きちんと理由を伝えて、お正月の挨拶や言葉だけでも気持ちを届けるようにしましょう。
一方で、「あげるかどうか」を決める際に最も重要なのは、自分自身の気持ちです。
お年玉はあくまで気持ちを表すものなので、無理をして渡す必要はありません。
逆に、少しでも気持ちを形にしたい場合は、額にこだわらず少額でも構いません。
このように、大学生の甥っ子や姪にお年玉をあげるかどうかは、各家庭や関係性に合わせて柔軟に考えることが大切です。
大学生はいとこや親戚にお年玉をあげるべき?
大学生がいとこや親戚にお年玉をあげるかどうかは、状況や関係性によって異なります。
一般的には、大学生はまだ経済的に自立していない場合が多いため、「お年玉をあげる立場ではない」と考える人が多数です。
そのため、いとこや親戚にお年玉を渡すかどうかは無理に決める必要はありません。
一方で、大学生自身がアルバイトや奨学金などで一定の収入を得ている場合、「感謝の気持ち」や「大人としての振る舞い」として少額のお年玉を渡すのも良い方法です。
例えば、小学生や中学生のいとこがいる場合、1,000円や2,000円程度であれば大学生の負担になりにくく、もらった側も喜んでくれるでしょう。
ただし、家庭や親戚間のルールによっては、大学生が「お年玉をあげる必要はない」とされることもあります。
親に確認を取ることで、不要な気遣いを避けることができます。
また、お年玉をあげる代わりに、お菓子や文房具といった気軽なプレゼントを渡すのも一つの方法です。
このように、大学生がいとこや親戚にお年玉をあげるかどうかは、自分の状況や気持ち、家庭のルールに合わせて判断すると良いでしょう。
甥姪同士ではお年玉あげないのが普通?
甥姪同士でお年玉をあげる習慣は、一般的には「ほとんどない」と言えます。
なぜなら、お年玉は主に大人が子供に渡すものとされているため、子供同士や若年層同士では必要がないという考え方が根付いているからです。
特に大学生の甥や姪同士であれば、「自分たちもまだお年玉をもらう立場」として考えることが自然です。
そのため、無理にお年玉を交換する必要はありません。
ただし、家庭や地域の文化によっては、甥や姪同士で少額のお金やプレゼントを渡し合う場合もあります。
例えば、ちょっとしたお菓子や文房具、ハンドクリームなどのプチギフトであれば、気軽に気持ちを伝えることができます。
また、親戚の集まりなどで「自分は何も渡さないのは気が引ける」と感じる場合は、手書きのメッセージカードを添えるだけでも十分です。
一方で、親同士が話し合い、お年玉のルールを決めているケースもあります。
もし心配な場合は、自分の親や甥姪の親に事前に確認すると良いでしょう。
このように、甥姪同士でお年玉をあげないことが一般的ですが、気持ちを形にしたい場合は少額の品物で代替することもおすすめです。
大学院生へのお年玉の相場はいくらですか?
大学院生へのお年玉は、一般的に大学生と大きく変わらない金額が相場とされています。
多くの場合、3,000円から10,000円の範囲が一般的です。
大学院生になると、学業や研究が忙しく、アルバイトができないこともあるため、お年玉は喜ばれることが多いです。
例えば、大学院生の親や親戚であれば、少し高めの5,000円~10,000円を渡すことが多い傾向にあります。
一方で、姪や甥にお年玉を渡す場合は、関係性や経済状況に合わせて3,000円~5,000円程度が無理のない金額です。
大学院生になると、大人と同等に扱われる場面も増えるため、金額を減らすのではなく、「気持ち」として渡すことがポイントになります。
また、お年玉の代わりに図書カードやギフト券を選ぶ人もいます。
大学院生は研究書や文具が必要になるため、現金と同じくらい役立つプレゼントになります。
このように、大学院生へのお年玉の相場は相手との関係や状況に応じて決めると良いでしょう。
金額にこだわるよりも、応援の気持ちが伝わることが大切です。
大学生のお年玉の使い道は?
大学生のお年玉の使い道は、さまざまな目的がありますが、主に「生活費」「娯楽費」「学業費」の3つに分けられます。
まず、生活費として使うケースが多く、アルバイト代だけでは足りない食費や交通費に充てる大学生が目立ちます。
特に一人暮らしの大学生にとって、お年玉は生活を支える貴重な資金源となります。
次に、娯楽費として使うケースもあります。
友人との食事代や旅行、趣味にお金を使うことで、大学生活の思い出づくりにも役立っています。
例えば、正月休みに友人とショッピングを楽しんだり、新しいゲームやファッションを購入したりすることが挙げられます。
また、学業費として使う学生も少なくありません。
参考書や資格取得のための教材費、文房具、パソコン関連の周辺機器の購入など、学びのためにお金を使うことは大学生ならではの使い道です。
さらに、お年玉を貯金するという堅実な選択をする大学生も増えています。
将来のために貯めたり、必要なタイミングで活用できるようにしておくことが目的です。
このように、大学生のお年玉の使い道は多岐にわたりますが、それぞれの状況や目的に合わせて有効に使われていることがわかります。
渡す側としては、相手のニーズに合わせた金額を検討すると良いでしょう。
20代のお年玉の相場はいくらですか?
20代がもらう、またはあげるお年玉の相場は、状況や立場によって異なります。
まず、20代前半の大学生や新社会人の場合、もらうお年玉の相場は5,000円から10,000円程度が一般的です。
この年代はまだ経済的に自立していないことも多く、親や親戚が「少し多め」に渡すケースが見られます。
一方で、20代後半の社会人になると、立場が変わり、渡す側になることが増えてきます。
甥や姪、いとこにお年玉を渡す場合、3,000円から5,000円程度が無理のない相場です。
ただし、自分の経済状況や相手との関係性を考慮し、金額を調整することが重要です。
例えば、甥や姪が小学生なら3,000円、中高生には5,000円が目安です。
また、20代の間は収入もまだ少ない場合が多いため、無理に高額なお年玉を用意する必要はありません。
大切なのは気持ちを伝えることです。
現金以外にも、図書カードや商品券といった「使いやすいギフト」を選ぶのも一つの方法です。
このように、20代のお年玉の相場は「状況に合わせて無理のない範囲」で考えると良いでしょう。
喪中でもお年玉はあげますか?
喪中におけるお年玉は、あげるかどうか迷うことが多いですが、一般的には「あげても問題ない」とされています。
喪中は「お祝いごとを控える期間」ではありますが、お年玉はお祝いの意味ではなく「お正月の贈り物」として捉えられるからです。
特に、子どもや学生にとっては、喪中でもお年玉を楽しみにしているケースが少なくありません。
ただし、気になる場合は渡し方を工夫することがポイントです。
例えば、ポチ袋は控えめなデザインを選び、言葉遣いや渡し方に配慮することで、相手に違和感を与えないようにできます。
また、どうしても気になる場合は、お年玉ではなく「お小遣い」や「新年のご挨拶」として渡すとよいでしょう。
喪中の期間は家庭や地域の習慣によって対応が異なるため、親戚や周囲の意見を確認することも大切です。
このように、喪中でもお年玉はあげても問題ありませんが、状況に合わせた対応と配慮が求められます。
気持ちを大切にし、相手に喜んでもらえる形で渡すことが何より重要です。
大学生にお年玉をあげないのは普通?総括
この記事のポイントをまとめます。
- 大学生にお年玉をあげるかどうかは家庭の方針や経済状況による
- 大学生の52.6%が「今年お年玉をもらった」と回答している
- 半数近くの家庭では大学生にお年玉を渡す傾向がある
- 高校卒業を機にお年玉を終了する家庭も多い
- アルバイト収入がある場合、お年玉を渡さない家庭もある
- お年玉の代わりに学費や生活費を援助する家庭もある
- お年玉の平均額は5,000円から1万円程度が相場
- 大学院生も大学生と同様の金額が相場とされる
- 図書カードや商品券など実用的なプレゼントで代用する方法もある
- 喪中でもお年玉は「あげても問題ない」とされる
- 甥や姪にお年玉をあげるかは家庭の関係性やルールによる
- 大学生は「大人」としてお年玉が不要とされるケースもある
- 家計が苦しい場合はお年玉を減額、または控えることも理解されやすい
- お年玉を渡すかどうかは金銭的自立の教育方針とも関わる
- 大学生本人の収入や学業の負担を考慮して判断することが重要
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