お年玉のポチ袋は封をする必要があるのか?シールの選び方&基本マナー
お年玉を渡すとき、ポチ袋に「封をするべきかどうか」で迷ったことはありませんか。
糊付けすると開けにくくなるし、シールで留めるのはマナー的に問題ないのか、気になる方も多いでしょう。
実は、ポチ袋の封には基本的なマナーがあり、状況や渡し方によって最適な方法が異なります。
この記事では、「お年玉 封をする」際のポイントや、シールの活用法、避けるべき糊付けの注意点について詳しく解説します。
正しいマナーを知って、新年のお年玉をスムーズに、そして気持ちよく渡しましょう。
お年玉のポチ袋は封をする必要があるのか?
ポチ袋は封をしないのですか?
ポチ袋は、一般的に封をしないのが基本とされています。
理由としては、受け取る側が開けやすいという点が挙げられます。
特に小さな子どもに渡す場合、封が固く閉じられていると開封に手間取ることが多いため、簡単に開けられる方が喜ばれる傾向にあります。
ポチ袋は、お祝いの気持ちを込めて「少しの金額を包む」意味合いを持ちますが、封をしておくべき厳密なマナーはありません。
ただし、直接手渡しではなく郵送などで送る場合や、紛失を防ぎたい場合には、封をしたりシールで軽く留めたりする方が安心です。
また、開封されてしまわないようにしたいときや、受け取る子どもがすぐに開けない方がよいと考える場合も、封をして渡す方法を選ぶこともあります。
このように、ポチ袋は封をしないことが一般的ですが、渡し方や場面に応じて判断すると良いでしょう。
ポチ袋の封はシールを使えばOK
お年玉袋の封をする場合には、シールで留める方法が一般的です。
糊付けをしてしまうと、開封がしにくくなり、受け取る側に不便をかけてしまうことがあります。
特に小さな子どもへのお年玉の場合、シールで軽く封をする方がスムーズに開けてもらえます。
最近では、お年玉袋のセットに小さなシールが付いているものもあり、これを使用するだけで十分なマナーとなります。
封をする際のシールの選び方
封をする際には、シールの選び方に少し工夫を加えることで、お年玉袋の印象をさらに良くすることができます。
一般的には、シンプルで落ち着いたデザインのシールや、お正月らしい華やかなデザインのものが適しています。
特に、和風の柄や金色のシールは、お年玉袋にふさわしいとされています。
かわいいキャラクターや季節感のあるデザインも、受け取る側の年齢や好みに合わせると好まれるでしょう。
一方、粘着力が強すぎるシールや、袋の素材を傷めてしまう可能性があるシールは避けたほうが良いです。
強力なシールを使うと、袋が破れやすく、きれいに開けられないことがあるため、剥がしやすい適度な粘着力のものを選ぶのがポイントです。
また、お年玉袋にはすでにシールが付属している場合もあります。
この付属のシールを使うことで、無駄なく便利に封をすることができ、基本のマナーも満たせます。
シール選びに少し気を配ることで、丁寧な心遣いが伝わるでしょう。
お年玉用に新札を用意する
お年玉を渡す際に、新札を用意することは大切なマナーの一つです。
新年の始まりに渡すお年玉は、清潔さや丁寧さを象徴するものとして、新しいお札がふさわしいとされています。
お正月は結婚や出産などのお祝いと同様に特別な行事であり、新札は「ご祝儀」の意味も込められています。
さらに、新札を準備することは、受け取る相手への思いやりや敬意を表し、「あなたのために事前に準備しました」という気持ちを伝えることにもつながります。
新札を用意する際は、銀行の窓口や両替機で交換できるため、余裕をもって準備しておくと良いでしょう。
もし新札が用意できない場合でも、できるだけシワや汚れのないきれいなお札を選ぶと、誠意が伝わりやすくなります。
こうして新札やきれいなお札を用意することで、相手に配慮の心が伝わり、気持ちよく新年の贈り物を受け取ってもらえるでしょう。
お年玉の金額でNGなのは?
お年玉を渡す際に注意すべき点の一つが、金額に関するマナーです。
まず、避けるべき金額として「忌み数」があります。
日本では「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させるため、4,000円や9,000円といった金額は縁起が悪いとされています。
そのため、お年玉を用意する際にはこれらの数字を含む金額を避けることが大切です。
また、金額が多すぎることもNGです。
例えば、小さな子どもに1万円以上のお年玉を渡すと、子どもが金銭感覚を誤ってしまう可能性があります。
渡す相手の年齢や立場を考え、適切な金額を選ぶようにしましょう。
逆に、あまりにも少ない金額も気を付けるべきです。
例えば、小学校高学年の子どもに500円を渡すと、失礼に当たると感じる家庭もあるかもしれません。
金額の相場としては、未就学児で1,000円程度、小学校低学年で2,000円~3,000円、小学校高学年で3,000円~5,000円が一般的です。
最後に、複数枚のお札を渡す際には注意が必要です。
お札は奇数枚にするのが良いとされており、偶数枚は「分かれる」ことを連想させるため、縁起が悪いとされています。
お年玉は新年の祝い事ですから、金額選びにも細やかな配慮が求められることを理解しておきましょう。
お年玉のポチ袋は封をする?その他ポチ袋のマナー
お年玉の封筒の書き方は?
お年玉の封筒には、渡す相手と自分の名前をきちんと書いておくのがマナーです。
表側には渡す相手の名前を左上に書き、「○○ちゃんへ」や「○○くんへ」と、相手の名前を愛称で書くのが一般的です。
また、ひらがなで書くと小さな子どもにもわかりやすくなります。
裏面には贈り主である自分の名前を記入します。
普段呼ばれている名前で書いてもよいですが、関係がわかりやすいように「○○おばちゃんより」や「○○おじちゃんより」と、親しみを込めた表現がよく用いられます。
もし封筒に名前を書くスペースが少ない場合は、書かなくても問題ありませんが、子どもにとってわかりやすくするためにも、基本的には記入するのが良いとされています。
書き方は決して厳格ではありませんが、こうして名前を記入することで、受け取った側にとっても後で整理がしやすくなり、丁寧な印象を与えられます。
お年玉のお札のたたみ方は?
お年玉としてお札をポチ袋に入れる際には、きれいにたたむ方法を守ることが大切です。
一般的には、お札を三つ折りにしてポチ袋に入れるのがマナーとされています。
まず、お札の表側(肖像画がある方)を内側にして、左側を先に折り、次に右側を折って三つ折りにします。
この折り方により、袋を開けたときにお札の表面が見える向きになるため、丁寧な印象を与えられます。
また、折り目をきつくつけすぎないようにすることもポイントです。
特に、新札を使用する場合、軽く折ることで折り目が目立たず、清潔感を保ったまま渡すことができます。
このように三つ折りにして、ポチ袋の中でお札が安定するように入れると、受け取る側にも好印象を与えられるでしょう。
ポチ袋に入れるお金の向きは?
ポチ袋にお金を入れる際は、お札や硬貨の向きにもマナーがあります。
基本として、お札の「表面」を内側にして折り、袋の中で上下が正しい状態になるように入れます。
お札の「表面」とは、人物の顔が描かれている側のことです。
まず、お札を三つ折りにします。
このとき、左側を先に折り、その後右側を折るのが正しい折り方です。
折ったお札をポチ袋に入れる際は、袋の表面とお札の表が同じ方向になるようにします。
さらに、袋を開けた際に人物の顔が上を向くように入れることがポイントです。
また、硬貨を入れる場合にも向きに注意しましょう。
硬貨は、絵柄がある面が「表」とされており、大きな数字が書かれている側が「裏」です。
絵柄がポチ袋の表側に向くように入れるのが正しいマナーです。
特に5円玉は「五円」の文字が表面なので、間違えないように気を付けてください。
お年玉は新年の祝い事です。
正しいお金の向きで丁寧に入れることで、贈る側の気持ちや心遣いが伝わり、受け取る子どもやその家族にも好印象を与えるでしょう。
お年玉袋の表書きは?
お年玉袋の表書きには、基本的に「お年玉」と書くのが一般的です。
表書きはポチ袋の中央部分に、筆ペンやボールペンで丁寧に書くようにしましょう。
表書きを書く理由は、袋の中身が何であるかを明確にするためです。
特にお正月は親戚や家族が集まる機会が多いため、複数のポチ袋が重なることもあります。
その際、表書きがあればすぐに区別がつき、受け取る側にも分かりやすくなります。
また、名前を添えることも重要です。
「〇〇ちゃんへ」「〇〇くんへ」と書くことで、誰宛のお年玉なのかが明確になります。
さらに、裏面には自分の名前を記載することで、渡した人の名前が分かるため、相手の親にも喜ばれるでしょう。
一方で、お年玉以外の名目でお金を渡す場合には、表書きを変える必要があります。
例えば、「お小遣い」「お年賀」「御礼」など、目的に合わせた表現を使うようにしましょう。
こうすることで、相手に対する気遣いや礼儀が伝わり、丁寧な印象を与えます。
お年玉袋はシンプルなデザインが多いですが、表書きを加えることで一層特別感が出ます。
表書きを意識して書くことで、相手への思いやりが伝わるお年玉となるでしょう。
ポチ袋の裏には何と書きますか?
ポチ袋の裏には、贈る側の名前を記入するのが一般的です。
これは、受け取る側が誰からもらったのかを後で確認しやすくするためであり、特に兄弟や親戚が集まる場面では渡し間違いを防ぐ役割も果たします。
書き方としては、「○○おばちゃんより」「○○おじちゃんより」など、子どもが呼び慣れている名前で書くのが自然で、親しみを感じてもらいやすくなります。
ポチ袋によっては裏面に名前を書く枠が用意されている場合もあります。
その場合は、枠に合わせて書くと見た目も整い、全体的に丁寧な印象になります。
書き方がわからない場合でも、相手が親しい親戚であれば、気軽に書けるような表現を選ぶとよいでしょう。
ポチ袋に何も書かなくてもいいですか?
結論から言うと、ポチ袋に何も書かなくても問題ありませんが、マナーを意識するなら書くことをおすすめします。
ポチ袋はお年玉を渡すためのものですが、誰に渡すのかが分かるように表面に「宛名」を記載するのが一般的です。
例えば、「〇〇ちゃん」「〇〇くん」と名前を書くだけでも、丁寧な印象になります。
特に複数の子どもにお年玉を用意する場合、袋に何も書かないと誰に渡すものか分からなくなることがあります。
そのため、相手の名前を記入しておくと渡し間違いを防ぐことができるでしょう。
一方で、デザイン性の高いポチ袋や、文字を書くスペースがない場合もあります。
その場合は、名前を書かなくてもマナー違反にはなりません。
ただし、裏面に軽く自分の名前を書いておくと、受け取る側が誰からもらったものか分かりやすくなります。
また、書かないことでシンプルな印象を与えることもできますが、子どもにとって特別感が薄れる場合もあるので注意が必要です。
結局のところ、書くか書かないかは状況次第です。
大切なのは、相手を思いやる気持ちを込めて渡すことですので、必要に応じて臨機応変に対応しましょう。
お年玉の金額は書くべきですか?
お年玉の金額は、基本的にはポチ袋の表には書かず、必要に応じて裏面に小さく記入することがあります。
金額を書くことに決まりはありませんが、特に複数の子どもたちに異なる金額を渡す際には、金額をメモしておくと間違いを防ぎやすくなります。
また、相手に金額をすぐに確認してほしい場合など、誤解や混乱を避けたい場面で役立つ方法です。
ただし、書き方には配慮が必要です。
大きく金額を記入すると無粋な印象になるため、目立たないように小さく控えめに書くと良いでしょう。
このように、金額を記載するかどうかは状況に応じて判断し、場面にふさわしい書き方を心がけることがポイントです。
お年玉をポチ袋以外で渡す場合はどうすればいい?
お年玉をポチ袋以外で渡す場合でも、マナーや工夫を意識することで丁寧な印象を与えることができます。
まず、ポチ袋が手元にない場合は、無地の封筒や小さな紙袋で代用しましょう。
その際、白やシンプルな色の封筒を選ぶとお祝いの場にも適しています。
封筒の表面には「お年玉」と書き、裏面に自分の名前を記載することで誰からのものかが分かりやすくなります。
また、折り紙や千代紙を使って手作りの袋を用意するのも一つの方法です。
三つ折りのお札が収まるサイズに折り、絵柄や色合いで工夫することで温かみが感じられます。
特に、子どもへのお年玉の場合、こうした手作りの袋は喜ばれるでしょう。
さらに、ギフト用の小箱や布製の巾着袋を使う方法もあります。
可愛らしいデザインや特別感のあるアイテムを選べば、お年玉が一層特別なものに感じられるはずです。
箱の中にお札や硬貨を入れる際は、必ずきれいに折り、向きを揃えて入れることがポイントです。
ただし、現金をそのまま手渡すのは失礼に当たるため、必ず何かに包んで渡すようにしましょう。
いずれにしても、ポチ袋以外で渡す場合はシンプルかつ丁寧な工夫を心がけ、相手への配慮を示すことが大切です。
大人がお金以外でお年玉を渡すのはどうしたらいいですか?
大人がお金以外でお年玉を渡す場合は、子どもの年齢や興味に合わせたプレゼントを選ぶとよいでしょう。
特に、現金の代わりに図書カードやギフトカードを渡すのは、お年玉の代替として人気があります。
図書カードは本を購入する楽しみを提供し、子どもが学ぶきっかけにもなるため、親からも喜ばれやすいです。
また、デジタル化が進む現代では、電子マネーギフトやデジタルポイントを贈る方法も注目されています。
スマホで簡単に受け取れるため、遠方の子どもにも気軽に渡せるのがメリットです。
ただし、事前に相手がデジタルギフトを使える環境かどうか確認しておくことが重要です。
さらに、幼い子どもにはおもちゃや絵本、お菓子の詰め合わせを渡すのもおすすめです。
例えば、子どもが興味を持ちそうなキャラクターグッズや知育玩具を選ぶことで、実用的かつ楽しみながら学ぶ機会にもなります。
少し年齢が上がった場合は、習い事や体験型のプレゼントも喜ばれるでしょう。
スポーツ教室やプログラミング体験など、学びにつながるプレゼントは特別感があり、思い出に残ります。
お金以外のお年玉を選ぶ際には、相手の状況や年齢をしっかり考慮し、「気持ちを込めた贈り物」として渡すことが大切です。
この工夫があれば、現金でなくても心から喜んでもらえるお年玉になります。
お年玉のポチ袋は封をする?総括
この記事のポイントをまとめます。
- ポチ袋は基本的に封をしないのが一般的
- 封をしない理由は受け取る側が開けやすいため
- 小さな子どもには封をしない方が喜ばれやすい
- 郵送や紛失防止の際には封をするのが良い
- 封をする場合はシールで軽く留めるのが一般的
- 糊付けは開けにくくなるため避けるべき
- シールは和風や金色などお正月らしいデザインが適している
- 粘着力が強すぎるシールは袋が破れるため避ける
- シール付きのポチ袋を選ぶと便利
- 封をするかどうかは渡す場面や相手に応じて判断する
- ポチ袋の封をしなくてもマナー違反ではない
- 新札を用意するのは丁寧なマナーとされる
- お年玉の金額は忌み数(4や9)を避けるべき
- お年玉をポチ袋以外で渡す場合はシンプルな封筒を使用する
- 手作りの袋や巾着、小箱に入れて渡すのも工夫として良い
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