オロナミンCを冷凍庫で凍らせると危険?風味や食感はどう変化する?
暑い季節には、凍らせた飲み物がとても美味しいですよね。
すっきり炭酸でお馴染みのオロナミンCも、冷凍庫で凍らせればより美味しくなりそうなイメージがあります。
しかし、瓶に入った状態のオロナミンCをそのまま冷凍庫に入れたりすると、思わぬ危険が生じる場合があります。
凍らせる際のリスクとそれを回避する方法、凍らせた場合の風味や食感の変化について見ていきましょう。
オロナミンCを凍らせるリスク
冷凍庫にビンのまま入れると危険
オロナミンCを凍らせる場合には、絶対に瓶に入った状態のまま冷凍庫に入れてはいけません。
瓶のまま凍らせてしまうと、開封時にキャップが弾け飛んだり、ビンが破裂したりする恐れがあります。
ビンのまま凍らせる危険性については、以下の動画を見るのがわかりやすいでしょう。
セイキンさんが実際に凍らせたオロナミンCを開ける動画なのですが、炭酸ガスによる圧力の怖さを垣間見ることができます。
※フタを開けるのは1:49~
フタが弾け飛ぶ威力はかなり凄まじく、開け方や飛んだ方向が悪ければ、大きな事故に繋がりかねないことが分かると思います。
炭酸を凍らせるとなぜ危ないのか
炭酸飲料というのは、水の中に二酸化炭素を注入して作られています。
水分というのは基本的に0℃を下回れば凍っていくわけですが、二酸化炭素は凍り始める温度が-79℃と非常に低く、冷凍庫の温度では水は凍結しても二酸化炭素は凍りません。
炭酸飲料の中の水分が先に氷になると、中に含まれていた二酸化炭素は氷の外に追い出されてしまい、ガスとしてビンの中に溜まっていきます。
この炭酸ガスはキャップと氷の間の狭い隙間にどんどん溜まっていくため、キャップには非常に強い圧力がかかることになります。
また、この液体と固体への分離によって飲料全体の体積が大きく増すので、キャップだけでなくビン全体にも膨張による圧力がかかります。
こうした内圧が溜まった結果、開けようとしたらキャップが飛んだり、ビンが圧力に耐えられずに破裂などを起こしてしまうのです。
なお、この現象はビン以外にも、ペットボトルや缶などでも発生します。
容器の材質に関わらず、飲み物を凍らせる場合には必ず他の容器に移し替え、密閉せずに冷凍庫に入れることを心がけましょう。
炭酸でなくても注意が必要
では、炭酸が入っていない飲料ならば凍らせても問題ないかというと、決してそうではありません。
水には凍らせると膨張するという性質があり、水が氷になった際には体積がおよそ1.1倍になります。
そのため、炭酸が入っていない飲料であっても、凍らせることで若干容器が膨張するため、それが原因で破裂などを起こす可能性があるのです。
炭酸飲料に比べれば膨張率は低めですが、炭酸の入っていない飲料であっても、必ず密閉していない他の容器に移し変えてから冷凍庫に入れるようにしましょう。
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冷凍オロナミンCの味や炭酸の変化について
凍らせたオロナミンCはどんな味?
では次に、凍らせたオロナミンCがどんな味になるのか見ていきましょう。
実際にコップにオロナミンCを注いで凍らせてみたところ、こんな感じになりました。
カッチカチに凍らせてしまったので、スプーンで削るのも一苦労です。
とりあえず少し時間を置いたところ、いい感じにシャーベット状になって食べやすくなりました。
さて、この冷凍オロナミンCを食べてみた感想ですが、例えるならばオロナミンC風味のかき氷ですね。
氷のシャリシャリ食感に、オロナミンCの爽やかな風味がプラスされていて、結構おいしいです。
氷にすると風味が落ちるかもと危惧していましたが、特に劣化などはなく、普通にオロナミンCそのままの味でした。
ただ、味の濃さに若干ムラがあり、コップの上の方は味が薄く、下に行くほど味が濃かったので、食べる際はよくかき混ぜることをおすすめします。
お手軽に「冷たさ+爽快感」を味わうことができるので、風呂上りなどに食べるのに向いているでしょう。
ひとつ残念なポイントとして、凍らせたことで炭酸が全て抜けてしまっているので、オロナミンCの醍醐味であるシュワシュワ感が失われてしまっています。
オロナミンCの風味は十分に味わえますが、炭酸が好きな方には若干物足りないかもしれません。
炭酸と氷を一緒に味わえるアレンジ
冷凍したオロナミンCは美味しいのですが、やはりどうせなら炭酸と氷を一緒に味わいたいですよね。
オロナミンCの炭酸を残したまま、氷と組み合わせるアレンジ方法についてご紹介いたします。
カキ氷+オロナミンC
かき氷機(カキ氷メーカー)がご家庭にある場合は、オロナミンCをシロップの代わりに使用するのがおすすめです。
この方法であれば、オロナミンCの炭酸を損なうことなく「氷+風味+炭酸」をまとめて味わうことができます。
オロナミンCの黄色が氷によく映えるので、見た目も非常に綺麗なのが特徴です。
アイスボックス+オロナミンC
夏の定番アイスとして親しまれている、森永製菓の氷菓子「ICE BOX(アイスボックス)」。
このアイスボックスの中にオロナミンCを流し込むと、簡単に爽やか風味のアイスドリンクを作ることができます。
コンビニに行けばどちらも簡単に入手できるので、覚えておくと真夏の外出時やキャンプの時などに役立ちます。
オロナミンC以外にも、アイスボックスは炭酸飲料と非常に相性が良いので、自分のお好みの炭酸飲料をぜひ一度注いでみてください。
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まとめ
暑い時期にはいろいろな飲料を凍らせたくなりますが、冷凍する方法によっては事故に繋がる可能性があります。
ついつい未開封のまま冷凍庫に入れてしまいがちですが、ビン・ペットボトル・缶のまま冷凍庫に入れるのは非常に危険な行為です。
怪我をしてからでは遅いので、炭酸を凍らせる際には必ず密閉されない容器に入れ替えてから冷凍するようにしてください。
また、家族などがうっかりやってしまう可能性もあるので、きちんとこの情報をシェアしておくことをおすすめいたします。
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