オロナミンCは子供が飲んでもOK? 年齢制限や何歳からという決まりはある?
オロナミンCといえば、すっきりとした炭酸と飲み心地で、大人から子供まで人気のあるドリンクです。
甘くていかにも子供が好みそうな味ですが、実際のところ子供に飲ませるのは何歳からが適切なのでしょうか?
オロナミンCは子供に飲ませても問題ないのか、何歳から飲ませても大丈夫なのかについて見ていきたいと思います。
オロナミンCと子供の年齢について
何歳からという決まりはあるのか?
まず、公式な年齢制限があるかについてですが、大塚製薬のホームページには「小さなお子様から年配の方まで」と書かれています。
これ以外に特に年齢について言及するものはなく、はっきりとした年齢が決められているわけではありません。
ただ、以前に仮面ライダーディケイドが「幼稚園でオロナミンCを配布する」というキャンペーンをやっていたことがありました。
しかもその時のテレビCMでは、幼稚園の子供達がオロナミンCを飲んでいる映像が普通に使われています。
少なくとも、幼稚園に通う年齢(3歳~)であれば、メーカー側も飲むのに問題はないと認識していると見ていいでしょう。
ただ、オロナミンCに含まれている成分を考えると、この基準だけでは少し不足があります。
オロナミンCにはカフェインが含まれているのですが、子供のカフェイン摂取については、カナダ保健省が「摂取は4歳以降から」というガイドラインを定めています。
年齢が低いほどカフェインが及ぼすリスクが大きいため、カフェイン摂取は少なくとも4歳以上が推奨されているのです。
つまり、オロナミンCを飲むのは4歳以上が望ましいということになります。
アルコールやカフェインの影響は無視できない
オロナミンCには、カフェインやアルコールが含まれています。
子供に飲ませる際には、これらがどう影響してくるのかをきちんと把握しておくことが大切です。
カフェイン
子供のカフェイン摂取の許容量については、食品安全委員会にて以下のような基準が公表されています。
悪影響のない最大摂取量 | 飲料に換算 | |
子供 (0~3歳) | – | コーラ1缶(355ml) 36~46mg |
子供 (4~6歳) | 45mg/日 | |
子供 (7~9歳) | 62.5mg/日 | |
子供 (10~12歳) | 85mg/日 | |
健康な成人 | 400mg/日 | コーヒー マグカップ3杯 (237ml/杯) |
※上記の数値は平均値であり、12歳までの子供の場合、1日に摂取できるカフェイン量は「2.5mg×体重(kg)」で算出できます。
オロナミンCは、1本につき18mgのカフェインが入っています。
この数値はコーラやコーヒーなどに比べれば少ないほうなので、2本以上飲んだりしなければ摂りすぎになる心配は低いといえます。
ただ、子供は大人に比べてカフェインへの感受性が高いため、たとえ18mgという低い数値でも、覚醒作用や興奮作用が強く出る場合があります。
夜寝付けなくなったり、いつもよりハイテンションになることがあるので、子供の動きの変化には気を配っておいたほうがいいでしょう。
もし、カフェインの影響を強く受けるような場合には、飲む量を減らしたり、飲ませないようにするといった工夫が必要となります。
アルコール
オロナミンCには、実は1本につき0.91gのアルコールが含まれています。
法律上、アルコール成分が1%未満の場合は清涼飲料水の扱いとなり、ラベルにも表示する義務はありません。
しかし、15歳未満の子供は臓器の発達が不十分であり、あまり多くアルコールを摂取すると臓器がダメージを受ける恐れがあります。
オロナミンCの場合、含有量が非常に少ないこともあって1本飲んだ程度では影響が出る可能性は低めです。
とはいえ、2本以上飲めばそれだけ危険度も増していくので、飲み過ぎにならないよう注意してあげてください。
糖分
子供に飲ませる場合には、糖分の摂りすぎにも気をつけなければなりません。
オロナミンCに含まれている糖分はおよそ19gですが、子供が1日に摂取して良い砂糖の目安量はおよそ20~25gとされています。
19gは清涼飲料水の中ではまだ少ない部類ですが、それでも1本でこの砂糖の量は十分に多く、お菓子などと一緒に飲めばあっという間に25gをオーバーしてしまうことは明白です。
砂糖の摂りすぎは肥満の原因になるほか、虫歯を作る原因にもなりかねないので、他のジュースと同様に飲み過ぎには十分注意する必要があります。
オロナミンCに副作用やアレルギーはある?体質によっては下痢になることも
赤ちゃんに飲ませても大丈夫なのか?
年齢に関する注意書きがないこともあり、「赤ちゃんに飲ませても大丈夫そう」と感じる方もいることでしょう。
しかし、赤ちゃんも子供と同様、アルコールやカフェインが悪影響を及ぼす恐れがあり、糖分についても摂り過ぎになる可能性が否めません。
それに、赤ちゃんはカフェインの影響を受けやすいため、少し飲ませただけなのに「なかなか寝てくれなくなった」という経験談も聞かれます。
「絶対に飲ませてはダメ」というほどではありませんが、やはり大人の飲み物を赤ちゃんに与えるのはデメリットのほうが大きいと考えるべきでしょう。
そこまで無理して飲ませるものでもないため、赤ちゃんに与えるのはやめておいたほうが無難です。
なお、オロナミンCを授乳中の母親が飲む場合の影響については、下記の記事にて詳しく解説しています。
オロナミンCは授乳中に飲んでもOK?赤ちゃんへのカフェインの影響
大人の適量から考える子供への飲ませ方
大人がオロナミンCを飲む場合には、1日1本が適量だとされています。
※詳しい内容については下記記事参照。
オロナミンCの飲みすぎはよくない?一日何本まで?過剰摂取のリスクとは
成人の場合、アルコールやカフェインについては2本以上の量であっても影響は軽微となりますが、問題となるのは糖分です。
たとえ成人であっても、1日の砂糖の目安量は25g前後と子供とあまり変わらないため、2本以上飲めば簡単に許容量をオーバーしてしまいます。
子供に飲ませる場合には、大人の基準が1日1本であることを加味して、これより少ない量にしておくのが良いでしょう。
「1日に飲む量は1/2本まで」「1本飲んだら翌日は飲まない」などのルールを設けておけば、摂り過ぎの防止に役立ちます。
また、一緒に食べるお菓子やジュースについても注意が必要です。
オロナミンC1本でも十分すぎる糖分が含まれていますので、砂糖が多いお菓子やジュースはなるべく一緒に摂らせないように気をつけましょう。
まとめ
オロナミンCに年齢制限はありませんが、それは裏を返せば親がきちんと管理しなければならないということでもあります。
適量を守っていればそうそう問題が起きることはないですが、カフェイン耐性などには個人差があるため、飲ませた後の子供の反応にもしっかりと気を配っておきましょう。
飲んだ後にハイになったり、夜なかなか寝なくなってしまうといった場合には、量を減らしたり制限するなどの対策が必要となります。
子供は甘いジュースを欲しがることが多いので、あらかじめきちんとルールを設けて、摂り過ぎを未然に防いであげましょう。
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